かつて文士という時代があった名残りの風景、作家・火野葦平旧居「河伯洞」〈北九州市若松〉

山道沿いの山ツバキを楽しみながら高塔山から白山へと向かうと、山手通りのうねっと曲がる路地に庭木を携えた家屋が並ぶ一角に火野葦平さんの旧居河伯洞があります。
辺りの閑静な趣き若松市街地から六百メートル程の場所とは思えない佇まいです。下界には若戸大橋が遠望できます。河伯洞前の緩やかな勾配の坂道と家並は山手を抱えた若松の風物のひとつです。


〈C〉画著作　永野宏三