平御幸(Miyuki.Taira)の鳥瞰図

古代史において夥しい新事実を公開する平御幸(Miyuki.Taira)が、独自の視点を日常に向けたものを書いています。

巨人族の謎

2010-05-31 04:49:52 | 古代史と聖書
 前回にリンクとして貼った『カリフォルニアの悪魔』を読み返してみて、巨人族のゴリアテに対する考察が不十分かなと思いました。というのも、聖書のゴリアテは4m近い身長ですが、ギリシャで発掘された巨人の骨はその三倍近い大きさがあるからです→こちら



 聖書が身近な西洋では、聖書に記される巨人に対する考察が盛んなようです。また、実際に骨が発見されたり発掘された事件も多いようで、こちらでは聖書の記述との対比が行われています。1950年のトルコでは、15フィート(4m57㎝)にも及ぶ巨人の大腿骨が発掘されています。そして一番大きなものは36フィートですから、約11mです。

 僕は、古代史の中で、巨人を倍染色体で説明しました。ところが、それで説明が可能なのは、身長でせいぜい二倍程度の巨人なのです。11mもの巨人は想定外です。巨人は現世人類の仲間ではなくて、別種の巨人族なのか?

 巨人の記述は聖書外典の『エノク書』にも記されており、ネフィリムという名前で知られています。ネフィリムは全てを食べ尽くす悪徳の怪物のような印象ですが、横道に逸れてエノクの名前について。

 エノクの英語表記はEnochですが、ノアの三代前の祖先で、『エノク書』はノアの洪水前の地上を記した事になります。聖書の英語表記は、ヘブライ語で記された原文(とは言っても写本)からラテン語ほかに訳され、それが英訳されたものです。ヘブライ語は母音表記しないので、現代の読み方は復元という方法で行われました。しかし、日本語の中に原ヘブライ語が保存されている可能性が高いのです。

 エジプトのヒエログリフも、途中にギリシャ語や英語を介在させないで日本語と比較すると、実に多くの共通点が見つかります。僕が主張する、日本語とのダイレクト比較をしない研究者は、西欧の余計な翻訳を有り難がる無能でしかありません。

 例えば、エノクは本当にエノクなのでしょうか?もしかしたら、日本語のイノチの語源そのものではないのか?イノチと書いたものが、一度歴史から完全に失われたヘブライ語が復元される過程で、復元ミスがありエノクと解釈されたのではないか?そう考えないと、聖書の奥義が数多く眠る、日本語のイノチが理解できないのです。

 『創世記』の人名は人体の一部である事が多く、アダムは頭、イブは心臓(心)、アダムの子セツは関節、ノアは脳、アブラハムは汗、ヤコブは踵(かかと)、ユダは神の手など。イサクはなめし革の紐と以前に書きましたが、日本書紀の中に物部胆咋(いぐい)宿禰とあるので、胆咋(いさく)でも間違いではないので胆嚢になります。

 このように、『創世記』の人名が人体の一部を指すのなら、エノクも人体に関する言葉と考える方が自然です。すると、やはりイノチそのものである確率が高くなります。エノクは死んだのではなく、エリヤのように復活体となって天に上がったようですから、生命の樹とは、エノク(イノチ)のように天に昇る方法を描いたものと捉える事が出来ます。

 巨人は罪の子とされていますが、埋められた状況は埋葬であり放置ではありません。巨人はなぜ滅んだのか?その問いかけは、人類とは何なのかという問いと同じです。聖母マリアの墓が日本にあるとして、それは何処か?そういう問いと同じ、カッバーラの迷路に巨人はあるのかもしれませんね。

参考 インドで発掘された巨人の墓
RACE OF GIANTS found in India
http://www.youtube.com/watch?v=hq4iFwskChU

      エフライム工房 平御幸
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ダービーの王権 | トップ | 陰謀論の見分け方 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
はじめまして (のん)
2010-06-01 20:00:57
初めてコメントいたします。
バンクーバーオリンピックより拝読させて頂き、古代史と過去のブログを少しづつ読ませて頂いております。

それまでは聖書の記述が真実だという認識はなかったのですが、やはり神の言葉だったという認識に変わってきました。

10年ほど前にNHKのETV特集で三笠宮崇仁 親王殿下がNHKの渡邊あゆみと対談される番組を見ました。

殿下の人柄とお話に惹きつけられて今でも覚えているのですが、渡邊あゆみさんが「どこまで発掘されるのが目標を達成することになるか?」というような質問をされ、殿下は「バージンソイル。人類が始めてその地を使用した所を発見するまで」というような内容を話されておられました。

やはりご自分の出自の場所として調べられておられるのでしょうか?
返信する
のんさんへ (平御幸)
2010-06-01 21:39:03
のんさん初めまして。

三笠宮崇仁殿下は、ご自分でもヘブライ語で話す事が出来た歴史学者です。流暢なヘブライ語に、イスラエルの人が感嘆したとか…。それが答えになっていると思います。

三笠宮崇仁殿下の功績の一つに、日本オリエント学会の設立があると思いましたが、学会そのものは左巻きに席巻されて機能していませんね。僕は、会員の研究をまったく参考にしていません。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

古代史と聖書」カテゴリの最新記事