平御幸(Miyuki.Taira)の鳥瞰図

古代史において夥しい新事実を公開する平御幸(Miyuki.Taira)が、独自の視点を日常に向けたものを書いています。

アドルフ・ヒトラーに隠された鷲

2015-05-09 01:24:26 | 古代史と聖書
 コメントで双頭の鷲について質問がありました。東ローマ帝国、神聖ローマ帝国、帝政ロシア、ギリシャ正教のシンボルであり、双頭でないものがドイツの国章です。

 運動会などのマーチで知られる「双頭の鷲の下に」は、あの大作曲家ワーグナーが作曲したもので、当時のオーストリア・ハンガリー帝国の旗が双頭の鷲だったのです。帝国は双頭の鷲が相当に好きなようです (=^・^=)

 このダジャレから連想されるのが、総統と呼ばれたヒトラー。でも、ダジャレで終わらせるつもりはありません。ヒトラーの名前こそ、その中に鷲が隠されているからです。

 ヒトラーは正しくはアドルフ・ヒトラー(Adolf Hitler)ですが、ドイツ語で鷲はadler。アドルフ・ヒトラー(Adolf Hitler)の頭(Ad)と尻尾(ler)をつなげればadlerになるのです。要するに、アドルフ・ヒトラーはドイツのシンボルである鷲そのものなのです。そのものだから、ナチス崩壊後にドイツは頭と尻尾に二分割され東西ドイツとなった。

 ヒトラーの読みも割と新しいもので、父親なども謎めいています。ドイツ系はアドラーという名前が多く、露骨に鷲を出すのではなく、鷲を隠すように頭と尻に分割した。ここに、カッバーラの使い手が見え隠れするのです。もっとも、飛鳥昭雄氏によると、ナチスは、日本の祭司集団である八咫烏の一人が深く関与していたそうな。

 では、何故に鷲が帝国の象徴やギリシャ正教のシンボルとなったのか?コメントで書いたように、ギリシャ語の「ニッケ ファロス アータシュ」は「勝利 双頭 鷲」を意味します。サモトラケのニケ像で有名な、有翼の女神です。でも、有翼の女神は既に何度も登場していますね。そう、契約の箱の上に鎮座するケルビムこそ、双頭の鷲のルーツなのです。

 ケルビムは何度も書いてきたように、「鷲が足を蹴る」でケルブ。双数を意味するイムが語尾に付いて、2体のケルブを意味するケルビムとなったのです。ケルビムは2体の有翼の天使であり、その翼は鷲の翼です。ただし、顔は人の顔。

 このケルビムが、変形すると2体の鷲になり、もっと単純化すると双頭の鷲や三本足になるのです。双頭も三本足も、元々が2体であった事を指し示しているのです。だから、双頭の鷲はイスラエルのカッバーラで作られている。隠された知恵が理解できる者には、双頭の鷲の向こうにケルビムが透けて見えるのです。

 このように、八咫烏と同様の祭司集団が古くから関わって、古代の帝国や正教が双頭の鷲をシンボルとしてきた。祭司=レビ族=アロンの系統という図式が成り立ちます。少し前に書いたヤコブの祝福(呪い)にある、「レビとシメオンに連なるな」というヤコブの言葉を思い出せば、帝国に関わってきた祭司レビが、光のカッバーラではなく、闇のカッバーラの使い手であったと分かります。

 なお、生命の樹でダアトと呼ばれる、隠された11番めのセフィロトは「隠された知恵」を象徴します。隠された知恵が理解できれば、色々な物の真相が見えてきます。でも、この知識は神によって与えられるもので、無闇に求めるものではありません。まして、人を支配するために用いられるべきものではないことを、人は肝に銘ずる必要があります。

     エフライム工房 平御幸(Miyuki.Taira)
コメント (6)
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