パラリンピックのゴールボールで日本が金メダルと報道されましたが、これは喜ぶべきニュースではありません。なぜかと言うと、全盲者が競技の中心であるゴールボールは、目隠しをすれば健常者が出られるという異常なルールがあり、日本の選手はいずれも目が見える健常者です。
ゴールの位置確認や有効エリアの概念において、健常者の空間把握能力と、全盲者の空間把握能力を比較すると、練習時に視覚で空間を確認できる方が有利に決まっています。健常者の選手は、全盲者の出場権利を奪っているのです。健常者はあくまでサポートに徹するべきで、恥もなくしゃしゃり出てくるのは金メダル至上主義に毒されているからです。こんな金メダルは全く価値がないし、同じような偽善がまかり通るようなら、パラリンピックは廃止したほうが健全です。
肉体的な健康や不健康、あるいは障害の有無は傍目から分かります。しかし、精神疾患や異常は分かりにくいので厄介です。もっとも、神から見て、100%の健全な精神を持つ人は皆無だし、人類である以上、多かれ少なかれ精神的な障害者なのです。画家は、その障害を個性として作品を作るか、逆に乗り越えて作品を作るかに分かれます。造形において、形は精神であり、色彩は霊格なのです。
SNSの方で読者の一人に絵を教えていますが、楕円が一向に上達しません。円柱を寝かせた場合、見えない側の楕円が潰れるのです。潰れた海苔巻きのように歪んだ円柱。楕円が左に見えている構図ばかり描くし、これは心因性の歪みなのです。僕はそのように判断し、楕円が右に見えるように描けと指示しました。そうしたら物の見事にフリーズ。一ヶ月も描くことができませんでした。やはり心因性だったのです。
この読者の最初の楕円はスピーカーユニットです↓。誰が見ても、左側から潰されていると分かります。マグネットは楕円ではなくて、陸上競技のコースのように歪んでいます。美術研究所で教える先生なら、他の先生に押し付けて見なかったことにするレベルです。最低の点数であるdも付けられない歪み。しかし、心因性なら、原因を取り除くことで改善できるはずです。
水平に楕円を描く場合、誰でも左右差は少なからず出ます。しかし、描いている本人は左右差の原因は説明できないのです。でも、楕円の歪みが「左から潰されている」という現象の場合、これは左に位置する人のブレッシャーだと考えられるのです。子供の時に左の人からプレッシャーを受けて、それが負担となって成長を阻害された。それが絵に出ているのです。
影が逆パースになっている歪み。これはユニットのデッサンに顕著
右に見えている楕円はまともだが、左の楕円は潰れた海苔巻き
僕の場合、石膏像でも左側が少し大きくなります。これは先の読者とは反対です。僕は子供の頃、母親の側にいて絵を描いていました。母親に褒められることが喜びだったのです。これが、僕の絵が左優勢となる理由でしょう。ということは、先の読者は正反対で、母親のプレッシャーが心因性の歪みの原因だということになります。何がプレッシャーの原因かは分かりませんが、子供には些細な事がプレッシャーとなるのです。
経験則ですが、学校の先生や医師の子供はプレッシャーで歪んでいるケースが多いです。子供の仕事は遊びなのです。遊びから自由な精神が育まれ、それが健全な造形感覚として表出するのです。親子関係に問題のある子供は、造形感覚にも歪が出るのです。例外はレオナルド・ダ・ヴィンチですが、彼の場合は極めて早熟なので、幼い時の母親との良好な関係が、後の別離という不幸の悪影響を排除したのでしょう。
形が歪むという欠点は、心因性の克服されるべき課題です。精神の意味を理解できる人は、何らかの方法で解決すると思います。ヨガ、禅、フリークライミングやボルダリング(崖登り)、弓道など、一人で打ち込むものは、自分の心が見えやすいという利点があります。絵は自分を客観視する魔法です。客観視しすぎて現実感がなくなるのが欠点ですがね。
エフライム工房 平御幸
ゴールの位置確認や有効エリアの概念において、健常者の空間把握能力と、全盲者の空間把握能力を比較すると、練習時に視覚で空間を確認できる方が有利に決まっています。健常者の選手は、全盲者の出場権利を奪っているのです。健常者はあくまでサポートに徹するべきで、恥もなくしゃしゃり出てくるのは金メダル至上主義に毒されているからです。こんな金メダルは全く価値がないし、同じような偽善がまかり通るようなら、パラリンピックは廃止したほうが健全です。
肉体的な健康や不健康、あるいは障害の有無は傍目から分かります。しかし、精神疾患や異常は分かりにくいので厄介です。もっとも、神から見て、100%の健全な精神を持つ人は皆無だし、人類である以上、多かれ少なかれ精神的な障害者なのです。画家は、その障害を個性として作品を作るか、逆に乗り越えて作品を作るかに分かれます。造形において、形は精神であり、色彩は霊格なのです。
SNSの方で読者の一人に絵を教えていますが、楕円が一向に上達しません。円柱を寝かせた場合、見えない側の楕円が潰れるのです。潰れた海苔巻きのように歪んだ円柱。楕円が左に見えている構図ばかり描くし、これは心因性の歪みなのです。僕はそのように判断し、楕円が右に見えるように描けと指示しました。そうしたら物の見事にフリーズ。一ヶ月も描くことができませんでした。やはり心因性だったのです。
この読者の最初の楕円はスピーカーユニットです↓。誰が見ても、左側から潰されていると分かります。マグネットは楕円ではなくて、陸上競技のコースのように歪んでいます。美術研究所で教える先生なら、他の先生に押し付けて見なかったことにするレベルです。最低の点数であるdも付けられない歪み。しかし、心因性なら、原因を取り除くことで改善できるはずです。
水平に楕円を描く場合、誰でも左右差は少なからず出ます。しかし、描いている本人は左右差の原因は説明できないのです。でも、楕円の歪みが「左から潰されている」という現象の場合、これは左に位置する人のブレッシャーだと考えられるのです。子供の時に左の人からプレッシャーを受けて、それが負担となって成長を阻害された。それが絵に出ているのです。
影が逆パースになっている歪み。これはユニットのデッサンに顕著
右に見えている楕円はまともだが、左の楕円は潰れた海苔巻き
僕の場合、石膏像でも左側が少し大きくなります。これは先の読者とは反対です。僕は子供の頃、母親の側にいて絵を描いていました。母親に褒められることが喜びだったのです。これが、僕の絵が左優勢となる理由でしょう。ということは、先の読者は正反対で、母親のプレッシャーが心因性の歪みの原因だということになります。何がプレッシャーの原因かは分かりませんが、子供には些細な事がプレッシャーとなるのです。
経験則ですが、学校の先生や医師の子供はプレッシャーで歪んでいるケースが多いです。子供の仕事は遊びなのです。遊びから自由な精神が育まれ、それが健全な造形感覚として表出するのです。親子関係に問題のある子供は、造形感覚にも歪が出るのです。例外はレオナルド・ダ・ヴィンチですが、彼の場合は極めて早熟なので、幼い時の母親との良好な関係が、後の別離という不幸の悪影響を排除したのでしょう。
形が歪むという欠点は、心因性の克服されるべき課題です。精神の意味を理解できる人は、何らかの方法で解決すると思います。ヨガ、禅、フリークライミングやボルダリング(崖登り)、弓道など、一人で打ち込むものは、自分の心が見えやすいという利点があります。絵は自分を客観視する魔法です。客観視しすぎて現実感がなくなるのが欠点ですがね。
エフライム工房 平御幸