私的美遊空間

美しく愛しいものたちへのつぶやき

走るバスの窓から雪の中に放り投げられたが泣かなかった3歳の少女と伯父の体当たり子育て

2019年01月30日 | 思うこと

~ それは私、越後美人でございます ~

今なら幼児虐待で訴えられることでしょうが、
昔は悪さをしたらお仕置きされるのは当たり前だった。

母が私を帝王切開で産んでから、癒着のために何度も手術をしたため、
兄と私の二人の世話が出来ずに、私は母の実家に預けられていた。

そこには二人の年上の従弟がいたが、女の子は私一人。
私を泣かすと大人に叱られるので、従弟たちはだいぶ我慢していたらしい。

本来の気の強さと、そんな優しい従弟たちのお陰で
私は結構大きな顔をして暮らしていたらしいのである。




~ 優しい母代わりの義伯母に抱かれて ~

曾祖母、祖母や義伯母、叔母の4人の女性に囲まれて
愛情をいっぱい受けて育ったが、時に悪さの度が過ぎて、
伯父には蔵に閉じ込められたり、二階から降りる梯子を外されたり、
しっかりとお仕置きされた。

普段はまじめで優しい伯父が、走るバスの窓から雪の中に放り出すとは、
よほど手に負えないほどの駄々をこねたのだろう。
その後、バスを止めてもらって伯父が引き返すと
雪の中で泣きもせず、じっとしていたのだそうだ。
この事件については、私は何も覚えてはおらず、
大きくなってから叔母から聞いたのだった。

自分でも子育てをして思ったが、伯父の苦労は相当なものだったと。
三つ子の魂百までも、と言われるが、人間形成の大事な時期に
親元を離れて不憫に思いつつも、厳しく躾けてくれた伯父には
感謝し切れない思いがするのである。


コメント (24)
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