永野宏三のデザイン館&童画館  アート日和のできごと

イスラエル国立美術館、ミュンヘン国立応用美術館、国立国会図書館、武蔵野美術大学美術館図書館他に永野宏三の主な作品が収蔵。

消していったモノや情景が還ってくる風景、旧長崎街道豊前大里宿趾〈門司大里〉

2015-01-08 08:50:07 | アート・文化
JR門司駅北口を出て、関門海峡に向って行くと、鹿児島本線と199号線に挟まれた大里本町の旧街道に出る。
通りを挟んで両脇に、かつてサッポロビールの九州工場として活躍していた大正時代建設のレンガ造りの建物がある。
この一角の界隈は見た目はどこかヨーロッパの伝統的な町を連想します。しかし、少しこの地域を門司港方面に向って歩くと江戸時代旧街道の趣きが今も雰囲気として残っています。そして、日本の町の原風景である下町の風情が残っているのがなんともいい雰囲気です。シーボルトの著作『江戸参府紀行』に、松原から大里を経て下関に渡る場面で、大里海岸風景の素晴しさを書いています。


〈C〉画著作 永野宏三