7月29日公開ですから、すでに1か月以上経っていますが、話題の「シン・ゴジラ」を見てきました。
TOHOシネマズ 府中 で、見たんですが、これが、珍道中で、調布で高尾山口方面に乗り換えるの忘れて、気がついたら「京王多摩川」なんて駅名がアナウンスされていて、慌てたんですが、すでに時遅し。更に先の駅、京王稲田堤で引き返します(多摩川を渡ってしまった 「タバ作戦」最初から失敗)。
映画館に着いたのが、上映開始10分後。慌ててトイレに駆け込んでから(何たって2時間の超大作)中に入ると、ちょうど次回映画の広告が終わって、「シン・ゴジラ」が始まる30秒前。セーフ!!
8月末で観客動員数:328万人、興業収入:47億超というヒット(先週末で60億を超えたそうです)となったそうで、この日も平日のお昼ながら、8割がたの入場者でした。
『シン・ゴジラ』予告2
さて、内容ですが、日本映画でも、ちゃんとした監督が、外部圧力(ごり押しタレントとか、営業慣行とか)に負けずに作れば、面白い映画が撮れるんだなと思いました。これをやらせてくれた東宝は、まだまだ捨てたもんじゃないと感心しました。
(でも、東宝は、なんで「進撃の巨人」とか、「ガッチャマン」(これは配給だけ)とか作っちゃうんだろう。やっぱりプロデューサーや総監督がいかにしっかりしているかにかかってるんですかね。まあ、どちらの映画もキャストの「三浦春馬、水原希子」、「綾野剛、剛力彩芽」の名前だけ見ただけで、絶対見に行かないと決めていましたが。案の定大ゴケだったようです)
(ゴジラ 第二形態)
で、インターネットでは、この映画について賛否両論(賛が圧倒的)のようですが、お宅の私として面白かった点を忘れないうちにいくつか。
1.自衛隊のリアリティーが半端なく良かった。
富士総火演習を見に行ったことのある人は、ニンマリとしたと思います。
AH-1S コブラ や AH-64 アパッチ 対戦車ヘリ が、機銃やバルカン砲を打つ時、花火みたいに闇雲に打つのではなく、演習通り正確無比(頭部のみに集中)な射撃をしているし、
それを、ちゃんと OH-1観測ヘリコプター が、観測して戦果を報告しているんですね。
(OH-1観測ヘリコプター ニンジャ)
そんなの、お宅じゃなきゃ面白み分かりませんよね。
99式自走155mmりゅう弾砲が、ゴジラの足を狙ってりゅう弾を打つんですが、
絶対やるなと、予想はしていたんですが、りゅう弾がゴジラの足に着弾した時に、観測者が「弾着~今(だんちゃ~く、いま)」と言ったときには、ちょっと涙が出ました。これも、富士総火演習見に行っていないとわからないネタです。
ちょっと残念だったのが、10式戦車(ひとまるしきせんしゃ)が、120mm滑腔砲をバンバン打つんですが、あの耳をつんざく音と音圧が再現されていなくて、ここだけバンバンバンといった、よく怪獣映画にでてくる音になってしまっていたことです。
もっとも、ドルビー5.1チャンネルの重低音であの音再現したら、子ども泣いちゃいますからね。きっと妥協したんでしょう。
ということで、ミリタリーお宅には、たまらないリアリティーがある映画です。
2.この映画では、ゴジラが原発のメタファーになっていることは間違いないと思うのですが、左巻きが後先考えず、ただ反対、反対というのと違って、人類が付き合っていかなければならないものだという前提で描いているところが、押しつけがましくなく良かったですね。もっとも、そうしなきゃ、防衛省や内閣府の協力得られなかったでしょうけど。
3.登場人物が総勢328名とのことで、空前絶後の多さですね。これって、ごり押しタレントのアリバイ工作のような気がしました。「ハイハイ、ちゃんと出演させましたよ!!」と義理を果たした格好で、一言もセリフをしゃべらせない(前田敦子なんてまさにこれ。どこに出ていたかもわかりませんでした)。
(公式HP より)
名前や所属なんかまったくわからないんですが、ちゃんと個性が出ていて、役回りの区別がつくというのが面白かったです。
ということで、久々に面白い映画を見ました。
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