北の杜

ニセコ・羊蹄山麓に暮らす一級建築士の奮闘記

H22 地方議会議員セミナー

2010年02月17日 | まちづくり
 第一法規の「地方議会議員セミナーVol.5」どうする、どうなる、わが町!『民主党連立政権下の地域政策=地域主権政策のゆくえ』に参加してきました。



 講師は、北海道大学公共政策大学院の宮脇淳教授です。教授はH19年から昨年の11月まで内閣府の地方分権改革推進委員会の事務局長を務めていらっしゃったので専門というか最前線にいた方のお話です。
 前半は、これまでの今もまだそうですが中央集権型統治から地方分権への動きの解説です。今は、地方分権から地域主権に軸足を移してきています。そこで、地域とは何を指しているのか。都道府県なのか、基礎自治体の町村なのか。平成の大合併が行われ、町村の数が減ってしまい、町村会が弱体化し、現在では知事会が地方の声となっているようです。
 地域主権が意味することは、町の住民が自分たちの町をどの様にするか、自分たちで考え、切り開いていくこと。積極的な自由を勝ち取ることで、当然、自己責任も付いてまわります。
若い頃、仕送りをもらいながら親を口うるさく思っている時から自立して就職をし自身で働き一人歩きすることに似ているようです。もう親(国)のいうことを聞いていればいいんだとはなりません。
また、全国一律のまちづくりではなく、わが町の身の丈にあった、まちづくりにすることでもあるようです。ただ主権が自分の手元にあるわけなので、最終的な決定を自分で行っていかねばならないので、住民の声を充分に聞きながらも是非を判断する決断力も当然必要となります。
 国の動きとしては、総務省を中心に進んでいるようで、今年の夏の参議院選挙がひとつの分岐点のようです。また、来年の統一地方選挙に向けて地方議会のあり方も検討されていくようなので、まだ見ぬ世界に鳩山丸と共に出航してしまったようです。

 自分たちの町をどの様にしたいか。それにはどうしたらよいか。自分たちで考え、自分たちで行うことができるかどうかのようです。