実家のご近所の方たちに挨拶に伺いました。
お隣の奥さんは若い方ですが、涙を流していただいてありがたく思いました。
母は椅子から立ち上がれなくなって、病院に入院、そのまま老人ホームに入居させてしまうことになりました。
20年以上も飲んでいた睡眠導入剤や睡眠薬を止めてしまったため、娘としては、かつての精神的な症状が出ないか非常に不安でした。
薬を止めた母が攻撃的な言動が多くなっていたことは事実です。
高齢者が多くの種類の薬を飲むことが問題視されていますが、さらに長年飲んでいた薬は様子をみながら減らすということも必要そうです。
刃物の持ち込みは禁止されていて、部屋でりんごを自分でむいて食べたいのでナイフが必要、といわれても聞こえないふりをしたりしました。
かなり介護に慣れた方でも、母のようなタイプの介護は難しかったと思います。
それでも多くの介護の技術や経験の蓄積があって、こういった暴走気味の老人をなだめる方法を広く共有できれば介護心中なども防げる場合があったりするかもしれません。
難しい介護については、多くの人の知恵を集めるべきだと思いますが、あちこちに相談できるというわけにはいかないように思われます。
結果的に、骨折で病院に入院し、手厚い看護やリハビリがあって、どうにか母の気持ちが収まったかのように見えました。
この手厚さというものは、介護保険に頼らなくても、たとえば多くの人たちが週1回の介護のボランティアによって実現可能のような気もしてきます。
実家近くの川の土手は多くの人たちの散歩道です。
母の亡くなった後のせいか、2羽のカラスが父と母に感じられたりします。
姫りんごの木がありました。