中学受験で必ず勝つ!愛知県の私立中学について

受験には勝ち負けがある。
すべて運命とはいえ、出来れば勝たせたい。

理科実験教室・超伝導について。

2012年07月31日 | Weblog
夏休みに入り、塾が超ハードである6年生を除いては、時間のたっぷりある小学生にとって、どのような生活をするかが大切です。
勉強をした方がいい・・・と、漠然と考えていても、こもりっきりで問題集を解くのも味気ないものです。
そんな中、あちらこちらで、たくさん子供向けの教室が企画されています。
エリザベスの長女・次女が好きだった、科学館・明治村もおススメですが、もっと地域を広げると、楽しい企画があふれているようです。
7月23日には、日本科学未来館にて、実験教室が開催されました。

1911年に、オランダの物理学者オンネスにより発見された、超伝導という現象について、様々な形で実験が行われ、小学生にもわかりやすく説明してくれたようです。
超伝導とは、特定の金属や化合物などの物質を、ある温度より低くすると、電気抵抗がゼロになる現象のことです。
超伝導体は、リニアモーターカーや、MRI装置などに使われています。

(1)電気抵抗と温度の実験

コイルを冷やすと、電気抵抗が下がり、豆電球が明るくなる。
同じような実験で、オンネスは超伝導を発見した。
水銀を液体ヘリウムで、冷やす実験をしていたら、ある温度を超えると、急に水銀の電気抵抗がなくなることに気づいた。
オンネスはその現象を不思議に思い、実験を繰り返して、超伝導を発見した。

(2)超伝導と磁石の実験

室温の超伝導体にネオジム磁石を近づけても、磁石は反応しないが、液体窒素で超伝導体を冷やしてから、ネオジム磁石を近づけると、S極とN極、どちらの面も反発する。
これは、マイスナー効果という現象。

(3)最初から磁石を超伝導体に近づけた状態で冷やす実験

上から、ネオジム磁石・発泡スチロール・室温の超伝導体の順に重ねる。
液体窒素で超伝導体を冷やす。
発泡スチロールを抜きとると、磁石が浮く。
指で押しても、磁石は元の位置に戻り、磁石を持ち上げると、超伝導体がつりあがる。
これは、ピン止め効果という現象。

参考までに、ネオジム磁石とは、日本で発明された世界一強力な永久磁石のことです。

マイスナー効果とは、磁場が超伝導体から完全に排除される状態で、ピン止め効果とは、磁場の一部が、超伝導体内の、不純物の中に侵入し、固定される状態です。
よほど、理科の実験の大好きなお子さんでないと、すぐには理解できないかも知れませんが、実は、この超伝導というものは、使い方によっては、人間の生活にずいぶん役立つものでして、将来の日本を背負ってゆく、小学生の皆さんには、ぜひとも興味を持って、研究していただきたいものだと、エリザベスは期待して、記事にいたしました。
昨今では、理系女子が増えていると、話題になっていますが、例にもれず、東海高校3年生は、10クラスのうち、8クラスが理系、南山女子部高校3年生は、6クラスのうち、4クラス弱が理系、という学年が多いです。
幅広く興味を持って、夢いっぱいの学生生活を送ってほしいものです。

昨日、東海中学に入学したばかりの生徒が、会いに来てくれました。
しばらく見ないうちに、ずいぶん大きくなり、真っ黒に日焼けしていました。
「楽しいです!」を連発し、特に、先週末に行われた水連会は、とても良い思い出になったようです。
東海中学の水連会は、1911年から始まっており、偶然にも、今回、お話した、オンネスが、超伝導という現象を発見した年と同じです。
入学するまでがエリザベスのお手伝いではありますが、入学後もこうして、明るい笑顔でお会いできるのは、本当にホッとする幸せな瞬間です。




北里柴三郎による破傷風菌の純粋培養と血清療法。

2012年07月28日 | Weblog
予想以上の暑さですが、体調はお変りありませんか。
最近はどこも省エネで、エアコンもそれほど強くはありませんね。
それでも、屋外のクラクラするような暑さとは、ずいぶん差がありますから、疲れをためないよう、さわやかに睡眠がとれるよう、工夫をしてください。
寝る前に、冷たいものを飲んだり食べたりしすぎると、翌朝、どうしてもだるさが残ってしまうので、注意しましょう。
ところで、夏休みというと、夏期講習のハードなスケジュールに追われて、ほっと一息つく小学生は多くはないかも知れません。
それでも、名古屋市科学館や、明治村など、興味深いお出かけ先はたくさんありますから、気晴らしにいかがでしょう。
少し前に、医療系のものを扱っている会社のサイトに北里柴三郎の活躍についての記事がありました。
貴重な発見・発明は、日常生活のほんの小さな思いつきから生まれるものだという一例です。
「日本近代医学の父」と呼ばれる、北里柴三郎博士のことは、小学生でも、遅かれ早かれ学習して知るでしょう。
代表的な功績は、破傷風菌の純粋培養です。

ある日、研究所の同僚が、連日の実験で疲れた北里を、自分の下宿に誘う。
キッチンでは、ガールフレンドが料理を作っていた。
卵と牛乳を蒸し固めて作る、日本の茶碗蒸しのような料理だ。
彼女は蒸し器のフタをあけ、器に木のクシを刺し込む。
北里が何をしているのかと尋ねると、「奥の方が固まっているかどうか、確かめているの。」と、彼女は答えた。
その瞬間、北里はピンときた。
たとえば、古いクギを足の裏に刺したとき、破傷風の病巣は、傷の表面ではなく、奥の方にできる。
ということは、破傷風菌は、酸素の届かないところで増殖するに違いない。
北里は料理をヒントに、破傷風菌が酸素を嫌う、「嫌気性菌」であることを見抜いた。
北里はすぐに、酸素を排除できる細菌培養装置を作り、1889年、破傷風菌の純粋培養に成功した。
その翌年、破傷風菌の血清療法を考案した。
その後、北里の血清療法は、ジフテリア治療にも応用され、多くの人々の命を救った。
血清療法に用いられた基本的な概念は、今日では、「抗体」として、現代免疫学の確かな礎となっている。

まだ小学生の段階で、よもやこのような発見が日常的にありうるわけがないと思われるかも知れませんが、全てのお子さんに、無限の可能性があります。
何かに興味を持つこと、何かに一生懸命になること、何かを見て楽しいと思うこと、何かを不思議におもうこと・・・人がやることに、無駄なんてありません。
ましてや、お子さんの言葉・行動ひとつひとつには、大切な意味があります。
なんとなく過ごすのではなく、何でもいいから、大好きなものを見つけてくれると、エリザベス的には、とてもうれしいです。

朝日教育シンポジウム「総合的学力を伸ばす教育とは」

2012年07月15日 | Weblog
夏期講習が始まろうとしています、体調は万全ですか。
夏休みは、朝から晩までエアコンの中で座りっぱなしの受験生も多いと思いますが、それ以外の時間に、ラジオ体操をしたり、駅まで歩いたり、夏らしく汗をかくような運動をして、体調管理に気をつけてください。
内面からの健康も大切です。
身体を温めるものを飲んだり食べたりして、エアコンが強くても、内臓まで冷やしてしまわないように、注意しましょう。
朝日新聞教育シンポジウムというものが、時々、開催されます。
第三回である、7月22日は、「総合的学力を伸ばす教育とは~人間力で拓く子どもの将来~」というテーマです。
異なる価値観や文化をもつ人とのコミュニケーションや、チームで活動する人間力などを、総合的学力ととらえているようですが、このシンポジウムでは、合格したもっともっと先を見据え、そういう力をどうすれば伸ばせるか、をテーマにしています。
パネルディスカッションでは、パネリストとして、石川直久さん(愛知医科大学学長)・宇土泰寛さん(椙山女学園大学附属小学校校長)・黒澤良和さん(藤田保健衛生大学学長)・ハンスユーゲンマルクスさん(南山学園理事長)・安田龍男さん(名古屋セミナープラトンスクールグループ理事長)らが参加されるそうです。
はたして、人間力とは、子どもの将来にどのような影響を与えるのか、興味深いテーマです。
「勉強だけの人間になっても困る、かと言って、勉強ができないのも困る、人として磨かれてきたと納得できるような成長をしてほしい。」など、なかなかバシッと正解の出ない子育てですが、少しでも正解に近づけようとするのが親ですよね。
他にも多くの講演があるでしょう。
聞いた中で、自分の子に役に立ちそうなお話があれば、ぜひとも取り組んでみていただきたいと思います。
さて、まずは元気に、充実した夏期講習を終えることが目標ですが、次に待っているのは、過去問の取り組みをプラスした、秋からの本格的な受験勉強です。
徐々に時間との戦いになってきます。
その前に、基本的なものだけは、できるだけクリアしておきましょう。
夏休みの過ごし方・学習計画の相談は受け付けております。
「相談はどちらに送ればいいでしょうか。」というコメントを多くいただきますが、そのままコメント欄に、直接、ご相談を書いて送っていただけばかまいません。
ただし、こちらから返信できるアドレスを併記していただかないと、お返事ができませんので、忘れずよろしくお願いいたします。
昨年あたりから、5年生・4年生の夏期講習の学習計画の相談が増えています。
それだけ早い段階からしっかり学習ペースを身につけさせようという真面目で慎重なご父兄が増えているともいえますね。
4年生・5年生ですと、まだまだ夏休みらしいペースで夏期講習に参加できます。
お子さんが楽しく通えるのであれば、それはそれで、楽しい夏休みです。
ご興味があれば、2年生・3年生でも、参加させてあげてくださいね。