永野宏三のデザイン館&童画館  アート日和のできごと

イスラエル国立美術館、ミュンヘン国立応用美術館、国立国会図書館、武蔵野美術大学美術館図書館他に永野宏三の主な作品が収蔵。

近寄りたくない絵と近寄りたい絵。

2010-08-22 13:46:01 | アート・文化
Yさんからもらったチケットで戸畑の美術館でミュシャ展を観る。連れ合いは歓んで張り切っているが、ミュシャが体質に合わないぼくはあまり気がすすまない。
行きがけのバスの中でKさんにばったり会う。椅子に座るまで気がつかなくて、後ろから肩をとんとん叩くので誰かと振り向くとKさんだった。車中えんえんと長い世間話し。おかげで退屈しなかった。
美術館に入ると案の定、観客はほとんどが女性。男性の姿はまばら。ミュシャが女性に人気があるのがわかる。ミュシャの絵が自身が制作したポスターや立体物のグラフィックデザインに応用しているから取組みやすいのかもしれない。
絵の隅々にどこか退廃的な要素を感じさせるのがぼくは好きではない。膨大な量の作品には敬服するが、絵が醸し出す倦怠感を受け入れることができない。退廃美学が女性にはうけるのかもしれない。
別のギャラリーにあった明治時代の役者絵展がおもしろかった。江戸期の浮世絵とは違う絵の構図と色の構成はアイデアを重視していて、ビラ的な浮世絵の持つ大衆絵画として制作されている作者の息づかいが伝わってくる。



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長崎街道大里宿跡・旧サッポロビール工場。〈C〉永野宏三・ひろみプロ



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