凡そ、平凡。-ohyoso,heibon.

副業的サラリーマンの競馬バカが、そんなコトとは全く関係なく、日々のうつらうつらしたことをあーだこーだと語る、趣味の駄文。

ハードボイルド=やせ我慢?

2010年08月30日 | テレビドラマ
えー、確かこのフレーズは「W」のみならず、
左翔太郎君が愛読するレイモンド・チャンドラー作「フィリップ・マーロウ」シリーズにもあったかと思われます。

「いかなるときにも心動かされず、常に冷静沈着…」なんて言いますが、
大抵の「ハードボイルド小説」の主人公は、ハードボイルドになり切れず、
常に心動かされております。
が、そんな状態にも拘わらず、ともかく「平静を装う」。
これが、「やせ我慢」。
最終回の依頼人・晶少年が言った言葉が、いみじくも「ハードボイルド小説の真髄」を表していたりします。

このやせ我慢すらできず、常に真っ正直に感情を露わにするのが、ハーフボイルド。
…左翔太郎君であります。

一方、「いかなる時にも心動かされない」が、それは心が強いからではなく、そもそも感情が希薄故に「揺らぎが少ない」…故に、「人間としてはどこか欠落している」。
…フィリップ=来人。

この二人が、何故、探偵として、仮面ライダーとして風都を守るようになったか(「ビギンズナイト」、そして、お互いを相棒として、家族として、「なくてはならない存在」と認め合うようになり、お互いが成長してゆく(「運命のガイアメモリ」)姿を描いたのが、
仮面ライダーW」であります。

これに、「冗談と本気の境界線を常に全力疾走する女」鳴海亜樹子、「ハードボイルドを絵にかいたような復讐鬼」照井 竜、そして風都の仲間達が加わり、そして対極に「街の顔役」園咲ファミリーの存在があり…

まぁ、昨日も書きましたが、
「まるで風都そのものが実際にあって、キャラクター達が実在するような」
…言ってしまえば、

仮面ライダーW=風都であったような気がします。

例えばバットマンにおけるゴッサムシティのそれとは違う、「街自体の色・音」があったような…。

褒めすぎっちゃ褒めすぎですが、
「ワタシの中で電王を超えました」
というのは、こういうところです。

全体的に、故・松田優作さん主演の「探偵物語」のオマージュであったことは否めませんが(あの中では、風都ではなく「千代田区平河町…元日テレ近く」という街が、工藤俊作の街、でしたが)、
それだけではない、「味」がありました。

ちなみに、昨日中に2度目を観ることができず、つい先ほど観直しました。

むしろ、一回目よりも「ホロっと」きた。

単純に。

ああ、良かったな、と。

多分、この先に、「続編」(「ムービー大戦2011」)があるかと思いますが…

単純に、許す。

だって、面白いでしょ。

別に「これ以上」は望まないし。

その後の風都も変わらずにそこにあるだろう、と。

そういうモンだと思います。



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