読書中の本からお勧めしたいものがあります。
森 常治著「台湾の森於菟」宮帯出版社 2013年
帯には
鴎外の長男於菟の軌跡 鴎外の長男・於菟に関する初の評伝
父の印税に支えられた大宮の豪邸を捨て、骨を埋める覚悟で家族とともに赴いた台湾。
戦争の中、学生や学問のために誠実に生きようとした彼には、もうひとつ自力で守らなければいけないものがあった。
それは父・鴎外の遺稿・・・・・・。台湾の「新天地」と「父」の間でゆれる森於菟(もりおと)の人生を描く。
とあります。
今の日本が抱える問題の解決へのヒントが満載 という感想をもちました。(つづく)
森鴎外は愚民策には邪魔だったかもしれない、などと勘繰ってみたり。
親の七光りの逆作用で、文才のある子や孫は損をしたかもしれません。
森鴎外の子や孫の書いたものやほかの人たちによる評伝の多くが掘り出し物みたいに思えたりします。
芥川龍之介が森鴎外をそれほど神経質でない、とか書いていたようですが、過酷な体験をしても乗り越えるタイプのようです。
子や孫たちもそういった面があるためか、
読むことで幸福な気分になるというか。
しっかり裏打ちされた考え方に触れるのは大事なことだと思います。
そのうえで、自分のやるべきことを考える☆
無力感でどうにでもなれ、という気分に陥らないようにする☆
ということが大事そう。
ということがわかるのですが・・・・
離婚や亡くなった場合、
父親的存在をどうしていくか
社会がもっと考えてもよいのでは?
昔はたくさんの人間が子供の周りにいた
・・・・
気にかけてもらったのだ、と思い出したりします。
エコノミックアニマル養成のせい?
今、「りんご婆の思いつ記」にテコ入れ中ですので、お出かけいただければと存じます。
講談社現代新書
というものを購入して読んでいるところです。
この本によると、
・日本人の生や死についての考え方のほうが基本的には国際性を具えているのではないか。
・著者の考えでは、マッカーサーが天皇と並んで写真を撮ったとき、天皇ではなくなったので、日本は天皇制をあきらめるべき。皇室ご一家は、世界でも類まれなる名家の一つとして誇りをもって生活をなさればよい
とあります。
私の考えは少し違っていて
このマッカーサーと天皇が並んだ写真をいかして世界の平和を実現したのち、皇室ご一家の人権などを考慮して日本のあり方を考えるべき
と思っているのですけれど・・・・