私的美遊空間

美しく愛しいものたちへのつぶやき

*姫路城は美しくも堅固な要塞*災禍や取り壊しを免れた奇跡の城

2023年03月21日 | 時空を超えて来たものたち

*~ 備前丸から見る天守閣 ~*

正面から見ると翼を広げた白鷺のようだとして
美しさが謳われる姫路城ですが
この備前丸から見ると雰囲気は一変して
要塞の趣を感じさせます。

塀や櫓には弓や鉄砲を放つ狭間(さま)や
石落としも開けられています。




*~ 備前丸から見上げた大天守 ~*

石垣の上に聳える大天守の高さに圧倒されます。
軒は白漆喰の総塗り籠め。
これは火災に強いというメリットの他に
天下泰平の江戸時代には、眺めて美しいことも
求められたようです。




到底、この石垣を登って到達するのは無理そうです。
上から弓や鉄砲を放たれたらひとたまりもありません。



*~ 菱の門(城内で現存する最大の城門)~*

城内に入るためには、まずこの菱の門を通らなくてなりません。
ここにも石落としなど迎撃用の設備があります。



*~ 天守閣と昼の月 ~*

天守閣は高い石垣で囲まれています。



*~「はの門」に続く階段 ~*

姫路城にはたくさんの城門があります。

まず「菱の門」を入ると
「いの門」「はの門」と「いろは・・・」と
それぞれの門に名称がつけられており
天守に至るまでの通路はまるで迷路のようです。

この通路の壁にも狭間が開けられ
ここからも迎撃出来る仕掛けになっています。
丸、三角、正方形が鉄砲用
縦長の長方形は弓矢用。



*~天守への入り口~*







*~ 大天守の断面図 ~*

大天守は地下一階、地上六階。
六階を目指して階段を登ります。



*~ 狭くて急な階段 ~*




*~ 階段と階段の蓋 ~*
右側に立てかけてあるのが階段を塞ぐ蓋です。 



姫路城は大きくて立派ですが
内部もさすがに広々としています。






*~ 大天守の役割の説明版 ~*
以下に書き出してみました。
⇩⇩⇩
天守内部には多くの武具掛があり、鉄砲や槍などが
収納されていたことがわかります。
その他の武具も武具庫に収納されていたとみられます。

「池田家履歴略記」には天守に池田輝政の遺産の金銀や
武器など大事な物を収納する倉庫でもありました。

現在、室内には何もありませんが、いざ籠城となれば
戦争に必要な物資で満たされていたことでしょう。



*~ 武具掛 ~*



*~ 武者隠し ~*



*~ 姫路城と城下のジオラマ ~*

内堀の外に大きな外堀が施されているのが分かります。



*~ 六階(最上階)~*


*~ 最上階にある神社 ~*

御祭神は長壁(おさかべ)大神「姫路城の守護神」


⇩⇩⇩
明治15年城内備前屋敷の火災
昭和20年7月3日大空襲には奇跡的に炎上を免れた。

姫路城の守護神であり、火災・災害等にご霊験あらたかで
人々の信仰が篤い。




*~ 最上階から見る姫路市街 ~*

下に見えている芝生のエリアは「三の丸広場」
中央に走っているのは大手前通り
正面はJR姫路駅。
その先は瀬戸内海に通じています。



*~ 西側からは西の丸全体が見えます ~*

*~ しゃちほこの変遷 ~*
⇩⇩⇩
***明治時代***

鱗や顔の表情が細かく作られています。


***昭和時代***

鱗は筋彫りに変化し、尾ひれの表情も簡素化されました。


***平成時代***

大きなものですから、焼くのにかなりの技術が
必要なのでしょうね。

🐕~おまけのワンちゃん~🐕

*~ グレート・ピレニーズ犬 ~*

三の丸広場に出ると大型犬がお散歩していました。
体重60キロもあり
名前はコテツ君(大きいのに可愛い名前♪)
物音にも大勢の人にも全然動じない様子。
私と飼い主さんが話している間は
どっしりと腰をおろして寛いでいました。
一度こんな大型犬を飼ってみたかったなあ~



歴代の大名の居城となった姫路城は
初めての築城以来、不戦城であって
災禍にも遭わず
廃城の危機も乗り越えて
幸運に恵まれた奇跡の城だったんですね。

そして、美しい外観と共に
堅固な要塞だったことを改めて知りました。





コメント (12)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする