もう、家の中を狭くするものは買うまいと思っていたのですが、近所のリサイクルショップのショーウインドウに目が引き付けられて、つい買ってしまいました。
YAMAHA V50 FMデジタルシンセサイザーです。
FMシンセは、KORG volca fm を持っているのですが、 3ボイス・ポリフォニック で物足りないところがあり、やっぱり本家のFMシンセの音を聴いてみたいなと思っていました。
YAMAHA は、 現在 FMシンセ(DX7) のリメイク版 reface DX というのを発売しているのですが、現代版にアレンジされているため、当時の音がするのか疑問ですし、だいたい価格が高い。
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また、初代の DX7(1983年発売) は、この頃プレミアがついて、ちょっと試しに買えるような値段でなくなっています(前は1万円ぐらいで売っていたのになぁ....)。
ということで、ジャンク品かと思えるような値段の V50が目にとまって、これはゲットしなくてはと、妙な使命感に駆られた訳です。
一応お店の人に頼んで、すべての鍵盤から音が出ることを確認させてもらい、補償も6か月ということでした。
仕様 は以下のとおり
1992年カタログより
V50 | ||
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サイズ/質量 | ||
寸法 | 幅 | 1,002mm |
高さ | 98mm | |
奥行き | 326mm | |
質量 | 質量 | 11.0kg |
操作子 | ||
鍵盤 | 鍵盤数 | 61 |
イニシャルタッチ | yes | |
アフタータッチ | yes | |
音源/音色 | ||
音源 | 音源方式 | FM(4Operator/8Alg) |
マルチティンバー数 | 8 | |
発音数 | 最大同時発音数 | 16 |
プリセット | 音色数 | プリセット:100インターナル:100 |
効果 | ||
タイプ | インサーション | 32タイプ |
録音再生 | ||
録音 | 録音トラック数 | 8 |
データ容量 | 約16,000音 | |
音符分解能 | 4分音符/32(ステップ録音時) | |
メモリー/接続端子 | ||
接続端子 | ヘッドフォン | PHONES(ステレオ標準フォーンジャック) |
フットコントローラー | VOLUME、FC | |
フットスイッチ | FS、PLAY/STOP | |
MIDI | MIDI IN/OUT/THRU | |
LINE OUT | OUTPUT L,R(標準フォーンジャック) | |
その他接続端子 | BREATH | |
電源部 | ||
消費電力 | 15W |
DX7 が、FM(6オペレータ・32アルゴリズム)に対して、FM(4オペレータ・8アルゴリズム) とダウングレード版となりますが、『DX7』では同時に一つの音色しか奏でることができなかったのが、『V50』ではマルチティンバーで16音同時発音、インサーションエフェクトや、PCM音源のドラムマシン、更にシーケンサーが装備されるなど、一台だけで楽曲を制作する事が可能な、ワークステーションにグレードアップされたもの。
1989年発売の『V50』は、大ヒットした『DXシリーズ』から、後にYAMAHAから発売されるミュージック・ワークステーション、『SYシリーズ』へと進化して行く中間に発売されたモデルになる。当時の定価は156,000円。既に所有している、AWM音源(PCM御音源)のTG55と同年の発売というのも、何かの運命のめぐりあわせか!!
これが、KORG volca fm と似たような価格で手に入るのはありがたい(人気が無いってことかな?)
さて、FMシンセ(基本波形の発振・変調をおこなう合成器(オペレータ)を複数組み合わせて音色を合成する)の音ですが、デモソングからも分かる通り、PCMでなくとも、これだけリアルな音を作りだせるのは驚きですね。
YAMAHA V50 Factory Demo Songs 1989
面白いのは、DEMO の中に、音色づくりのDEMOが入っていることです。
Yamaha V50 - Glocken Voice Edit - FM synthesis tutorial for beginners
結構でかい!! 奥行は YAMAHA moX6 よりもありました。
これは、田舎にはもっていかず、東京に置いておきましょう。