中学受験で必ず勝つ!愛知県の私立中学について

受験には勝ち負けがある。
すべて運命とはいえ、出来れば勝たせたい。

ゴールデンウィークも有意義に。

2013年04月30日 | Weblog
新入生のみなさんは、そろそろ生活も落ち着かれた頃でしょうか。
通学に慣れ、新しいお友達に慣れ、部活にも慣れて、楽しい毎日が始まっていることでしょう。
中高一貫校は、6年間でひとまとまりです。
あっという間とはいえ、一番多感な時期ですから、身体の成長のみならず、精神的にも大きな変化があります。
中1の自分、中2の自分、中3の自分・・ご父兄の方々も、振り返ってご覧になると、いろいろな自分を思い出されるでしょう。
中学に入ってホッとするものですが、そこからスタートする新生活の中で、お子さんがどんなことを考え、どんなことを喜び、どんなことを悩み傷ついているのか、しっかり見守ってあげていただきたいと思います。
中高一貫校の特徴は、6年間の強い絆が育つこととともに、6年間かけて自分の進みたい方向をじっくり考えられるということかも知れません。
部活や様々な活動を通して、青春を謳歌しつつ、自分に必要な学習にもしっかり目を向けて生活していけると理想的です。

新入生からの報告が相次ぎ、うれしさのあまり、入学後のお話ばかりになりましたが、まずは中学受験ですね。
ゴールデンウィークに入り、6年生は変わらずの生活で、次の大きなテストに向けて学習に励んでいらっしゃると思います。
4年生5年生は少しだけ時間の余裕があるかも知れません。
何年間もうるさく申し上げている、理科や社会に対しての興味を深めるにも役立つお出かけ、それがおススメです。
昔なら、さしずめ、名古屋市科学館、明治村などが代表的なものですが、時代とともに、ずいぶん増えていますし、意外なところで子どもの心に響く催しがありますから、テレビや新聞で見つけられたら、貪欲に出かけられるといいでしょう。
明治村で思い出すのは、森鴎外と夏目漱石が入れ替わりで住んでいた「猫の家」です。
エリザベスの二人の娘たちがよく訪れていた頃には、家の中を見て回ることができ、二人の文豪が向かっていたであろう机で、同じような姿勢で写真を撮ったり、明治時代の静かな生活に身を置くこともできました。
北里柴三郎の関係していた学校校舎もあり、実験室で白衣を着て試験管やフラスコを触って、科学者気分にひたるのも楽しいです。

夏目漱石といえば、文学史では頻出の文豪です。
彼は交友関係が広く、森鴎外・正岡子規・高浜虚子・横山大観とも縁があります。
1人ずつバラバラに覚えようとすると、大変なのですが、正岡子規とはほぼ同輩、高浜虚子は夏目漱石に執筆をすすめられたほどの後輩、など、つながりを知っておくと、知識が定着しやすいです。
夏目漱石の弟子たちが集まる文学サロンが「木曜会」でして、中学受験レベルですと、芥川龍之介・菊池寛・高浜虚子らが参加していたことを覚えていればいいでしょう。

夏目漱石は東京大学の英文学科を卒業し、まず早稲田大学で教鞭をとります。
愛媛の中学校・熊本の高等学校と赴任を命じられ、次には文部省からイギリス留学を命じられます。
ちょうどパリ万博の年でした。
3年後に日本に戻り、東京大学の英文学科で講師になります。
やっと落ち着き、執筆活動を始めたのでしょうね。
2年後に「吾輩は猫である」を「ホトトギス」という雑誌に連載します。
「坊ちゃん」「三四郎」と続きます。
他には、「こころ」「草枕」「それから」「倫敦塔」などがあります。

昔は人生五十年と言われたものですが、夏目漱石も例にもれず、わずか49歳でこの世を去りました。
短い人生でしたが、多くの素晴らしい作品をのこしてくれました。
時間があれば、読みやすくユニークなものばかりですから、ぜひ読んでみてください。