私的美遊空間

美しく愛しいものたちへのつぶやき

辛口一筋・菊正宗

2015年08月03日 | 旅の楽しみ
沢の鶴さんに続き、同じく灘の酒蔵・菊正宗さんにやって来ました。
こちらの酒蔵は江戸中期から350年の歴史を持っています。

甘口のお酒が人気となった現代においても、辛口を貫き通すこだわりの酒蔵です。
やっぱり俺は~菊正宗~♪のコマーシャルは、いつまでも忘れられないメロディーですね。
「やっぱり」と言うところにそのこだわりが集約されているように思います。




こちらの酒蔵記念館で収蔵している酒造りの道具類は、
多くある酒蔵の中で唯一、国指定の重要有形文化財に指定されています。

阪神・淡路大震災で倒壊しましたが、柱や梁などを掘り出して
再建の折に使われたそうです。


~ 酒造りの工程 ~
こちらは上田耕甫画伯によるもので、昭和天皇に献上された絵巻です。
昔ながらの酒造りの様子が描かれています。
展示されている道具がどのように使われたのかよく分かります。
必見の絵巻です。




醪(もろみ)を槽場(ふなば)に運んでいるところです。

※醪(もろみ)は原酒のもとになるもの
※槽場(ふなば)は醪を搾るところ





完成した醪を搾って酒粕と分けるところです。





おりひきーー搾った新酒から更に「かす」をとるところです。

どの工程も人力で、大変な力仕事だと分かります。
でも働いている蔵人たちは皆生き生きと描かれていて、
現場の活気と酒造りにかける意気込みが感じられるようでした。




蔵人たちが休憩する所です。
囲炉裏があり、食事をするための箱膳やお櫃など当時の様子を復元しています。
苛酷な作業をさぼる蔵人がいるため、作業場の一角に設えられ親方の監視の
目がよく行き渡るように考えられています。




桶を手入れする蔵人です。
桶の大きさがよく分かりますね。

※館内のポスターより




昭和天皇がお座りになられた御椅子です。
菊正宗は、酒蔵の中で唯一昭和天皇が行幸されたところだそうです。
どんな思いでご見学されたのでしょうね。

館員の方にはいろいろと分かりやすく説明を頂き、日本酒の知識が増えました。
ショップではアメリカ大統領オバマさんに出されたという「純米吟醸酒」もありました。
蔵元で味わう利き酒の味は格別です♪



ここで酒蔵巡りは終了です。
沢の鶴さん、菊正宗さん、有難うございました♪

コメント (2)
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