~ 玄庵 ~
こちらのお茶室は、石川県小松市の芦城(ろじょう)公園内にあります。
「小間の玄庵」と「広間を備える仙叟屋敷」からなり、
北陸での茶道発展の礎を築いた千家四代目・仙叟宗室居士没後三百年を記念し、
1996年、鵬雲斎千玄室・裏千家十五代家元によって寄贈されたものです。
この度、小松市在住のお茶友さんのご招待を受け、しっとりと美しい玄庵で
濃茶を、明るく華やかな広間では薄茶を頂き、北陸での晩秋の一日を
存分に楽しませて頂きました。
~ 仙叟屋敷並びに玄庵の正門 ~
~ 外露地より見る仙叟屋敷 ~
仙叟は元和八年(1652年)、加賀藩三代藩主・前田利常公の御茶堂として仕え、
利常公の小松城への入城に従って、城中の三の丸に屋敷を賜り、利常公が
亡くなる万治元年(1658年)まで、小松に在って利常公の文治政策を助け、
家臣はもとより町人に至るまで、広く茶の湯を指導されました。
~ 仙叟屋敷から見る外露地 ~
茶庭は、仙叟が加賀藩の士分であったため武家風の庭とし、芦城公園の
歴史的な環境に溶け込むように設計されています。
露地については、外露地は明るく、内露地は暗くして、茶事の趣が
損なわれないように配慮されています。
このS字を描く砂利道は奥にある玄庵の露地へと続いています。
~ 外露地から内露地を見る ~
紅葉の美しいしっとりとした風情の内露地へと続きます。
~ 玄庵の室内 ~
仙叟好みの趣を、鵬雲斎千玄室・裏千家十五代家元が現代風に設計されたもので、
この小間の玄庵は五畳半の上台目切りで、床は半畳の壺床と奥行きの浅い台目床が
設けられ、ほかに裏千家宗家の無色軒にある釘箱棚が写されています。
こちらでお茶友さん(席主の奥様)のお点前で濃茶を頂きました。
私の入らせて頂いた二席目は、お茶友さんのお知り合いの方ばかりでしたので、
ほど良く緊張しつつ、心が通い合う素敵なお席になりました。
~ 仙叟屋敷の広間 ~
広間は十二畳半あり、床の右に琵琶床、左に床脇が設えてあります。
こちらで席主のご子息のお点前で薄茶を頂きました。
二席目のお客様方は、お点前をされるご子息の小さい頃を知っている方ばかりで、
皆が母親のような気分で、ちょっとはらはらとしながら見守っていました。
この初々しい青年もあと二、三年もしたらうんと成長することでしょう。
和気あいあいと楽しいお席になりました。
~ 仙叟宗室居士屋敷跡碑と露地門 ~
※ 以上「仙叟屋敷ならびに玄庵」パンフレット参考
~* ~ * 芦城公園内 * ~ * ~
この芦城公園は、加賀藩三代藩主・前田利常公が隠居としていた小松城の
三の丸跡地に造られた池泉回遊式庭園になっています。
松の名木をはじめ、桜やツツジ、フジ、ショウブ、百日紅など季節の花々や
冬季には「雪吊り」など四季折々の風情を楽しむことが出来ます。
~ 池には大きな鯉が泳いでいます ~
二つの池と滝、それらを結ぶせせらぎや築山も配されています。
~ 芦翠亭 ~
園内にあるお休み処
~ 錦橋と雪吊り ~
やはり小松も雪国なんですね。
兼六園と同様に、松の枝ぶりを保護するための雪吊りが、
北陸の風情を感じさせます。
※ 以上、小松市HP参考
~ * ~ * おまけ * ~ * ~
~ コマツ製作所と大型建設作業車 ~
小松と言えば、やはり思い浮かぶのは「コマツ製作所」
ビルの脇に置かれた大型建設作業車はさすがの迫力で、
二階建ての家が一軒分くらいありそうな大きさです。
大阪行きのサンダーバードを待っている間に、目に飛び込んで来た光景です。
~ 奥琵琶湖 ~
琵琶湖は滋賀県の真ん中にあって、淡路島がすっぽり入ってしまう
日本で最大の湖です。
いつもここを通る時に、あの大きな湖もここが終点、あるいは始まり、と
思って見ると不思議な気持ちになります。
中央向こうに見える山は、かの有名な「賤ケ岳」でしょうか・・
歴史を感じる景色ですが、正確には分かりませんので、ご存じの方が
いらっしゃいましたら教えて頂きたいと思います。
こちらのお茶室は、石川県小松市の芦城(ろじょう)公園内にあります。
「小間の玄庵」と「広間を備える仙叟屋敷」からなり、
北陸での茶道発展の礎を築いた千家四代目・仙叟宗室居士没後三百年を記念し、
1996年、鵬雲斎千玄室・裏千家十五代家元によって寄贈されたものです。
この度、小松市在住のお茶友さんのご招待を受け、しっとりと美しい玄庵で
濃茶を、明るく華やかな広間では薄茶を頂き、北陸での晩秋の一日を
存分に楽しませて頂きました。
~ 仙叟屋敷並びに玄庵の正門 ~
~ 外露地より見る仙叟屋敷 ~
仙叟は元和八年(1652年)、加賀藩三代藩主・前田利常公の御茶堂として仕え、
利常公の小松城への入城に従って、城中の三の丸に屋敷を賜り、利常公が
亡くなる万治元年(1658年)まで、小松に在って利常公の文治政策を助け、
家臣はもとより町人に至るまで、広く茶の湯を指導されました。
~ 仙叟屋敷から見る外露地 ~
茶庭は、仙叟が加賀藩の士分であったため武家風の庭とし、芦城公園の
歴史的な環境に溶け込むように設計されています。
露地については、外露地は明るく、内露地は暗くして、茶事の趣が
損なわれないように配慮されています。
このS字を描く砂利道は奥にある玄庵の露地へと続いています。
~ 外露地から内露地を見る ~
紅葉の美しいしっとりとした風情の内露地へと続きます。
~ 玄庵の室内 ~
仙叟好みの趣を、鵬雲斎千玄室・裏千家十五代家元が現代風に設計されたもので、
この小間の玄庵は五畳半の上台目切りで、床は半畳の壺床と奥行きの浅い台目床が
設けられ、ほかに裏千家宗家の無色軒にある釘箱棚が写されています。
こちらでお茶友さん(席主の奥様)のお点前で濃茶を頂きました。
私の入らせて頂いた二席目は、お茶友さんのお知り合いの方ばかりでしたので、
ほど良く緊張しつつ、心が通い合う素敵なお席になりました。
~ 仙叟屋敷の広間 ~
広間は十二畳半あり、床の右に琵琶床、左に床脇が設えてあります。
こちらで席主のご子息のお点前で薄茶を頂きました。
二席目のお客様方は、お点前をされるご子息の小さい頃を知っている方ばかりで、
皆が母親のような気分で、ちょっとはらはらとしながら見守っていました。
この初々しい青年もあと二、三年もしたらうんと成長することでしょう。
和気あいあいと楽しいお席になりました。
~ 仙叟宗室居士屋敷跡碑と露地門 ~
※ 以上「仙叟屋敷ならびに玄庵」パンフレット参考
~* ~ * 芦城公園内 * ~ * ~
この芦城公園は、加賀藩三代藩主・前田利常公が隠居としていた小松城の
三の丸跡地に造られた池泉回遊式庭園になっています。
松の名木をはじめ、桜やツツジ、フジ、ショウブ、百日紅など季節の花々や
冬季には「雪吊り」など四季折々の風情を楽しむことが出来ます。
~ 池には大きな鯉が泳いでいます ~
二つの池と滝、それらを結ぶせせらぎや築山も配されています。
~ 芦翠亭 ~
園内にあるお休み処
~ 錦橋と雪吊り ~
やはり小松も雪国なんですね。
兼六園と同様に、松の枝ぶりを保護するための雪吊りが、
北陸の風情を感じさせます。
※ 以上、小松市HP参考
~ * ~ * おまけ * ~ * ~
~ コマツ製作所と大型建設作業車 ~
小松と言えば、やはり思い浮かぶのは「コマツ製作所」
ビルの脇に置かれた大型建設作業車はさすがの迫力で、
二階建ての家が一軒分くらいありそうな大きさです。
大阪行きのサンダーバードを待っている間に、目に飛び込んで来た光景です。
~ 奥琵琶湖 ~
琵琶湖は滋賀県の真ん中にあって、淡路島がすっぽり入ってしまう
日本で最大の湖です。
いつもここを通る時に、あの大きな湖もここが終点、あるいは始まり、と
思って見ると不思議な気持ちになります。
中央向こうに見える山は、かの有名な「賤ケ岳」でしょうか・・
歴史を感じる景色ですが、正確には分かりませんので、ご存じの方が
いらっしゃいましたら教えて頂きたいと思います。
「山本山」でしたか、有難うございました(^^♪
早速、調べてみましたら、賤ケ岳から続く山系の南端に位置する山とありました。
お影様で、山本山の名前の由来や、歴史的なことも分かり興味深かったです。
山上にあった山本山城は、湖北地方には珍しく平安末期の築城で、
清和源氏一族にも関わる由緒あるお城だと知りました。
海苔屋さんの「山本山」は、この山と関係があるのかしらと、
また別な興味が湧きました(^_-)-☆
中央向こうに見える山ですが、「山本山」だと思いますよ。
以前、母の三回忌で、近江長浜に泊まり、部屋から賤ケ岳方面を、撮ったのですが、お椀を伏せたようなこの山が
気になり、名前を調べたことがあります。 古い城跡もある由緒ある山のようですね。 海苔屋さんの名前のようで
面白いです。
はい、気候的にも気分にしっくりときて、素敵なお茶会でした。
お水屋の方の話しですと、さすがに大宗匠の設計だけあって、とても使い易いのだそうです。
小松市の皆さんは、こんなに素晴らしいお茶室を持てて幸せですね。
由緒あるお茶室は、どこか身の引き締まるところがあり、そこでのお茶席は
気持ちの良い緊張感と爽やかさが感じられます。
お誘い下さった御茶友さんには感謝の気持ちでいっぱいです。
外露地は広々としていて、野点も出来るように造られているそうです。
桜の咲く頃によさそうですね。
小松は、琵琶湖からは離れています。
琵琶湖のある滋賀県を抜け、福井県を通り、石川県に入ります。
小松は金沢の、特急で言いますと一駅だけ福井寄りです。
お付き合い頂き、有難うございました(^_-)-☆
写真はいいですね、こうして見て頂いて、見た方もその世界に入っていけますもんね。
お茶室や露地の様子には、一種凛とした空気も感じられますから、
和やかな中にも緊張感があって良いものですね。
一緒にお席にいるように思って頂けて嬉しいです。
本当ですね、ブログっていいですね♪
遠くのことも、まるで自分もそこにいるかのように思えますし、喜びも共有出来ますね。
私も姫ちゃんの七五三に参加出来て良かった~(^^♪
こんばんは
晩秋のよい気候にとても素敵なお茶会にご出席されておよろこびのことと思います
それにしても素敵なお茶室でしたね
風情ある佇まいで小間の玄庵と広間仙叟屋敷を有意義に活用されてお茶友さまも心豊かにお迎えくださったと拝察できます
きっとご満足のお茶席だったこととおもいます
外庭もこころ広々と眺めることができますね
そんな景色の中を和服でそぞろ歩くことも忘れ難い思い出になりますね
琵琶湖も近いのですか
お聞きするだけでも夢に出てきそうです
ご丁寧なご報告ありがとうございます
緊張と言ってもワクワクするような緊張感です。
越後美人さんの着物姿を思い浮かべ、私もご一緒にお席にいるようでした。
時の流れが止まったような美しく凛とした世界・・・ 羨ましい。
ブログって便利ですね。こうして越後美人さんの体験を家に居ながらにして見て、疑似体験できるんですものね。
これからも、素敵な出来事待ってま~す(*^_^*)
小松の茶会に伺ったのは20日で、心配されたお天気も何とか一日もってくれました。
雨なら露地には出られず、廊下伝いの席入りになるようでした。
外露地も内露地も歩くことが出来て幸せでした。
また一席の人数が九名とゆったりとしていましたので、落ち着いていて素敵なお茶会でした。
晩秋のこの時期で、曇り空も北陸らしく、余計に趣深く感じられました。
北陸は荒れてませんでしたか?この時季、「弁当を忘れても傘を忘れるな」と云われておりますから・・・
素晴らしいお茶会を堪能されたようですね。そうした、しっとりとしたお茶会が良いです。
このところ、わさわさしている茶会ばかりでしたからなおさらです。
見ているだけで落ちついて来ます。
いいな・・・