猛烈な残暑と感じられる8月28日、29日に「所沢エイジングサポート」の皆さんにお世話になって、無事荷物の移動ができました。
午前中3時間、28日は6人、29日は4人の方たちにお世話になりました。
思いがけず、2021年5月から2年3カ月ほどの長い仮住まいからの帰還です。
28日の朝の朝顔から、激励されているようにも思えたりします。
この朝顔の苗は、JAいるま野日所沢西支店に隣接してあった所沢西農産物供給所の閉店セールで購入したものです。
長男の設計した部屋にあった棚をとりはずし、スライド式の本棚を設置してもらって、やれやれです。
記憶力にあまり自信がない私にとってはこの本棚を手放すことができないからと、なんとか認めてもらいました。
主人の遺した本は仮住まい中に処分しようと思っていたのですが、箱詰めのままに戻ってきたりして
コロナ禍で引きこもっていた時期で本が増えてしまっていました。
重い本の入った段ボール箱をたくさん運んでいただき、申し訳なく思っております。
また、近い移動ということで、できるだけ処分して準備にとりかかるところを置き場所など考えないまま、
そのまま運んでもらうことになり、あっという間にゴミ屋敷状態に。
隣家を借りてコロナ禍のため読書三昧の日を過ごして、貴重な時間となったことをお世話になった方たちに
感謝したい気持ちになります。
首都圏の大地震がささやかれるこのごろのため、ふとんなど処分できず、備蓄品も減らすことができなくて
少しずつの片づけを続けている状態にあります。💦💦
分別に時間がかかるものがけっこうありますね。
粗大ごみの依頼をしようと思って、駐車スペースに出していた板などを使いたいからと近くの方から声をかけていただいたりして、スローペースの片付けも悪くないような気がしております。
高齢化社会では、お世話のなり方といったことを学ぶ必要があるのだと思います。
自分は他人のお世話になることはない、と思っていてもそうはいかないようですから。
天井の断熱、2重窓の後付けは、前の工事でしてもらっておりましたが、今回は2つの洋室の壁紙と床貼り、和室の襖の作り替え、洋室の1つにっルームクーラーの取り付けをお願いしました。
主人の使っていた洋室にあったスチール製本棚3つを解体し、2つを和室に移動するといったことを頼んでもよかったのですが、自分で少しずつ作業してみることにしました。
スチール製本棚は、昔のものは頑丈だったりして解体に時間がかかりました。
小さな家具などは解体でも組み立てでも、老若男女に関わらずできるようにするのが望ましいように思います。
お盆前の暑いときに、壁紙や床の工事をしていただくことになりました。
さすがに職人の方たちは手早く、きれいに仕事をされます。
ある程度、時間の自由がきく仕事のようにも思います。
なかなか若い方たちがこういった仕事をしたがらないのだとか。
これからは、複数の技術をもって働くことが大事そうです。
また、自分で家の修理をすることも必要になってくるのではないでしょうか。
仮住まいを続けておりましたが、ようやくこの8月の下旬に戻る予定にしておりまして、暑い中、少しずつ準備をしております。
2階部分に一時的にたくさんの建築模型を預かっていたため、長男の設計事務所の若い方たちにそれを移動してもらいました。所沢から暑さで有名な鳩山までワンボックスカーで2回往復。
2回でも運びきれるかと心配しましたが、さすが建築専門の方たちでサイズがいろいろの箱を詰め込むことができてほっとして・・・・写真を撮るべきだったのを忘れました。
その後、2階から洋服ダンスと木製の本箱を粗大ごみに出すのに、運び出しをNPO法人「エイジングサポート」に依頼しました。
私の場合ですが、
粗大ごみの申し込みを市役所に依頼すると回収日と料金を示される → コンビニで粗大ごみ添付のシールを購入→エイジングサポートに粗大ごみの運び出しを依頼し、料金が示され、当日の朝に運び出しをしてもらう → その後、市役所の粗大ごみ回収車がくる
ということを何度か繰り返しています。
高齢者にとっては、大きな粗大ごみの処分にはお金がかかりますので、長期的計画が必要です。
こういった大変な仕事には適正な料金を支払うという考えが必要のように思ったりします。かなり前に「お助けマン」というボランティア活動をした体験から、草取りとか家具の移動など大変な仕事に善意をあてにしてしまう方たちがいるんですが・・・・
適正な料金と技術がないと、活動を長く続けることができない、と思っております。
洋服ダンスは2つに分けることができて何とか階段を通りそうと思っていたのですが・・・・手すりなどがあって、家具にロープを巻き付けて窓から出すことに。
このロープのかけ方は高齢の方が詳しかったようです。
50年も前、学生時代に買った高級でない洋服ダンスですが、2つに分けることができました。今のタンスは一体化しているものが多いとか。
古い木製の本箱も重いものではありませんでしたが、最近購入した衣料をつるす家具の側板はかなり重いものでした。地震の際に倒れるとこわいというか。
高齢化、人手不足の時代の家具とは?
古い家具を作り直して使いやく安全なものにする、ということも必要かもしれませんね。
リフォームした床を滑りにくく掃除しやすいものにしてもらうため、追加工事をしてもらいました。
引き戸のレールとかあったりするのでたいへんです。
つなぎ目をきれいに仕上げる方法があるのですね。
つなぎ剤を埋め込んで溶かすんだとか。これは溶かす道具のようです。
写真の下の部分は処理後で消えています。
完成しました。カメラを構えているのが窓に映ってしまって💦
この床は、東リ長尺塩ビシート・フロアリュームで、汚れがつきにくいそうです。
床材は海外が勝っているとかですが、日本もだんだん追いついている?
環境のためには、自然素材? それともプラスチック再利用?
廃材を利用した床材が使えればいいですよね。
また在宅介護などにはこういった床がよさそうです。
建築雑誌「新建築 住宅特集」4月号 新建築社 に
我が家の写真が掲載されました。
さすがプロのカメラマンの手による写真は素晴らしいと思います。
この雑誌が発売されてまもなく、3月21日に、主として建築専攻の学生の方や建築設計業の方へ公開する内覧会が開かれました。
多数の方にお出かけいただき、ご感想やご批評をいただくことができました。
遠方から、駅から遠い我が家にお出でいただきながら、何もお構いできませんでたいへん申し訳なく思っております。
女性の方とお話をできたりして、何事もご縁と思って今後のこの家の活動をよく考えて見たいと思っているところです。
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住所にある小手指(こてさし)という地名は作家国木田独歩の「武蔵野」にも出てきたりして、土地の持つエネルギーといったものを感じることがよくあります。(国木田独歩「武蔵野」は名文だと思います。若い方はぜひどうぞ)
何度か戦場であったからなのかもしれませんし、また隠れ里のような雰囲気も持っています。
また、椿峰ニュータウンという名前の由来から、ヤマツバキが昔からあったそうで、峠を越える旅人にとって元気づける役割があったのかもしれません。
椿の咲く春に、この土地のエネルギーを多くの方に届けたいと思います。
ウッドデッキを取り付ける前のことでしたが、建築系雑誌に取り上げてもらえるというので、撮影がありました。
そのためにお掃除をしてくださる方がいて、ご夫婦のようでした。
撮影用にニュータウンにお住いの長男の世代の方にモデルになっていただきました。
カメラマンの方は朝早くから暗くなるまで重い機材を持って大変そうでした。
夕方の時間帯がもっとも建物が良く見えるのだとか。
外壁などの色彩選びをお願いした方からすてきなお花をいただきました。
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床にシート張りや入り口の踏み台を追加でお願いしたために、まだ、時間がかかりそうです。
写真には私も奥の方に写るものがあったりしましたが、作務衣を着ようとしたら長男の思う空間のイメージに合わないとかで、ひと悶着。
また、ご近所の方たちは70歳以上で、段差に注意が必要だといった配慮ができずに、デザイン重視で使い勝手についてはいろいろ課題があります。
高齢女性の知恵を結集することが先決、と考えて計画を立ててみたいと思っております。
大工さんの仕事を撮ってみました。
家の中の作業は撮影しにくくて、ウッドデッキをつくる段になってようやくというか。
Nさんという方がほぼひとりでリフォームを担当してくださいました。
ウッドデッキ取り付けのための助っ人の方です。
しっかりしたウッドデッキの完成です。
内部は、合板が多く使ってあって、製材所で育った私にはあまりうれしくなく、このウッドデッキで少しほっとしたというか。
予算がなくて、建材をあれこれ選ぶことはできず、青森の誰も住んでいない実家はふんだんに国産材を使っているのに、ということにため息が出たりします。
かつての寺社のように移築ができたりするといいのでしょうけれどもね。
また、窓などの寸法をできるだけ統一していけば、サッシや建具のリサイクルが容易になりそう。
大工さんの仕事などを見ていて、地域単位にでもシェアできる作業所があってそこで休憩や食事もできる、駐車スペースもあるなら、リフォームも気楽にできたりするのかもしれません。
感染症流行のときには収容施設となり、医療と介護を分けることもできる、災害時は避難施設ともなる、そういう多目的な施設といったものが必要なのかもしれない、と思いました。
ホテルが多いところはいいのでしょうが、それでも間に合わない場合があったようですし、医療従事者の負担を軽くする必要もありそう。
もっとも地域で必要な施設はどのようなものか。それを作るのは何が必要か、それにはどうしたらよいか、という話し合いをしてみたいような気がします。