私的美遊空間

美しく愛しいものたちへのつぶやき

ヴァイオリン樫本大進の「浄められた夜」は神々しく美しかった♪

2015年10月24日 | 思うこと
ー ル・ポン国際音楽祭赤穂・姫路2016東京公演予告パンフレットより ー

昨夜はル・ポン国際音楽祭赤穂・姫路2015のコンサートを聴きに行って来ました。

音楽監督の樫本大進氏はベルリンフィルの第一コンサートマスターとして活躍されていますが、同時に
お母様が赤穂市ご出身というご縁で、2007年より赤穂、姫路を中心に音楽祭を開催されています。

世界で活躍するアーチストを率いて、毎回素晴らしい音色を響かせてくれています。
地方にいながら一流の音楽に触れることが出来て、こんなに嬉しいことはありません。




昨日の演目の中で樫本大進氏が出演されたのは二曲目の
シェーンブルグの「浄められた夜」作品4(ピアノ三重奏版)


この曲は初めて聴きましたが、題名が示す通り、始めは暗く不可解な旋律で不安感が満ちていて、

暗闇の中をもがいているような気持ちにさせますが、それがずいぶん続いた後に、

目の前の闇に光が射して、魂が天に上っていくかのような崇高な気分になるというものでした。


最後、ふーっと消え入るように弾き終わると、

会場では魂が抜けていくようなため息があちこちで聞こえました。

聴衆の心までも浄めた神々しく、美しく、素晴らしい演奏でした。




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