中学受験で必ず勝つ!愛知県の私立中学について

受験には勝ち負けがある。
すべて運命とはいえ、出来れば勝たせたい。

中学受験と高校受験の重なる内容について、どちらにしても役立つ学習内容。

2007年08月31日 | Weblog
エリザベスの得意とするところではありませんが、最近は公立中学から私立高校や公立高校を受験されるお子さんをお持ちのママから、よく相談を受けます。
受験勉強をするという姿勢に関しては同じなので、参考にしていただけることもあるかもしれませんが、お子さんの年齢によって精神的なケアなども少し違うので、そのあたりは考えつつ。
学習内容も、科目によっては少し違いますね。
英語はもちろん中学受験にはほとんど関係ありませんし。
ただ、名古屋国際中学校だけは、英語を選択科目としておき、英語で高得点が取れれば合格するようです。
一般的に中学受験をするお子さんにはあまり関係のない世界かも知れませんが。
ただ、数学、国語、理科、社会は、中学受験の学習内容で、高校受験の学習のほぼ80パーセントは大丈夫と思っていいでしょう。
あくまでも、中学受験の段階でしっかり学習できていれば、の話です。
ゆとり教育のために、公立小学校でサラリとした内容しか学習できなかったお子さんたちが、公立中学に入って、やっと中学受験をされたお子さんたちの終えてきた学習をソロリソロリと始めるわけです。
中学受験でバシバシに学習したお子さんにとっては、繰り返しとなるくらいでしょう。
よく中学受験で東区車道T中学に合格できなかったから、公立中学に進んで、高校であらためてT高校を受けて、見事リベンジに成功という例が塾の広告に載っていますが、それはもし、中学受験のテンションが公立中学入学後の3年間も引き続きキープできれば、当たり前といえば当たり前。
あのテンションで3年間学習できるのは、中学受験で精神力を鍛えられたお子さんならではのものです。
もしどうしてもT中学に執着があれば、その道はオススメでした。
見当ハズレな学力なら別ですが、ギリギリアウトくらいの学力だったのなら、高校から再チャレンジは素晴らしいことだと思います。
ただ、T中学は中学の定員を360から400に増やしましたから、おそらく近いうちにT高校は、公立中学から生徒を取らなくなるのでは、と考えられます。
話は戻りますが、中学受験の学習内容と高校受験の学習内容と比べると、どちらにも大きな比重で出題されるものがあります。
数学に関しては関数と図形理科に関しては運動と天体
小学生の算数にすると、関数と言われても、どれのこととなりますが、将来的に関数を使うと解きやすくなるよという内容の単元がそれにあたります。
図形はそのままズバリ図形。
理科の運動は、小学生で言えば、思いあたる単元はたくさんありますね。
天体もそのままズバリ天体。
そんなわけで、そのあたりが苦手というのは、どちらにしてもあまり得なことではないよ、ということです。
中学受験の方が大変だなと感じられるのは、高校受験になると、なんだかんだと公式にあてはめてゴチャゴチャやれば解けるように教えてもらえますが、中学受験ではまだその公式で解くことを許されていませんから、あくまでも数学や理科の本質的なものを理解していないと、答えを出せないってことです。
つまり、覚えりゃなんとかなることもある高校受験に対して、中学受験では、かなり頭が良くないとお手上げになってしまう単元もたくさんあるというわけです。
その証拠に、たくさんある進学塾でも、中学受験の算数を教える先生はかなり説明上手でないと、やってゆけないのです。
公立中学のクラスでは数学も理科も教えるような先生が、中学受験の算数を必ず教えられるかというと、それはありません。
大手の塾では、公立中学の数学は教えられるけど、中学受験の算数は教えられないという先生がたくさんいらっしゃいます。
それは決してその先生のレベルが低いのではなく、中学受験の算数があまりにも特殊なレベルだからです。
理系出身のお父様が自信満々に中学入試の算数を解いてごらんになる場合がありますが、たいてい苦し紛れにいろいろな公式を引っ張り出されます。
中学受験では公式を使ってゴチャゴチャやることはほとんどありません。
それを使わないで小学生の範囲内の解き方で、と言うと、途端に手が止まります。
まだ4年生5年生だと、親が教える範囲かも知れませんが、6年生の後半となると、かなりのレベルになりますから、本人の頭の回転がいいかどうかもひびいてきます。
ただ、入試当日に関しては、最後の最後は、いかにみんなが解けるような問題でミスをしないかですから、10問中、超難問が3問あったら、それ以外の7問を完璧に正解すれば、合格する可能性がたっぷりあります。
トップ校では、念のため、その超難問の中の1問でも正解していると安心ということなのですが。
超難問ばかり10問出題するおバカな中学はまずないので安心して下さい。

担任によりますが、小学校の授業も復習になります。しっかり聞いて頭に入れましょう。

2007年08月30日 | Weblog
あと少しで2学期が始まります。
夏休みは時間をめいっぱい受験勉強に使えたのに、学校が始まると、なかなか思ったようにいきません。
学校から帰るのを待って、おやつをかじりながら塾に走るお子さんも少なくないでしょう。
せっかく長い時間過ごす小学校ですから、できるだけ有効に使いたいものですね。
小学校の学習は中学受験から見たら、本当に表面だけのサラリとした内容なので、応用発展とはほど遠いのですが、前回もお話ししたように、意外に基本的なことをうっかり忘れてしまうこともあるので、実はバカにもできないのです。
これも全て、担任の先生によりますが、ある程度の年齢のベテラン先生だと、主要科目の学習の基本となる大切な授業をして下さることが多いです。
うちの二人は、小学校が楽しかったのもありますが、担任の先生の授業が非常に勉強になるからと、できるだけ休みたくないと言いました。
さすがに入試直前は、骨折でもしては大変と休ませましたが、学級委員など、いろいろな企画の担当をしていたこともあって、それはそれは嬉しそうに登校しました。
中学受験と言っても、ご存じの通り、基本は小学校の教科書ですから、担任がそれをしっかりひもといて下さるのなら、そんな有り難い話はない、とエリザベスは登校は大歓迎でした。
ただし、他の小学校のご父兄のお話を聞くと、担任によっては、子供と遊んでばかりだったり、授業中も子供に甘すぎて授業が進まなかったり、板書の漢字をよく間違えたり、なかなか質の良い先生ばかりが揃っているわけでもなさそうでした。
そのあたりは、お子さんとの相性もありますし、必ず学校に登校し続けることが良いとは限りませんね。
によっては、小学校を早い段階で休ませて朝から塾でビッチリ受験勉強、ということもあるようですが、お子さんの性格と担任のタイプで、そのあたりは臨機応変で大丈夫だと思います。
寒いし、各種病原菌も飛んでいる時期ですし、ご心配でしょうから、いずれにしても後悔のないように話し合って決めて下さい。

9月からの学習、トラックバックも利用して、理解の弱い単元を片っ端からつぶしていきましょう。

2007年08月29日 | Weblog
もう間もなく2学期が始まります。
9月からは、行事に終われる小学校もありますから、体調管理に気を配りながら、バッチリ学習スケジュールをこなしましょう。
そろそろどちらの塾でも下剋上が始まります、夏休みの残りわずか何日かでも、ずいぶん差が出てしまうので、無駄に過ごさずに、漢字の復習や、計算ドリルや、歴史のおさらいで充実させましょう。
特に最初から言っているように、理科の1分野を早くパーフェクトにすることが非常に大切です。
年末になって、春の植物と秋の植物がまだよく覚えられていない、という場合は、ひたすら覚えればいいのですが、そんな時期に、バネとてこの計算が苦手だの、電流がよく理解できていないだの、これは致命的です。
とくに女子は電流を苦手としやすく、それに甘えないで、逆に得意単元にしてしまいましょう。
そのためには、もうこの9月から、理科1分野をバシバシ攻めておくべきです。
このブログにはたくさんの質の良いトラックバックがついています。
今回ついている、小学生の理科、というトラックバックは非常にためになりますから、是非お子さんと一緒に見て下さい。
当たり前にわかっていることが多い中で、なるほど、とあらためて確認できる内容もありますし、苦手単元のあるお子さんなら、なおのこと、参考になると思います。
まずこれが基本です、入試レベルの応用発展問題がこれだけで解けるかというと、決してそんなことはありませんが、理科にはたくさんの単元がありますから、このトラックバックで、再確認をするのは無駄にはならないと思います。
これからの半年は、4教科をバランス良く取り組めるようにスケジュール立てなければならないし、精神的にもかなり厳しくなりますが、それも全ては、コツコツと地道な努力を続けることで、不安が解消されますから、こういう一つ一つの積み重ねが大切と思って下さい。
質の良いトラックバックがついていますから、有効に使っていただければ、と思います。
ここ数年の入試問題には、こういった基本中の基本、という内容が出題され、ヒヤッとさせられることも少なくありません。
入試当日は、本人は極度に緊張していますから、それまで当たり前にわかっていたことが、ど忘れで出てこないという場合もあります。
そんな悔しい思いをしないためにも、このような基本的な内容を何度も確認する必要があります。

願書は早めに手に入れて下さい。担任に調査書をお願いして顔写真を撮って、お仕事たくさんあります。

2007年08月28日 | Weblog
夏期講習が終わってホッとしているところに、追い打ちをかけるようで申し訳ありませんが、各中学の願書は手に入れられましたか。
一般的には、松坂屋ホールで毎年開催される、私学フェアで、各中学校のブースをまわって願書をかき集めてくることが多いです。
昔は塾が願書関係もいろいろと気をつかってくれたのですが、現在は、規模の大きい塾ですと、扱いきれなくて、各家庭任せになっているのが普通です。
もし松坂屋ホールなどの大きいイベントを逃してしまったのなら、学校に問い合わせるなどして、できるだけ早めに手に入れて下さい。
昨年度は、エリザベスの生徒の一人が、年末近くに願書はどこでもらえるのですかと言い出し、焦ってしまいました。
記入するのはどうせ年末ですから大丈夫なのですが、詳しい学校案内もセットになっていますし、子供に学校のイメージを伝えられる大切な資料になると思います。
また、年末にほとんどの小学校で行われる個人面談で、各担任の先生に、調査書なるものの記入をお願いしなければなりません。
調査書の必要ない中学は、主なところで愛知中学ですが、その他はたいてい願書に同封することになっているはずです。
この調査書に関しては、レベルの高い中学ほど成績にはあまり神経質になりません、ごく普通に小学生らしい生活を送っていたか、健康的に通えていたか、くらいだそうです。
欠席日数が異常に多ければちょっとどうかと思いますが、小学生のことですから、何日か体調悪くて休んだからといって、合否にそれほど大きく影響があるとは考えられません。
ちなみにエリザベスが、母校の教務担当の先生に欠席日数に関してお聞きしたところ、N学園女子部に関しては、まず無関係とはっきり言われました。
そんなことよりも、当日の試験で一点でも落とさない慎重さをもってがんばることが大事と言われました。
調査書も気になるところですが、絶対評価のためにバラバラにわけわからなくなった小学校の通知票など、私立の先生は判断しかねるのではないかと思います。
N学園女子部の調査書には成績を書く欄などありませんよ、出席日数と備考欄しかありません、本当にちょっとした参考程度のものです。
それに引き替え、調査書をひっくり返し裏返し、細かくつっこんでくるのは東区のK城学院中学の面接です。
何が心配なのかわかりませんが、出席日数だの部活だのと二人の先生が根掘り葉掘り聞いてくる場合があります。
どちらにしてもよほど失礼な言動がなければ合否にはあまり関係ありませんから、お嬢さんに、気楽にハキハキと答えるようにお話しておいて下さい。
男子校の東区T中学も同じです。
面接では、常識的にハキハキと答えれば、まず合否に影響を与えることはありません。
愛知S徳中学も、2年前から、帰国子女や得意分野をアピールするお子さんに午後面接を義務づけています。
合否結果を見ると、帰国子女とか得意分野とかで面接を受けたお嬢さんも、やはり学力がある程度以上でないとダメですから、そちらをアテをにして受験されるのはやめた方がいいです。
午後の面接はかなり簡単らしいです、2年前に初めてのパターンですから、みんな緊張して入室したところ、名前と簡単な質問だけで帰って良し、だったそうです。
それだけのものですから、そのパワーもそれだけのもの、と思っておいた方がいいでしょうね。
エリザベスは愛知S徳中学の面接を受けたお子さんの話を、あまりたくさん聞いていないので、ご経験された方はコメントをいただけると有り難いです。
そう言えば、愛知中学は、担任の先生にお願いする調査書なるものは不要ですが、願書の中に、5年生と6年生の出席日数を書く欄があると思います。
こちらは厳密には調べないので、通知票を見たり、誰かに聞いたりして日数を記入して下さい。
一日おかしいとか二日おかしいとか、そんなことで合否は変わらないはずです。
ちなみにエリザベスの次女の愛知中学の願書には、詳しくはわからないので、手元にあった通知票を見て、たぶんこんなもんだろうという感じで記入しましたが、それでも特奨合格でした、その欄はあまり神経質にならなくて大丈夫だと思います。
願書には顔写真を貼ったり、前もって受験料を振り込んだり、予想以上に手間のかかることもありますから、早く手に入れて、何日くらいに何をして、とミスのないように心の準備をしておくことが、全てを落ち着いてこなす第一歩です。
がバタバタあわてていると、お子さんも動揺しますから、決してそうならないように、何でも早めにそろえましょう。





中部地区の大きな模試について。K塾統一テスト、M進研プレ中、そして踏青会。

2007年08月26日 | Weblog
M進研の塾生の方々、長い夏期講習でした、
総仕上げテストは体調良く終われるといいですね。
K塾は統一テストが終わっていますが、気持ちの切りかえはできましたか。
中部地区では、たくさんの進学塾がありますが、単元の確認テストのようなものはそれぞれで大丈夫としても、月に一度は大きな模試を受けて、自分のいる位置をしっかり把握しておくことは、親子ともに必要だと思います。
昔から有名で、このエリザベスもさんざんお世話になったのが、K塾の統一テストです。
あの頃は、更に難しいニシキという模試があり、よくN学園男子部まで受けに行ったものでした。
それはさておき、これだけ中学受験が過熱すると、統一だけというわけにはいかず、M進研のプレ中なども1000人が受ける大きな模試で、受験生なら一度は受けてみるとよいのでは、と思われます。
そして、いくつかの塾が集まって、踏青会という模試も実施されています。
こちらは、陽明進学塾、シリウス(鹿島塾)、親学塾、朝日進学ゼミナール、西塾、千種進学教室などが参加しています。
インターネットで、その年ごとの偏差値別合格者数、不合格者数を発表しているので、模試を受けられる方は、あらかじめ参考になさるとよろしいでしょう。
現在、中部地区でトップ校を目指して受験勉強している小学生は、何万人もいます。
それを考えると、例えば、2月11日にN学園女子部に集まる1000名は、小学6年生の頂点を極める1000名ですから、普段、小さな塾で、80人やら160人やらの中で順位を競っていても、意味がないとすぐにおわかりですね。
やはり、できれば毎月、無理なら何ヶ月かに一度は、1000名前後が受ける模試に参加するべきです。
K塾の統一テストか、M進研のプレ中か。
踏青会も、1000名超えているとは聞きませんが、ある程度の目安にはなるようです。
順位や偏差値は、その時の体調や出題傾向でずいぶん違うかも知れませんから、是非とも何度か受けることをオススメします。
よくK塾とM進研だと、問題の出し方が違うから、自信をなくすんじゃないか、と心配されるようですが、本当に学力があれば、どちらを受けてもそれなりの結果は出ます。
もしいつもと違う塾の模試を受けてみて、大きく差があるようなら、それこそ早く手を打たなければ、弱い部分があるということですから、落ち込むヒマなく、間違い直しと、今後の対策に燃えましょう。

勉強中の休憩時間の取り方につして。小学生はなかなか難しいです。

2007年08月25日 | Weblog
夏休みもそろそろ終わりに近づきますが、有意義に過ごせましたか。
6年生にとっては、本当に長く厳しい毎日だったのでは?
志望校も、新たな光が見えたり、また逆に、弱気になってしまったり、気持ちの浮き沈みの激しい時期だったかも知れません。
でも、しつこく言いますが、本当の勝負はこれからです。
密度の濃い夏休みを過ごせたことでまず合格、そして次に落ち着かない秋を無事に乗り切って合格、学力精神力ともにウルトラ右上がりに持って行きたいお正月をマイペースに過ごせて合格、最後に年明けには極限まで自分の力を出し切るだけの強い人間に成長できて本当の合格、です。
大人でもなかなかできることではありませんが、なんとも見事にこれをやってのける子供たちがたくさんいるんですよ。
エリザベスは毎年ながら、頭の下がる思いです。
ただ、その達成感というのは、他には代えられないものですから、是非とも、結果はどうあれ後悔のないようにチャレンジしていただきたいです。
さて、タイトルにある休憩時間の取り方ですが、これがまた千差万別です。
身近で見ているご父兄が一番よく理解していらっしゃると思いますが、性格によって、せっかくの親の好意が逆効果になる場合もあるし、また、真面目すぎて親が心配になる場合もあるし、本当に難しいです。
基本的に大切なことは、ある程度、学習のスケジュールを決めておいて、それから大きくは遅れないようにすること。
これは、何時間勉強するとか、ただただ机にしばりつけることを考えるのではなく、算数の問題集の20ページから35ページまで終わらせるとか、漢字ドリルの半分を終わらせるとか、あくまでも学習内容でスケジュールをたてましょう。
だいたいの目安として3時間くらい、と書いておくことは必要でしょうが、学習のスピードというのは、子供によって大きく違いますから、あくまでも内容重視で。
たとえ1時間でも、他の子の5倍のスピードで問題集を終わらせる子もいますし、逆に、5時間もみっちり机に向かっているように見えても、他の子よりもゆっくりしか進められない子もいます。
最近の入試はスピード勝負とも言えますから、あまりゆっくり解いているようでは、本番で大変なことになります。
少しずつスピードアップするようにトレーニングしましょう。
あと、息抜きがちょこちょこ必要な子もいれば、まとめて4時間くらいドッサリ終わらせてしまって、それからゆっくりテレビを見たいという子もいます。
エリザベスは自分がまとめてドッサリのタイプなので、本当はちょこちょこ休憩は好まないのですが、小学生には、意外とちょこちょこ休憩の必要な子が多いので、それはそれで、決めただけの課題が終わるのなら、その子のペースということでそのままにしておきます。
少し休憩すると、学習体勢に復活する時に、学習モードのスイッチ入るのに時間かかる子もいますから、そういう場合は、親子で話し合わなければマズいと思われます。
昔は一時間勉強したらちょっと休憩、また一時間勉強したらちょっと休憩、という優しいお話も多かったようですが、それで充分やれてゆくなら問題ありませんが、こと小学生に関しては、一時間続けてやっとノってきたところで、はい休憩となると、ぶつ切れになることもあります。
あくまでも、時間ではなく、この単元まで終わったら少し休みましょうね、という励まし方をした方がスムーズにスケジュールがこなせるのではないかなと思います。
また、年配の方ですと、本人がノっているところで、そんなに根をつめると身体に良くないから少し休憩しなさい、なんて声をかけられるかも知れません。
せっかく本人がノっているのなら、クタクタになるまで続けさせてみるのもいいと思います。
子供は大人が思っているほど甘えん坊ではありません。
大きな勝負が近づいていることをまわりの誰よりもわかっています。
せっかく気持ちが盛り上がったところで水をさすようなことは、あえてしなくてもいいでしょう。
身体の大きな男の子など、例えば徹夜で勉強したからって、そんなに簡単には倒れないようです。
毎日やられちゃかないませんが、たまに無茶をするくらい、いい経験だと思います。
ただし、体調管理の大切な年明けからは、絶対にやめて下さいね。



キララさん、コメントありがとうございました。永遠のテーマ、東区T中学とN学園男子部。

2007年08月23日 | Weblog
キララさん、コメントありがとうございました。
少しでも参考になればエリザベスも非常に嬉しいです。
ところで志望校ですが、アベレージ61もあれば、東区車道T中学に挑戦するだけの充分な学力をお持ちだと思います。
ただ、N学園男子部は、昔から根強い人気があり、入学時の偏差値は幅が広いために、平均するとあまり高くないように言われますが、実は、何がなんでもN学園男子部と決めている御家庭も少なくないので、高い学力を持った生徒もたくさん入学します。
決して東区T中学をあきらめたお子さんの学校というわけではありません。
今年の初めあたり、次の中学入試からは、東区T中学と、N学園男子部の入試日がズレるという噂が流れ、エリザベスもかなりたくさんのご父兄から問い合わせを受けました。
もしズレてくれれば、名古屋市内の優秀な坊ちゃん方は、T中学とN学園と両方受けられることになり、今までのように、遠くてもK市T中学という選択肢しか与えられなかった子供たちと違い、自分の考えで第一志望、第二志望、第三志望と決められます。
エリザベスの知る限り、よほどK市T中学にほれこんでいる御家庭でなければ、やはりわずか13歳の子を遠路はるばる江南市まで通わせるのは大変。
もし東区T中学と合わせて受けられるものなら、N学園男子部を併願校にして、もしN学園男子部に入学することになっても、江南市よりは通学に便利という点をメリットとして、自分のペースで6年間勉強させたいというご父兄が多くいらっしゃいました。。
エリザベスも非常に期待していたのですが、先日の発表では、相変わらず同じ入試日のようですね。
誠に残念です。
さすれば、選択としては、東区T中学かN学園男子部か、というつらい状態に戻ります。
キララさんの場合、お子さんの性格はいかがでしょうか。。
ガッツのあるタイプなら、後悔が残らないように東区T中学に挑戦されるのがいいかと。
でも優しい性格で、穏やかにマイペースに6年間過ごしたいタイプなら是非ともN学園男子部へ。
大学合格実績は、その数字のままに受け取らないようにして下さいね。
東区T中学は全国的にも非常に有名で、東大京大阪大名大などの合格者は驚くべきものですが、高三の段階では、400名います。
N学園男子部は中学で200名とったら、あとは一切入れませんから、高三の段階でも200名です。
もちろんN学園男子部の大学合格実績を二倍したら東区T中学と同じ数になるかというと、そこまではいきません。
ただし、のんびりの評判が高いわりには、優秀な大学にたくさん合格していることは間違いありません。
そして、女子部と同じく、カトリックの精神にのっとった教育なので、比較的穏やかな人間に成長してゆくような気がします。
エリザベスも女子部に通っていた頃、男子部の生徒とずいぶん仲良くなりましたが、育ちがいいせいか、のんびりして幼く見えました。
ところが、大人になってからも、なんだかんだとグループで集まりますが、最近になってよくよく考えますと、どの子も紳士的で、あらゆることにゆったりとした余裕のある考え方ができるし、N学園男子部は、素晴らしい教育をしてくれたのではないかと思います。
かといって、東区T中学が荒々しい子が多いのかと言えば、これまたそうでもないんですね。
東区T中学は、エリート意識が強いので、学生のうちは、トゲのあることを言う子もいますが、ただしこちらは人数が多いだけに千差万別。
中には、幼い可愛い子もいました。
時代とともに、子供自身の性格というより、ご両親からの期待にこたえなければならない宿命を背負っての6年間となりますから、最終的には御家庭の考えとしか言えません。
本人がお坊ちゃまタイプであっても、ご両親の期待が大きければやはり希望の道に近づかなければならないし、負けん気の強いタイプでも、御家庭が昔からN学園をご希望ならその方がいいでしょうし。
あと、エリザベスがご父兄に厳しく言うこととしては、本来なら東区T中学を受けるだけの学力があったのに、一段階下げたつもりでN学園男子部を受験し、なんと不合格という恐ろしい結果も少なくないんだということ。
小学生は、大人とは違う精神構造をしていますから、東区T中学ならちょっと厳しいところだけど、N学園男子部なら、楽勝のはずだ、と思いこんで気楽に答案用紙を埋めてくることがあります。
N学園男子部であろうが、どこであろうが、1点の差で合否が決まります。
もしN学園男子部を選ばれるのなら、お子さんには、思っているより厳しいから、心してかかれよ、と気持ちを引き締めさせる必要があります。
なにせわずか200名しか合格をもらえないのですから、油断大敵です。
以上の内容は、エリザベスの個人的な考えなので、全然違うアドバイスをされる先生もたくさんいらっしゃると思います。
そんなわけで、それぞれの学校を簡単に比べてみると、宗教はそれぞれ、仏教とカトリック、場所は東区車道と昭和区五軒家町、最寄りの駅は車道といりなか、人数は400名と200名となります。
ただ、文化祭などで行かれればすぐにおわかりでしょうが、N学園男子部は、いりなか駅から徒歩5分、対してT中学は、車道駅から、徒歩10分ちょっとでしょうか。
いりなかは道も広々していて通学しやすいのですが、車道からT中学までは、古い町並みなので、道幅が狭く、中高合わせて何千人がゾロゾロ歩くと、雨の日などは、やや疲れるかも知れませんね。
キララさんの坊ちゃまは優秀そうなので、大丈夫とは思いますが、どちらにしても第一志望校に合格していただきたいと思います。
漠然とした説明しかできなかったので、何かご質問があれば、またいつでもコメントして下さいね。

夏休みの仕上げテストの後は9月からの学習に気持ちを切りかえましょう。

2007年08月22日 | Weblog
どこの進学塾でも、夏休みの終わりになると、夏休み仕上げテストが行われると思います。
4年生5年生もドキドキですが、6年生ともなると、その心臓の高鳴りは尋常ではありません。
一生懸命に答案用紙に自分の力をぶつけてきましょう。
よくがんばったぞ、と自分をほめてあげながらテストを受けられると理想的なのですが、いかがでしたか。
夏休みは夏休みでおさらいの時期に入っていましたが、まだ完成されていない単元もたくさんあるので、これで最後とは思わないように。
精一杯がんばって、素晴らしい結果を得られるお子さんは素晴らしい
その調子でペースを崩すことなく2月まで進めて下さい。
でも9月からも更に深く掘り下げた内容が押し寄せて来ますから、それも今までと同じようにしっかり頭に入れて下さいね。
秋は行事が多い小学校もありますから、時間があまり取れないかも知れませんし、決して油断できません。
また逆に、せっかくの夏休み、どうもペースがつかめなくて今ひとつパッとした結果が得られそうもないお子さんは気持ちの切りかえが非常に大切です。
自分だけが勉強しているのなら、偏差値もドッと上がるでしょうが、なんせ夏期講習はほぼ全員が必死で勉強していますから、必死でやっても現状維持がやっと。
それくらいの気持ちで、自分なりに成長したととらえて下さい。
毎日、朝から晩まで遊びほうけていたなら別ですが、自分なりに学習時間を作ってがんばったのなら、必ず力がついているはずです。
9月以降の結果を左右するくらいの目に見えない学力となっていると思います。
どちらにしても、結果を心配して次の勉強が手に着かないというほど愚かなことはありません。
時間は止まってくれませんから、どれだけ落ち込んでいようと、次から次へとテストはやってきます。
夏休み仕上げテストは入試なみに大きく取り上げられがちですが、定期模試の一つと思えば、また次のテストで取り戻すように、さっさと課題に取り組んだ方が賢いです。
古いことを引きずっているヒマはありません。
どんどん次へ進んで行きましょう。
そしていつかとても強い人間に成長しています。
2月の入試が終わった頃にはそんな素敵な自分に出会えるように、しばらくは精神的にきつい秋がやってきますが、是非とも乗り切って下さいね。

最近は中高一貫校の特集が増えていますが、間違ったものが非常に多いです。東洋経済、サンデー毎日など。

2007年08月21日 | Weblog
最近は、エリザベスが説明する必要もなく、あらゆる雑誌で、私立中高一貫校についての特集が組まれ、ほめちぎられています。
その全てが素晴らしいわけではないと思いますが、6年間という長い時間かけて、一本筋の通った教育をして下さるのは、それを希望される御家庭にとっては有り難いことです。
エリザベスは立場上、たくさんの教育関係の雑誌に目を通しますが、数値がいい加減であることに、憤りを感じております。
6月末には、東洋経済という雑誌で、中部地区に関しては、N学園女子部と三重県高田の特集が載っていましたが、その内容はそれはそれはほめちぎってあり、素晴らしいものでした。
ただし、大学合格実績やら、入学時の偏差値やらは誠にいい加減で、全国で販売してはいかんだろう、というものでした。
また、8月半ばのサンデー毎日に至っては、編集している自分たちも不思議に思わないのかと、首をかしげてしまうほどのいい加減さ。
東大京大阪大などに多数の合格者を出している学校の入学時の偏差値が、国立大学にほとんど合格していない学校の入学偏差値よりはるかに下にランクしてありました。
エリザベスの資料ではありえないことで、こんなテキトーな内容でも、全国のどこかでは、一生懸命、子供のために、穴があくほど見ているご父兄がいるかと考えると、他人事ながら、腹立たしくて仕方ありません。
この教育に熱心な御家庭の増えた時代に、これだけいい加減な内容で出版してしまえる神経はいかなるものか。
教育にたずさわる者として、許し難いものであります。
それぞれの学校の地元の識者の方々においては、それを見ても正しい知識でもって、何事もなくスルーする内容なので大丈夫でしょうが、これから子供のために、よりよい学校選びをしようとするご父兄には、注意が必要でしょう。
たった一冊の雑誌に惑わされることなく、塾の先生始め、まわりのたくさんの先輩方から、たくさんのお話をお聞きになって、是非とも正しいご判断をされるようにアドバイスさせていただきます。
学校で人生が変わるわけではない、と申し上げたいところですが、その学校も、お子さんが入学してしまえば、毎日の生活のほとんどを過ごす場所となります。
大切に大切に選んであげることは、勉強だけでなく、お子さんの日々の楽しい生活のためにも、決してテキトーではいけないお仕事です。

夏休みの社会、地理と歴史と公民、トップレベルの学校の入試ではその融合問題が入試では狙われます。

2007年08月19日 | Weblog
今のご父兄が学生の頃の入試問題は、地理は地理、歴史は歴史、と、きっちり分かれていたものがほとんどだったのではありませんか。
中部地区で最も複雑と言われるN学園女子部の最近の入試問題を見て下さると少し気持ちが引き締まるかも知れません。
算数、国語、理科、社会、どれをとっても、基本に忠実な内容で、決して奇をてらった問題はありませんが、かといって、誰でもスラスラ解ける問題でもありません。
本当によく考えてあります。
気に入った単元だけ気まぐれに学習してあっても、決して解けないように作られています。
つまり、あらゆる方向から、完璧に理解していないと答えられないように仕上がっています。
特徴的なのは、地理かな~と思うと途中から歴史の内容に変わり、そうかと思えば最終的には政治の内容までからんでくるという、まさにあの手この手で攻めてくる問題が多いです。
大手K塾では、そのN学園女子部特有の複雑怪奇な入試を突破するべく、6年生後半になると、融合問題なる分野が出てきます。
これは非常に大切です。
地理だけが得意なんて言っていても、実際のトップ校の入試では、地理の問題であるはずなのに、その中に少しでも歴史や公民がからんでくることによって、答えがバシッと決まらない、というつらい結果になりますから。
全体に点数が取れなかったということになるでしょう。
N学園女子部に関してはかなり以前からこういった、本当の学力を試す入試問題が準備されていますが、ここ数年は、愛知S徳中学など、それに近い問題を作成する傾向が見られます。
これは、真似をしたと言うよりも、N学園女子部の押しも押されもせぬ高い学力は、やはり入試という選抜段階で、かなり受験生の真の学力を見ているのでは、という、客観的な判断ではないかと思います。
そんなわけで、最近では、K市T中学、男子校である東区車道のT中学、当然ながら同じ学園であるところのN学園男子部など、ハイレベルと言われる学校が次々と融合問題に目を向けています。
これは社会は融合問題にすると、素人でもわかりやすいというだけで、おそらく理科でも融合問題が増えてきているのではないでしょうか。
とにかく、私立中学のレベルがここまで上がると、受験生全体のレベルも非常に高く、学校としては、いかに真の学力を判定するか、に頭を悩ませます。
そのためにも、複雑怪奇な問題にも冷静に取り組み、一つのミスもなく正解を導きだし、さらに、正しく解答用紙に表記できているかどうか、を見極めなければならないのです。
受験生は、学校が、何を求めているのか、よく頭に入れて、なんとなく書いてあれば受かるだろうなんて甘いことは考えずに、わずかなミスでも減らす努力をしましょう。
社会の融合問題ですが、ありがちな融合をいくつか挙げておきます。
欽定憲法である大日本帝国憲法と、民定憲法である日本国憲法について、これは明らかに公民ですが、それぞれの作られた時代背景によって、内容がずいぶん違うとうことも歴史を思い出してしっかり理解しておきましょう。
選挙法についても、普通選挙法になったのはいつか、女性参政権が認められたのはいつか、当時の選挙権をもつ人と、現在の選挙権をもつ人と、どこが違うのか。
M進研では、ひととおり歴史が終わると、政治の歴史、文化の歴史、宗教の歴史、経済の歴史、土地制度の歴史、外交の歴史、など、一般のテキストと違う流れでまとめたものを学習できます。
それも、融合問題には非常に役立つので真面目に取り組みましょう。
ある地区を特に取り上げて、そこについて、地理から歴史から公民から、攻めてくる問題も入試には出題されます。
中部地区が多いのが現実ですが、こればかりはあまりヤマをかけずに、日本全国どこのことを聞かれても、しっかり答えられるようにしましょう。
工業などは、地理分野で学習しますが、これもまた、歴史とともに大きく変化してきた産業ですから、八幡製鉄所、富岡製糸場など、歴史的背景を頭に入れて、工業だけをぶつ切れで覚えることがないようにしましょう。
焼き物ひとつとっても、伊万里焼、唐津焼などの職人が、豊臣秀吉の朝鮮出兵のおりに朝鮮から日本に連れて来られたんだということも覚えておきましょう。
とにかく、がむしゃらに頭に入れて下さい。
ずいぶん先になりますが、これらの知識は、大人になってから、予想以上に役に立つものなのですよ。
まだまだ暑い毎日ですが、どうぞがんばって下さいね。

夏休みの社会、歴史その11、昭和です。一方では算数や理科もできるだけたくさんの問題にあたって下さい。

2007年08月18日 | Weblog
とうとう昭和までやってきました。
この時代の重要語句は、おじいちゃんおばあちゃんの世代には、決して歴史の教科書の中のことではなく、実際にラジオで聞いたり、身をもって体験したり、という自分の人生と共に歩んできた内容だと思います。
もし、そんな貴重な体験を聞かせていただけるのなら、ゆっくり昔話に花を咲かせるのも悪くないのではと思います。
普段何気なく聞いているお話の中に、テストの時にふと思いつくような大切なことも意外とたくさんかくれています。
では昭和時代、ちなみに1929年、世界恐慌の頃に始まった昭和時代は、その人口およそ6200万人でした。
なんと今の約半分ですね。
第二次世界大戦などで一時的に人口はどっと減りますが、生めよ育てよの時代で、瞬く間に元通り、現在に至るというわけです。
財閥、満州事変、リットン調査団、五・一五事件、二・二六事件、日中戦争、国家総動員法、南京大虐殺、不可侵条約、日独伊三国軍事同盟、日ソ中立条約、ABCD包囲陣、太平洋戦争、真珠湾、パールハーバー、ミッドウェイ海戦、配給制、学徒出陣、空襲、学童疎開、東京大空襲、原子爆弾、ポツダム宣言、連合国軍総司令部、GHQ、マッカーサー、婦人参政権、財閥解体、農地改革、教育基本法、小作農、自作農、日本国憲法、国際連合、安全保障理事会、冷たい戦争、大韓民国、朝鮮民主主義人民共和国、毛沢東、朝鮮戦争、警察予備隊、自衛隊、特需景気、吉田茂、サンフランシスコ平和条約、佐藤栄作、池田勇人、日米安全保障条約、日ソ共同宣言、小笠原諸島、沖縄、日中共同声明、田中角栄、福田赳夫、日中平和友好条約、北方領土問題、東海道新幹線、東京オリンピック、サミット。
中には今でも問題をひきずっているものもありますから、公民分野のためにもしっかり理解しましょう。
国際連盟と国際連合の違い安全保障理事会の存在の意味など、この際、パーフェクトに覚えましょう。
さてさて歴史も大詰めを迎えましたが、算数や理科は大丈夫でしょうか。
算数や理科は4年生5年生のうちはテキストの問題を完璧に理解できればよしとしましょう。
ただし、6年生になると、問題の数たくさんあたったもん勝ちです。
子供によっては算数に対しての感覚の違いがあります。
中には、見たこと無い問題でも、すぐに応用できる子もいます。
でも小学生のほとんどは、やはり見たことの無い問題には戸惑いを隠せません。
最終的には解けたとしても、それが大きなテストでは、緊張のあまり、うまく解答を導き出すのに長い時間がかかってしまいます。
それを防ぐためには、できるだけたくさんの問題、それも切り口をあちらからこちらから変化させた問題にあたっておくことです。
時間があれば、とは申しません、時間を作って、是非とも取り組んでいただきたい学習です。
さらに理科に関しても同じです。
以前お話したように、そろそろ一分野は完成に近づけましょう。
単元をクリアしたと思っていても、少し切り口を変えられるともうお手上げという子供も少なくないです。
こちらも一問でも多くあたっていただきたい科目です。

夏休みの社会、歴史その10、大正時代。夏休み仕上げテストの結果の受けとめ方について。

2007年08月17日 | Weblog
お盆休みも終わり、夏期講習は後半に突入しましたね。
長いようであっという間の夏休みですから、時間を大切に過ごして下さい。
ほとんどの塾で夏休みまとめのテストというものがあります。
それの結果のとらえ方は非常に難しく、エリザベスの気にかけてきた生徒に関しては、夏期講習の仕上げテストの結果が良すぎて秋に油断して年末に苦しむタイプもいれば、仕上げテストで大失敗したために秋に地道な努力を重ねて年末には厚みのある学力が、身に付いているタイプもいました。
こればかりはあと半年の流れをどうもっていくかにかかっているわけで、この仕上げテストで全てが決まってしまうのではない、と考えてよろしいかと。
ただ、せっかく遊ぶのも我慢して一生懸命に勉強したなら、それだけの喜び、達成感なるものがほしいです。
子供にとって納得のいく結果がいただけるのが理想かなと思います。
少しサボってしまったならそれなりの、真剣に努力したならそれなりの、本人が秋以降の学習姿勢に生かせるような結果が出るのが一番いいと思います。
しばらく歴史に明け暮れていますが、算数や理科で苦しむお子さんも多いと思います。
その全ては担当の先生へのマメな質問で解決して下さい。
ためこんでは大変なことになります。
ただし、優秀な先生ほど、質問の仕方にこだわります。
この問題わかりませ~ん、と言うと目がつりあがります。
ここまでわかったのですが、この先はどうしてこの解き方でダメなのかがわかりません、など、自分で解く努力をした経緯を説明した方が、ほとんどの先生は親切に説明してくれます。
まずはテキストの解答解説をしっかり読む、その上でどうしてもわからない場合にどの部分が理解できないのかを、自分の言葉で先生に説明できるようになりましょう。
質問の仕方がレベルアップすると、自然に学力自体もレベルアップするものです。
いい子ちゃんにならなくても良いので、正直に素直な気持ちで先生に質問できるようになりましょう。
以上の努力をしても、邪険に扱われる場合は、校舎の塾長、あるいは教務部まで相談をしてもかまわないでしょう。
この先はもう時間との勝負になります。
困ったことが起きたら、すぐに解決していかないと間に合いません。
常に前向きに素直な気持ちでがんばりましょう。
では大正時代。
第一次世界大戦が起こり、徐々に戦争だらけの時代へと移っていきます。
サラエボ事件、三国同盟、三国協商、二十一か条の要求、レーニン、ロシア革命、シベリア出兵、社会主義国、ソビエト社会主義共和国連邦、ベルサイユ条約、西園寺公望、五・四運動、三・一独立運動、国際連盟、ウィルソン、ジュネーブ、常任理事国、新渡戸稲造、軍縮会議、大戦景気、成金、米騒動、小作争議、関東大震災、全国、平塚雷鳥、市川房枝、大正デモクラシー、護憲運動、尾崎行雄、犬養毅、吉野作造、民本主義、立憲政友会、原敬、普通選挙制度、加藤高明、治安維持法、直接国税、志賀直哉、芥川龍之介、武者小路実篤、羅生門、山本有三、路傍の石、プロレタリア文学、小林多喜二、蟹工船、赤い鳥、島崎藤村、夜明け前、川端康成、伊豆の踊子。
1914年にオーストリアの皇太子夫妻が暗殺されたサラエボ事件から始まった戦争で、世界は一気に戦いの渦へと巻き込まれていきます。
このあたりからは、どの国とどの国が同盟を結んで味方になったのか、どんないきさつがあって敵になったのか、など、細かな理解が必要です。
意味わからず丸暗記は絶対に無理なエリアに入りましたから、楽しく読める歴史の本で、それぞれの国の立場や利益などをしっかり理解して覚えましょう。
このあたりの歴史はひいては公民分野でも役に立ちますから、真面目に勉強しましょう。
選挙のある年は公民分野の勉強がややめんどくさいと言われますが、ここ数年はそうも言っていられないので、現在の政治家の名前も頭に入れておく必要があります。
小学生にはなかなか難しいことですが、政治や経済にも少し大人なみに興味を持ってニュースをみるといいかも知れません

夏休みの社会、歴史その10の前にリクエストのノルマントン号事件について。

2007年08月15日 | Weblog
大変お待たせして申し訳ありませんでした。
ノルマントン号事件についてです。
わずか一つの事件を掘り下げている時間は無いぞとおっしゃるかも知れませんが、意外にこの明治時代の中で大切な事件なんです。
これによって日本国民は治外法権の撤廃を目指し、軽く考えていた政府も大きな反省をうながされることになりました。
ノルマントン号事件は明治19年、1886年の10月24日午後7時頃におこりました。
10月23日の夕方、横浜港を出るイギリス国籍の船にイギリス側乗組員39名、加えて日本人のアルバイト25名が乗って、神戸港に向かいました。
イギリス国籍の船に日本人がアルバイトとして乗ることは当時、違法だったのですが、その時代は陸路が不便で、貨物船に一緒に乗せてもらえるのはお値打ちで非常に有り難かったのです。
そんなわけでノロノロと出発したのですが、翌日24日に紀伊半島熊野灘沖周辺で暴風雨のために進路を失い、あげくに暗礁に乗り上げてしまったため、船底に浸水をみてしまいます。
イギリス人船長ドレークは当然のことながら救命ボートを下ろして、みんなに本船から離れるよう指示しました。
イギリス人乗組員は日本人アルバイトたちにもその内容を伝えたのですが、当時は英語のわかる人はほとんどおらず、わけもわからず首を横にふるばかり。
困ったイギリス人乗組員は自分たちも救命ボートに乗って船を離れたというわけだそうです。
結局、助かったのは、イギリス人乗組員の中でも白人全員を含めた26名、日本人アルバイトは全員死亡しました。
イギリス人乗組員の中でも中国人やインド人もいたようで、彼らはなんの具合か助からなかったようです。
ノルマントン号は1時間後、つまり10月24日午後8時頃に沈没しました。
白人が全員助かり、日本人が全員死亡というセンセーショナルな事件で、おとなしい日本国民もとうとう怒りをあらわにしました。
11月1日に治外法権条項にあたるという理由で、イギリスの主導のもと、裁判が行われました。
裁判ではドレーク船長は、指示したにもかかわらず日本人は救命ボートに乗り移ることを拒否したと主張、よって無罪となりました。
あまりにひどい裁判だと日本国民は騒ぎ出しました。
当時、財をなしていた渋沢栄一たちがお金を出し合って、再調査するようにと働きかけ、政府はさすがにほっておくわけにもいかず、山県有朋や榎本武揚などが訴状を作り、ドレーク船長を殺人罪で告発しました。
ただし、ここでも治外法権が邪魔をして、決して日本の裁判ではなく、女王陛下の治安を乱した罪、として英国刑法に訴えたのでした。
この場合はなぜか、今ちょうど話題の陪審員制度だったので、乗員の救助に手落ちがあったという理由で、禁固三ヶ月という軽い判決が下されました。
この騒動で、日本国民は、治外法権というものが、いかに屈辱的なものだったかを思い知らされ、一刻も早く撤廃をしてほしいという声が高まりました。
当時、井上馨たちは、鹿鳴館を造って、舞踏会を開き、日本がいかに文明が進んだかを外国人たちに見せつけて、なんとか治外法権の回復に持って行こうと考えていたらしいのですが、実際はそれほど甘くはないと、痛感する事件ともなりました。
ノルマントン号事件以来、鹿鳴館の舞踏会騒ぎは、日本国民全体から、冷たい批判の目で見られるようになり、具体的な条約改正の機運はいっそう高まったというわけでした。
外務大臣の陸奥宗光によって、イギリスとの間に治外法権を取り除く交渉を成立させたのは1894年、なんと約8年間もかかってようやくかなった夢でした。
その後は順調で、他の国々とも治外法権の撤廃が実現していったのです。
右も左もわからないままに結んだ不平等条約を徐々に平等なものに近づけていくのがいかに大変だったか、経済大国と呼ばれる今の日本人には想像もできないことですね。
愛香さん、ご期待にそえたかどうかわかりませんが、ノルマントン号事件とはこんなものでした。
また、ご希望があればなんでもおっしゃっていただきたいと思います。
猛暑の日本ですが、夏バテしないように、健康管理に細心の注意をはらって一つ一つのテストを大切に乗り切って下さい。
次回は大正、昭和、平成あたりの重要語句をひろっていきたいと思います。

本日、帰国しました、お返事できなくて申し訳ありませんでした。

2007年08月14日 | Weblog
愛香さんなど、コメントいただきながら、お返事できなくて申し訳ありませんでした。
9日からしばらく海を越えて旅をしておりましたので、パソコンにさわれませんでした。
本当にごめんなさい。
なぜかノルマントン号事件にご関心がおありのようなので、明日あたり少し語ってみようかと考えています。
間に合うといいのですが、何かお急ぎだったらごめんなさいね。
ちなみに旅先で建築関係の本と出会い、東大寺はじめ、日本の歴史上有名な建造物についていろいろと興味深い話も仕入れたので、お時間あれば読んでいただければと思います。
この先、忘れないうちに少しずつ語っていく予定です。
では、まずはノルマントン号事件について頭の中をまとめておきます。

夏休みの社会、歴史その9、明治時代。

2007年08月09日 | Weblog
だんだんロマンあふれる明治時代に入ってきました。
平成と違って夢と希望にあふれた素敵な日本でした。
語り始めると長いので、まずは大切なことがらをならべます。
くれぐれも、聞かれて、はあ~なんてことのないようにしましょう。
明治からは、内容をしっかり把握して覚えないと、時代の並べ替えの問題では、あと一歩足りずに完全解答問題で点数をごっそり落とすという悲惨なことになります。
なぜこれが起こったのか、そしてなぜこの人が出てきたのか、など、物語仕立てで流れとして記憶しましょう。
ぶつ切れで覚えると、肝心なテストで得点できません。
明治維新から。
五箇条の御誓文、御傍の掲示、版籍奉還、廃藩置県、四民平等、華族、士族、富国強兵、地租改正、殖産興業、官営工場、富岡製糸場、前島密、屯田兵、学制、福沢諭吉、大隈重信、太陽暦、徴兵令、山県有朋、鉄道、クラーク、征韓論、西郷隆盛、自由民権運動、板垣退助、民選議院設立建白書、自由党、立憲改進党、伊藤博文、プロシア、内閣制度、大日本帝国憲法、貴族院、欽定憲法、岩倉具視、木戸孝允、大久保利通、鹿鳴館、井上馨、ノルマントン号事件、陸奥宗光、小村寿太郎。
日清日露戦争から。
甲午農民戦争、東学党の乱、下関条約、遼東半島、三国干渉、日英同盟、ポーツマス条約、ウィッテ、樺太、南満州鉄道、東郷平八郎、与謝野晶子、韓国併合、八幡製鉄所、足尾銅山鉱毒事件、田中正造。
明治時代の文化について。
野口英世、志賀潔、北里柴三郎、黄熱病、森鴎外、夏目漱石、島崎藤村、黒田清輝、滝廉太郎、みだれ髪、樋口一葉、教育勅語。
この時代の戦争は、日本国内にはほとんど被害が及ばず、まだまだ平和な日本を保つことができ、それだけに、文化もあらゆる分野で開けていきました。
次は大正へとうつりますが、明治は日本が生まれ変わって、近代的になったので、歴史としては非常に大切なところです。
このあたりの理解があやふやだと、なかなか江戸時代からの流れが頭の中でまとまらないので、たくさんの人々の努力あってのこと、しっかり覚えましょう。