平御幸(Miyuki.Taira)の鳥瞰図

古代史において夥しい新事実を公開する平御幸(Miyuki.Taira)が、独自の視点を日常に向けたものを書いています。

HMA-9500Ⅱ 4号機の修理

2017-10-20 06:23:27 | アンプ製作と修理
ようやく終わりました (;^ω^)

今回の9500Ⅱはロットの初期のタイプで、複数回の修理歴がありましたが、素人が石の交換で済まそうとして動かなくなったものと思われます。Lチャンネル基板はパターン剥がれが3ヶ所と重症。切れかかっているヒューズ抵抗も多かったし、パターン剥がれの部分から煙が出たのでは (;´Д`)


黄色い塗りつぶしがパターン剥がれのあったところ(補強済み)
抵抗やトランジスタが焼けた所の近くはパターン剥がれを疑う



修理後のLチャンネル基板
大きな黒い電解コンデンサーがオーディオ用のMUSE
トリマーの下駄とモデュールも見える


Lチャンネルはノンカットオフ回路のモデュールも怪しくて一度交換したのですが、調整前に元に戻してみたら動いたのでそのまま。でも、いずれは交換したほうが良いかも。


Lチャンネル基板裏
パターン剥がれの部分は補強


Rチャンネルは終段のMOS-FETが全部交換されていました。抵抗切れもあったし、やはり発振かなんかで終段のMOS-FETが死んだのかも (T人T) ナムナム


Rチャンネル基板裏


クリーニング前の入力切り替えスイッチ
洗浄して磨いて、スライドピンを内と外で入れ替える(回路は外しか使ってないし)


古いアンプは基本的にパーツの交換が良いのですが、無駄に計測したために古いパーツを捨てることができなくなりました。例えば、中央の整流回路基板ですが、手前内側の黒い電解コンデンサーの容量が揃っています。4個のうち3個は誤差も少ない。誤差の大きめのものでも定格値は維持しています。これを他の3個に合わせて、前の取り外し品から応用しました ^^;


Lチャンネルのノンカットオフ回路モデュールも元に戻した
調整中に一度バイアスが不安定になったので交換するハメになるかも


高級なラムダコンデンサーも容量抜け無し。古いパーツ全交換の必要もなさそうだし、メイン基板の電解コンデンサーをオーディオ用のニチコン製ミューズ(MUSE)にする程度。いつもの高級なシルミックⅡより安いですが、こちらの方が好きというマニアも多く、さしずめミューズの女神アンプというところです (^_^;)


Lチャンネル調整中
多回転型トリマーは直流漏れをゼロにしやすい



完成、中央手前の銅箔貼った電解コンデンサーだけ松戸の取り外し品
テープ貼っているのは容量を計測して書き込むため


僕にしては最小限のパーツ交換ですが、トリマーを多回転にしたり、ディップマイカコンデンサーを全部外してピコ( ゚д゚)ピコメーターで計測したり、手抜きはないので満足しています。ただ、2SK135と2SJ50のコンプリは精密検査してみないと壊れているかも。少なくともオリジナルと思われるLチャンネルの石とはコンプリとれなかった (=o=;)
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