
関西の月刊ジャズ情報誌「Way Out West」の発行人でありグラフィックデザイン事務所JAZGRA代表の藤岡宇央さんが2月号で、エド・ベンギアトを話題にしていた。初めて聞く名前である。フォント界の巨匠と呼ばれる人でデザイン業界では著名な方らしい。書体デザイナーになる前はジャズパーカッション奏者としてウディ・ハーマンやスタン・ケントン楽団で活躍していたという。
「PLAYBOY」をはじめ「Ford Motor」、「NY TIMES」、「Esquire」、映画「猿の惑星」のロゴが代表的な作品だ。プレスティッジとその系列レーベルのレコードジャケットも手がけていてシンバル・ワークを存分に楽しめるロイ・ヘインズの「CYMBALISM」、オリヴァー・ネルソンがアルト奏者として参加したジーン・アモンズ「Late Hour Special」、そしてパイプ愛好者が増えたというエリック・ドルフィー「IN EUROPE VOL.2」を藤岡さんは紹介していた。ベンギアトが59年に作った「Benguiat Interlock」と呼ばれる書体だという。ヨーロッパの「VOL.1」と「VOL.3」を並べると明らかに字体が違うのに気付かなかった。
ジャケットのデザインというとピンク・フロイド「原子心母」やレッド・ツェッペリン「聖なる館」で有名な集団ヒプノシス。ヴァーヴ・レーベル草創期を飾ったデヴィッド・ストーン・マーチンのイラスト。ブルーノートは初期のポール・ベーコン、後期はフランシス・ウルフの写真を使用したリード・マイルス。プレスティッジやリヴァーサイドはエスモンド・エドモンズにドン・マーティン、トム・ハナン。ウエストはプレイボーイ誌のプレイメイトを撮ったハル・アダムスを起用したコンテンポラリー。かのように全体が一人のデザイナーの作品と思っていただけに独立したフォントと組み合わせたものがあるのは驚きだ。
普段メールを送る時、設定したままで気にも留めない書体だが、パソコンのフォントを開いてみるとゴシックや明朝体、創英体だけでも相当な種類がある。印象が異なるので用途が違うのだろう。加えて教科書体に行書体、「Aptos」から「Wingdings」までアルファベットの文字列が並ぶ。それぞれ特徴があるのでその字体をデザインした人がいる。初めて知ったフォントの世界だが、本当に奥が深い。
「PLAYBOY」をはじめ「Ford Motor」、「NY TIMES」、「Esquire」、映画「猿の惑星」のロゴが代表的な作品だ。プレスティッジとその系列レーベルのレコードジャケットも手がけていてシンバル・ワークを存分に楽しめるロイ・ヘインズの「CYMBALISM」、オリヴァー・ネルソンがアルト奏者として参加したジーン・アモンズ「Late Hour Special」、そしてパイプ愛好者が増えたというエリック・ドルフィー「IN EUROPE VOL.2」を藤岡さんは紹介していた。ベンギアトが59年に作った「Benguiat Interlock」と呼ばれる書体だという。ヨーロッパの「VOL.1」と「VOL.3」を並べると明らかに字体が違うのに気付かなかった。
ジャケットのデザインというとピンク・フロイド「原子心母」やレッド・ツェッペリン「聖なる館」で有名な集団ヒプノシス。ヴァーヴ・レーベル草創期を飾ったデヴィッド・ストーン・マーチンのイラスト。ブルーノートは初期のポール・ベーコン、後期はフランシス・ウルフの写真を使用したリード・マイルス。プレスティッジやリヴァーサイドはエスモンド・エドモンズにドン・マーティン、トム・ハナン。ウエストはプレイボーイ誌のプレイメイトを撮ったハル・アダムスを起用したコンテンポラリー。かのように全体が一人のデザイナーの作品と思っていただけに独立したフォントと組み合わせたものがあるのは驚きだ。
普段メールを送る時、設定したままで気にも留めない書体だが、パソコンのフォントを開いてみるとゴシックや明朝体、創英体だけでも相当な種類がある。印象が異なるので用途が違うのだろう。加えて教科書体に行書体、「Aptos」から「Wingdings」までアルファベットの文字列が並ぶ。それぞれ特徴があるのでその字体をデザインした人がいる。初めて知ったフォントの世界だが、本当に奥が深い。
関西の月刊ジャズ情報誌「Way Out West」はミニコミ誌ながら内容が充実しております。関西以外の地域では入手できませんが、ここ札幌では円山のジャズ喫茶「GROOVY」で見ることができます。
「Benguiat Interlock」を使ったジャケットを探したのですが、挙げた3枚しか見つかりませんでした。プレスティッジの全アルバムを写真で確かめました。似たようなものがありましたが、違うようでした。他にご存じの方がおられましたらお知らせください。
かなり前のコメントでどなたかがタイトル付けの名人と仰っていましたが、煙の漂うタイトルに唸りました。それにカギ括弧をフォントするのも洒落ています。いつもオチを楽しみにしているのですが、このコラムは「フォント」と「本当」ですか。次回を楽しみにしています。
タイトルをお褒めいただき恐縮です。時に文章よりもタイトル付けに時間を要します(笑)
オチは基本的にマクラから持ってくるのですが、今回は頭から本題に入りましたので駄洒落で閉めました。笑いながらジャズの神髄に触れていただければ幸いです。
アドリブ帳のブログを遡りながら購入する旅も2008年に入りました。
遡れば遡るほど、名盤古典がどんどん出て来て勉強になります。
2008年2月には僕の大好きなハンクモブレーのベストが開催され、一通りハンクの作品を知ってるつもりでしたが半可通であったことを思い知らされました。
Hank Mobley and His All Stars
A Slice of The Top
などが新しく知る事ができ嬉しかったのですが、何と言ってもDuke様おすすめの
Jazz Message of Vol.1 (Savoy)が大発見でした。
メンバー全員の勢いが素晴らしいです。
思わず3回繰り返し聴いてしまいました。
ここで紹介されなければ聴いていませんでした。
ありがとうございました。
オスカーピーターソンベストも最高でした。
拙稿を遡ってご覧いただけるのはブログ冥利に尽きます。このブログを始めたのは多くの方々にジャズを聴いてほしいという願いからです。ジャズの評論や解説はときに頭でっかちになりがちで入門者にとっては踏み込もうにも一歩足が出ない傾向にあります。私がそうでしたので、ジョークを交えながら楽しくジャズの魅力を伝えていこうという主旨です。そのスタイルですので、Boohoowoo さんのように熱心な方がいらっしゃるのはありがたいですね。
ハンク・モブレーはブルーノート盤が話題になりますが、初期のサヴォイも溌剌として魅力があります。繰り返し聴きたくなるアルバムに出会ったときは格別の喜びがあります。そんな1枚を拙稿から見つけていただければ嬉しいです。
生まれて以来、全く音楽に関心を寄せなかった彼女は、40歳の頃、年下の友人(愛人)にドルフィーの「Last Date」を渡されます。それを聴いた彼女、全身が震え涙が止まらなかったといいます。以来、毎月20枚、ジャズのLPを買い続け、晩年も、京都の寂庵で、毎夜、ジャズを聴いて過ごしたんですって。「寂聴」って、そんな彼女に相応しい名前ですよね。
瀬戸内寂聴さんはジャズ批評誌「私の好きな一枚のジャズ・レコード」で「Last Date」を挙げていましたね。「You Don't Know What Love Is」に強く惹かれたようです。悟り「寂聴」の「静」と、奔放「晴美」の「動」。まさにドルフィーです。「IN EUROPE VOL.2」のフルートで紡ぎ出す「Don't Blame Me」の「静」。激しいアルト「The Way You Look Tonight」の「動」。名演に今宵も酔いしれましょうか。