
先週話題にした「Don't Blame Me」を聴き比べるため「The Return of Howard Mcghee」を取り出した。聴くのは買ったときにヘビロテして以来のような気がする。何処で入手したのかは忘れたが、まだジャズの聴き始めのころだ。トランぺッターといえばマイルスとリー・モーガンとフレディ・ハバードしか知らない初心者が何故?後から知るデザイナーのバート・ゴールドブラットの秀逸なデザインに惹かれたのも確かだが・・・
ジャケットの裏を見て迷わず買った理由を思い出した。裏となると参加しているサヒブ・シハブやデューク・ジョーダン、パーシー・ヒース、それともフィリー・ジョー・ジョーンズか?シハブ以外は名前を知っていたし聴いたこともあるが、そのプレイを追いかけるほどのファンではないし、未知のプレイヤーを聴いてみようかという熱心さも残念ながら持ち合わせていない。理由はただ一つ、「Lullaby Of The Leaves」が収録されていたからだ。タイトルを目にするだけであの哀愁を帯びたメロディーを口ずさんでいる。アーヴィング・バーリンが「ティンパンアレーの女王」と呼んだバーニス・ペトキアが、1932年に発表した曲だ。
1955年に吹き込まれたこのアルバムはタイトル通りの復帰作で、ブランクはやはり麻薬禍による。かなり後にマギーのベストとされる時代は、ファッツ・ナヴァロと白熱したトランペット・バトルを演じた40年代後半だということを知った。自身の耳にもそれは正しい評価に聴こえるが、これはこれでマギーのいいプレイをとらえている。ジョーダンの何気ないイントロ、フィリー・ジョーのキレのあるブラシ、そしてマギーの力強い音と歌詞を味わいながら吹いているとしか思えない歌心、そのどれもが名演だ。僅か3分ちょっとの演奏だが、一時期でも立ち直ってトランペットを手にする喜びが伝わってくる。
小生の世代なら原題よりも「木の葉の子守唄」といったほうがピーンとくるだろうか。マリガンの都会的なガンとくるバリトンもいい、礼儀正しいレイ・ナンスのモダンなヴァイオリンもしびれる、シムズ動物園で象がいななくブルックマイヤーのトロンボーンも迫力があるが、枯葉舞い散るこの季節に一番聴きたいのはベンチャーズだ。マギーのLP盤のA面4曲目と、ベンチャーズのEP盤のA面は擦り切れている。
ジャケットの裏を見て迷わず買った理由を思い出した。裏となると参加しているサヒブ・シハブやデューク・ジョーダン、パーシー・ヒース、それともフィリー・ジョー・ジョーンズか?シハブ以外は名前を知っていたし聴いたこともあるが、そのプレイを追いかけるほどのファンではないし、未知のプレイヤーを聴いてみようかという熱心さも残念ながら持ち合わせていない。理由はただ一つ、「Lullaby Of The Leaves」が収録されていたからだ。タイトルを目にするだけであの哀愁を帯びたメロディーを口ずさんでいる。アーヴィング・バーリンが「ティンパンアレーの女王」と呼んだバーニス・ペトキアが、1932年に発表した曲だ。
1955年に吹き込まれたこのアルバムはタイトル通りの復帰作で、ブランクはやはり麻薬禍による。かなり後にマギーのベストとされる時代は、ファッツ・ナヴァロと白熱したトランペット・バトルを演じた40年代後半だということを知った。自身の耳にもそれは正しい評価に聴こえるが、これはこれでマギーのいいプレイをとらえている。ジョーダンの何気ないイントロ、フィリー・ジョーのキレのあるブラシ、そしてマギーの力強い音と歌詞を味わいながら吹いているとしか思えない歌心、そのどれもが名演だ。僅か3分ちょっとの演奏だが、一時期でも立ち直ってトランペットを手にする喜びが伝わってくる。
小生の世代なら原題よりも「木の葉の子守唄」といったほうがピーンとくるだろうか。マリガンの都会的なガンとくるバリトンもいい、礼儀正しいレイ・ナンスのモダンなヴァイオリンもしびれる、シムズ動物園で象がいななくブルックマイヤーのトロンボーンも迫力があるが、枯葉舞い散るこの季節に一番聴きたいのはベンチャーズだ。マギーのLP盤のA面4曲目と、ベンチャーズのEP盤のA面は擦り切れている。
「Lullaby Of The Leaves」は、Joe Young による歌詞も付いておりますが、ジャズ界ではインスト物として取り上げられる曲です。今週はインストでお気に入りをお寄せください。ヴォーカルは機を改めて話題にします。
管理人 Lullaby Of The Leaves Best 3
Howard McGhee / The Return Of (Bethlehem)
Gerry Mulligan Quartet (Pacific Jazz)
Dizzy Gillespie / Jazz For A Sunday Afternoon Vol. 1 (Solid State)
他にもズート・シムズ&ボブ・ブルックマイヤーをはじめチェット・ベイカー、アート・ファーマー、イリノイ・ジャケー、ボビー・ジャスパー、スコット・ハミルトン、タル・ファーロー、グラント・グリーン、ケニー・ドリュー、フレディ・ギャンブレルをフューチャーしたチコ・ハミルトン等々、多くの名演があります。
また、バラードのエロール・ガーナーから超アップテンポのマーティ・ペイチまでテンポも様々です。ベンチャーズに一番近いテンポはハワード・マギーですので、62年録音のベンチャーズはおそらくマギーを参考にしたと思われます。
今週も皆様のコメントをお待ちしております。
THE VENTURES -- "WALK DON'T RUN" / "PERFIDIA" / "LULLABY OF THE LEAVES"
https://www.youtube.com/watch?v=oHFuKk4kVws
やっぱりノーキーだね
この季節に相応しい「Lullaby of The Leaves」ですね。一週間前にある里山に行ったのですが、登山道は落ち葉でふかふかでした。インストだと、ジェリー・マリガンのテンポ、音色が忘れられず、僕のこの曲に対するイメージはマリガンです。
①Gerry Mulligan Quartet (Pacific Jazz)
②Art Farmer / Perception (Cadet)
③Grant Green / Grant's first stand (Blue Note)
①は順当として、あとはどうしようかと迷うところですが、ファーマーのものはテーマの吹奏で既に哀愁が漂い、ソロも音が良く出ていて変化に富んでいて好きな演奏です。ファーマーのカデットにおけるアルバムは好みです。ギターのものを一ついれました。同じギターでもベンチャーズとは全くことなり、オルガンも入りソウルフルです。グリーン自体はたんたんと弾いていて、好感が持てます。
早々のベストありがとうございます。順当にトップはマリガンですね。これは私も大好きなのですが、記事の通り マギーには特別な思い入れがあります。マリガンが愛奏したのはバリトンの音色とメロディーがシンクロしたからでしょう。はまり曲です。
そして、カフスのアートがきましたか。この手のメロディー・ラインはさすがですね。メイバーンも健闘しております。
ギターからはグリーンが挙がりましたね。さすがにベンチャーズとはいきませんので、ギターではグリーンがベストでしょう。ベビーフェイスもジミー・スミスを意識しながらブルーノートらしさを出しております。
こちらは雪はまだですが、朝夕はかなり風が冷たくなりました。どうぞ暖かい服装で。
インストのCDはあまり持っていないので1つだけの選出ですが…
The Clayton-Hamilton Jazz Orchestra / LIVE AT MCG(Mcg Jazz)
クレイトン・ハミルトン・ジャズ・オーケストラは身近にファンが多いのと、ヴォーカルとの競演(アーネスティン・アンダーソン、ダイアナ・クラール、ジョン・ピザレリ等)で聴く機会もあったりしてCDを持っています。
ジャズを聴き始めたばかりの頃は、ビッグバンドはそれほど好みではありませんでしたが、少しずつビッグバンドならではの良さも感じるようになってきました。
クレイトン・ハミルトン・ジャズ・オーケストラもありましたか。残念ながら持っておりませんが、格調高い内容と思われます。ビッグ・バンドの魅力はアンサンブルから抜け出てくるソロです。ヴォーカルもしかりです。そのアンサンブルが重厚なほどソロが引き立ちます。ソロイストはコンボよりも誤魔化しがきかないかも知れません。エリントン・バンドの強烈なスウィングからジョニー・ホッジスの柔らかい立ち上がりはこのえうなく美しいです。
さて手持ちはちょうど 3 枚.
① Jazz for Relaxation / Marty Paich
アップ・テンポでこの曲のイメージっぽくない感じを最初は受けたのですが、ソロでも結構ホットな ペイチ が聴けたりして、なんとなく好きになりました.
② Gerry Mulligan Quartet
やっぱり曲のイメージからするとこんな感じの演奏が秋っぽくてステキです.
③ Grant Green / Grant's first stand
こういう曲での グリーン のギター、いいですねぇ.おまけにオルガンがボクの大好きな ベビーフェイス とくれば.
信州の山々もだんだん白くなってきました.
木の葉はほとんど落ち、そろそろ冬の気配です.
木の葉の子守歌、この季節にピッタリのメロディーですね。でも持ってるのは「マギーの復活」と「グリーンのファースト」の2バージョンだけでした。
「The Return of Howard Mcghee」は、ヘビロテとまではいきませんがなかなか愛聴している一枚です。ハワード・マギーのアルバムはこれしか持ってないので、中古で出会いがあれば少しずつ集めたいものです。
手持ちの「Even More Mellow Cats 'N' Kittens -Hot R&B and Cool Blues 1945-1951」(Ace)というジャンプ・ブルースのコンピCDに、Howard McGhee & His Sextette名義で2曲、どちらも無名女性シンガーをフィーチャーしてる作品がありました。ビバップ・マスターはもちろんブルースも得意だったのですね。
この2,3日は暖かいのですが、朝夕はさすがに風が沁みます。
トップにマーティ・ペイチがきましたか。ジャケ買いですか(笑)今回、数枚聴き比べましたが、一番テンポが速いですね。そのテンポもありアッというまに終わってしまいます。レコード裏表合わせても片面ほどの演奏時間ですので買ったときは損をしたような気がしました。ペイチのピアノもけっこういけます。
そしてマリガン、名演ですね。
グリーンはジャケがブルーノートらしくていいですね。ソウルフルで温もりがあります。ほとんどがオリジナルですので、この選曲は貴重です。
こちらもそろそろ雪の気配です。熱燗が美味い季節になりました。
マギーのこのアルバムを愛聴されているとは嬉しいですね。マギーは数多くのアルバムがあります。記事で少し書きましたが、ファッツ・ナヴァロとのトランペット・バトルはベストプレイです。50年代は他にもリラックスした作品がありますので、機会があれば是非お聴きください。
お持ちのコンピCDは聴いたことがありませんが、録音年からするとバリバリ吹いていたころと思われます。初期は仕事があればどんな録音もしていたようです。
私の3枚は
Gerry Mulligan Quartet
Grant Green/Grant's First Stand
The Return Of Howard McGhee
すみませんハワード・マギーが三番になってしまいました。(汗)最近お客様の元プロのギタリストだった方と「グラント・グリーンの才能はウェス・モンゴメリークラスではないだろうか。そして何故才能が開化しなかったのか」等と言う話をしています。
ハワード・マギーはテディ・エドワーズとの共演盤が好きです。
ジャズ鑑賞会も今月で41回になります。前回は来場者が多すぎて会場入口の扉が閉められなくなりました。(苦笑)来年の2月は東日本大震災復興支援コンサートの3回目を開催地します。
久喜では「お金にならないことをやるオカシナ奴」と言う評価が定着してしまったようです。(笑)