平御幸(Miyuki.Taira)の鳥瞰図

古代史において夥しい新事実を公開する平御幸(Miyuki.Taira)が、独自の視点を日常に向けたものを書いています。

第34回ジャパンカップと読者制作アンプ

2014-11-27 22:26:53 | 競馬
 明日から忙しくなるので、早めにジャパンカップの予想します。

 逃げ馬不在のジャパンカップということで、思い出すのはカツラギエースが逃げ切ったレース。三冠馬ミスターシービーとシンボリルドルフにアメリカの強豪が牽制し合い、気がついた時はカツラギエースが逃げ粘っていた。

 スローな展開になると、かかる馬は消耗が激しく、かと言って凱旋門賞の三馬鹿トリオのような後方待機では間に合わなくなる。全部の馬にチャンスがあるし、スクリーンヒーローのように突然確変する馬も出るかもしれない。レースとしては極めて難解です。

 こういう競馬は騎手によるウエイトが大きくなるので、名手ムーアのジェンティルドンナと、隣のスミヨンのエピファネイアはチャンス大です。最内枠のジャスタウェイは凱旋門賞の悪夢が再現されないことを祈ります。ハープスターも同じ。ジャスタウェイの福永騎手は、今までに怪我をする落馬がゼロというチキン。父親の大事故が脳裏にあり、それで安全策しか選択できないのです。

 ルメールから岩田に乗り代わったフェノーメノは不気味です。外枠でも逃げ馬不在ならインに潜り込んで脚をためられる。3歳馬のイスラボニータは2400mに疑問で、ワンアンドオンリーも菊花賞からの強行軍に疑問。遅れてきた5歳馬のディサイファとスピルバーグなら、距離適性はディサイファの方ではないか。

 ところで、試聴会に読者が自作アンプを持ち込む予定ですが、回路図と組み立て写真を見たら、突っ込みどころが山ほど。これは教材的に取り上げるべきだと判断して画像を借りました。

 まず、この回路自体が古い本のものでパーツが入手難。回路も古臭いし、熱暴走するトランジスタだけというのも疑問。初心者は熱暴走しないオールFETアンプにするべきです。また、10Wという小パワーなのに、終段のパワートランジスタが100Wも可能なパラレル。著者も何を考えているんだか?



 たかだか10Wのアンプなら、片チャンネルを一組のコンプリメンタリー(プラス側とマイナス側各一個)でいいし、しかも大型トランジスタでなく中型トランジスタで十分です。大きな放熱器を必要とする大型トランジスタを使う意味が理解できません。


終段を半分にしたこれで十分

 また、読者は定電圧電源を自作していますが、これに使われるレギュレータの容量は1.5A。5Wアンプの片チャンネルだけで目一杯という小ささです。終段の石より小さい石で足りると思う所が不思議。この定電圧電源を使うなら、ドライバ段から前だけにして、パワー段は高電圧の裸電源(定電圧でない)にすべきです。



 さらに、この電源部の整流ダイオード他に使われているコンデンサーはフィルムコンデンサー指定だと思います。しかし、実装を見るとタンタルコンデンサーみたいです。タンタルコンデンサーは極性があり、間違った時に爆発するそうな。僕は使ったことがありませんが、こういう回路に使うコンデンサーではありません。ヤマハB-2の入力に使われていますが、これがB-2の評価を下げているように思えます。

 実装面で言えば、電圧調整用の半固定抵抗が普通のボリュームになっていて、しかも安全面からショートすべき端子がショートされていない→こちら。回路図にはない抵抗を追加して煙を出したそうですが、電流計算も出来ないのに危険な改造はやるべきではありません。

 作る前に相談されたら却下の連続が怖くてこっそり作っていたみたいですが、恥をかくことを前提にしないとダメと何度言ったら。格好をつけているうちは何事も上達しません。中身が大事なのは人間もアンプも同じです。

 なお、読者2人が購入したパイオニアのアンプ。電源に使われているブロックコンデンサーの10000μFは中国の無名ブランド(Acon)です。昔はパイオニア御用達で、国産のエルナーやニッケミなどが使われ、若松通商では今でもパイオニアと刻印されたコンデンサーが高価で売られています。そのパイオニアが中国製を使うくらい経営が苦しかった。日本製なら10年は使えますが、中国製だと5年でも心配です。何せ、アメリカでは、故障の多いサムスン製テレビの補修用コンデンサーとして売られているメーカーですから。

Imported ACON 25V680UF electrolytic capacitors commonly used power supply board Samsung 943NW
Price:SGD $0.07

    エフライム工房 平御幸
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4 コメント

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Unknown ()
2014-11-28 05:07:18
先生

こんばんは。

実は10月末までは、「半導体アンプ製作技法」という
本に載っていた、FETのアンプを製作するつもりで、
FETまで購入していたのですが、本に指定されていた
TANGOのトランスが入手不可と分かったので、急遽
こちらのアンプに切り替えました。

ところが、正負17Vの電源を作るのに、結局自作しかない
と分かるなど、想定外続きで、どんどん独りよがりに
なって
しまい、お恥ずかしい限りです。

みなさんに合わせる顔がありません。

危険なコンデンサーは、当日までに交換したいと思います。

取り上げてくださり、ありがとうございました。
返信する
訓さんへ (平御幸)
2014-11-28 06:21:08
訓さん( ノ゜Д゜)こんばんわ

トランスなんか何でも良いはず。家にゴロゴロしている。40Vのトランスがあれば正負17Vの回路は作れます。

FETアンプは正負24V以下でも動くし、FETの耐圧がそもそも低い。タンタルはフィルムかセラミックでオケ。今の雑音の少ないダイオードなら必要ないかも。
返信する
Unknown (ひなた)
2014-11-28 09:32:03
先生おはようございます。
仙台試聴会の成功を西の方からお祈りいたします。

アンプが届いた時に箱を見たら「メイド・イン・チャイナ」と書いてあってびっくりしました。その時以下の記事を思い出しました。

パイオニア、今世紀初リニューアルなるプリメインアンプのエントリー機http://news.mynavi.jp/news/2012/03/02/105/

「ここまでモデルチェンジのスパンが延びた点について同社では、純粋に音楽を聴くためだけのシステムを求めるユーザーが減少し、数少ないオーディオファンはハイエンドモデルを指向するようになっていたことを理由に挙げている。」

モデルチェンジが長らく出来なかった上に、中国製にせざるを得ないほどパイオニアの経営は苦しかったのですね(´・ω・`) せっかくの初アンプが日本製でなかったのは残念ですが、パイオニアを追い詰めたのも愚かな日本国民であるということを忘れないためにはいいかもしれません。自分自身もすぐ調子に乗るアホタレなので、戒めの箱ということにしようかな…。この子があぼんする頃には、オーディオ業界も自分のレベルも上がっているといいんですが。

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ひなたさんへ (平御幸)
2014-11-28 09:55:19
ひなたさんおはようございます。

保証期間が過ぎた数年後に日本製のコンデンサーに交換すれば済むことです。

コンデンサーの足は様々な種類があり、固定用の足が追加された三本足もあります。耐圧と容量が同じで足が同じなら交換可能です。電解コンデンサーは極性があるので、それだけ注意。

金持ちは100万円単位でオーディオに金をかけますが、金持ちは耳の悪い神の声が聞こえない人が多いのは不思議です(棒)。地獄の低音だけは聞こえているようですが。
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