凡そ、平凡。-ohyoso,heibon.

副業的サラリーマンの競馬バカが、そんなコトとは全く関係なく、日々のうつらうつらしたことをあーだこーだと語る、趣味の駄文。

宇宙、キター!!!!・・・卒業。

2012年08月28日 | テレビドラマ
ええ、さすが青春学園仮面ライダー。

最後は季節外れの卒業式、つうネタでした。


うん、終わっちゃったよ。

終わった。

なんつうんでしょ、それなりに余韻もあり、じぃ~ん、ともしました。

てな感じの、

「仮面ライダーフォーゼ」評。

なんでしょうねぇ。
ここんとこのライダーで、もっとも期待しないで観てたんですがね。
最後まで押し切られた感があります。

うん。

正直、この作品は、「仮面ライダーファン以外の方にお薦めしたい」作品ですわ。

ここのところ世間で再燃しつつある(というか、潜在的にずっとあったが事件的に浮上してきた)「いじめ」問題なんかね、

今作の主人公・弦太郎君とライダー部の面々がいたら、一気に解決してくれるでしょう。

「お前の良いトコ悪いトコ、ぜぇんぶひっくるめて受け入れる。そして、お前とダチになる!」

てな感じで。


正直、「青春学園ドラマ」ってな、ワタシとしてはとても苦手なジャンルなのですがね、
・・・これはホント、普通に受け入れられます。

なんでしょうね。

「仮面ライダー云々」というより、
ホント、良い意味で、「全員のキャラクターをすくい切って、立てて、描き切って終わっている」あたりがね、素晴らしい。

特に、「仮面ライダーの宿命を、お節介で背負った男」如月弦太郎。

ほんとね、当初、ただテンションの高い能天気なバッドボーイかと思ったんですが…
おそらく、この物語の中で、ある意味「一番大人」で、「一番純粋」。
しかも、そういう二面性を「矛盾なく持った男」として描き切っております。
男の子をお持ちのお父さん、お子様にぜひ、弦太郎君の活躍を見せてあげて欲しい。


「仮面ライダーになれなかった少年」歌星賢吾。

常に孤独と戦い、宿命を背負ってきた彼が、初めて心を許したのが弦太郎でありました。
最後に宿命を受け入れて友たちに別れを告げますが・・・このシーンはなかなかじぃんときました。
常に皆と一線を置き、冷静に物事を見ているようで・・・実は一番「アツイ」男であります。


「常にポジティブでハイテンションな宇宙オタク」城島ユウキ。

えー、女性キャラでは「W」の鳴海亜樹子とタイマン張れそうなほど、出来上がってます。
これを「殆ど地で」やった清水冨美加ちゃん、・・・うん、将来大物になるのでは、と。


「天より高いプライドの持ち主」学園のクィーン・風城美羽。
プライドはたゆまぬ努力に裏打ちされる…を体現する少女。
押しかけて部長になり、卒業してからは無理矢理会長に就任するという…この強引さはなんとも楽しかったです。
そして、その重責も一手に背負う、という。
ある意味、「理想の上司」かもしれません。


「生徒を守るのはキングの役目」元学園のキング・大文字隼。
実は気弱で美羽に頭が上がらないが、とても仲間想い。
「偉大な親からの自立」を促してくれたライダー部の面々と、彼らが守ろうとしているモノの為に、「怖くても立ち向かう」
という姿勢がね、ジャスティン君、好演でした。


「不思議黒魔術霊感少女」野座間友子。
下級生組の彼女を演じた志保ちゃん、実はジャスティン君に次ぐ年長者(つうても1歳違いくらいだったようですが)。
黒魔術だけでなく、実は「仮面ライダーオタク」で、更に「恋する乙女」であるという…。
まぁ、結構設定の多いキャラでしたが…
一見して「なに、この不気味なゴスメイク少女は」という感じの登場から、1年後の「乙女」への変貌。
特に外見を変えずに印象を変えた演出。そして演じた志保ちゃんが素晴らしい。


「もっとも等身大な高校生かもしれない」チャラ男・JK。
学園の情報通で計算高く、ずる賢く、打算的で友情に希薄…なハズの彼でしたが…
実は「夢から離れられず、かといって追うコトもできない。諦めた方が楽だけど、諦めきれない」悩める高校生。
おそらく、高校時代である程度「自分の実力」が見えてしまう悲しさを、一番描いたキャラ。
当初っからこういう描き方をするつもりだったんでしょうかね?
もし違ったら、とっても大きな誤算で、とっても大きな成功だったと思います。


そして、
「俺の運命はオレが決める」朔田流星。
セカンドライダー・メテオ。
弦太郎やライダー部の面々とは「決して相容れない」はずだった冷酷な男…、のはずが、
もっとも友情に厚い男であった、という。
最終回のレオ・ゾディアーツとの決着は、「仲間を守り仲間と共に生きる」男と、「信じる者の為に死ぬ」男との
「生き方」の違いを描いておりました。
この作品、どこまでも「肯定的」なんですね、そういう意味で。



全体的に観て、おそらく「仮面ライダー作品」としてはかなり賛否両論だと思いますが…
今作観切って、ワタシ、正直に思いました。


「ああ、オレは仮面ライダーだからこの番組を観ている訳ではなかったんだな」と。


まぁ、そういう意味合いです。
「仮面ライダーを観ていないヒトに薦める」というのは。

例えば「ワンピース」とかね、「ドラゴンボール」とかね、ああいう「少年がワクワクして観る」みたいなモノとして言えば、
おそらくライダーシリーズとしては、今作が一番薦められるかもしれません。



次の「ウィザード」はまた違った意味で期待してますが…。
(響鬼前半脚本の方が戻ってくるそうです)







もう、ネタバレしようが何しようが・・・

2012年08月27日 | 映画
いや、許されるかどうかわからんけど。

終わりましたね、終わりましたよ。

また、仮面ライダーが。

・・・てなわけで、本日。
いや、既に昨日最終回でした、「仮面ライダーフォーゼ」。

いやぁ、結局、最後まで観ちゃいましたね。

つうか、映画まで観て来ましたし。

最初は「ダメだ、こりゃ」になるかとも思ったんですが・・・

案外ね、ハマりましたね、ワタシ。


てなわけで…

最終回について語る前に、こちら。


「劇場版 仮面ライダーフォーゼ~みんなで宇宙キター!!」えー、「メガMAX」、「スーパーヒーロー大戦」を経て、ようやく単体映画となったフォーゼ。
正直、コレの出来で「フォーゼ」という作品に対する評価が決まってしまう・・・
などと思ってました。

うん。

ある意味決まったし、決まんなかった。


いや、正直ね、ファミリー映画としてはね、けっこう、お薦めです。
子供でも大人でも楽しめます。
つうか、ここ最近のライダーを象徴するような作品だったかと思います。

ええ、ホントに。


ある日、外宇宙技術開発機構OSTOの後継団体「オスト・レガシー」に招かれた、天高・仮面ライダー部の面々。
そこに現れた団体の本部長・冴葉より、とんでもない依頼をされる。
「衛星軌道上にある、自律型キラー衛星・XVIIを破壊すること」。
5年前、アリシア連邦で開発され、実験段階だったそれは、未完成ながら無人島を一瞬にして消し去った。
そんなとてつもない破壊兵器を、同じく破壊兵器として生まれた自律型アンドロイド・「宇宙鉄人キョーダイン」が、いままさに完成させようとしている。
宇宙鉄人の目的は「人類への反逆」。
秘密裏に人類の敵と戦い続けるライダー部の活動を知った冴葉は、「君たちにしか止められない」と言う。

その言葉に、弦太郎はいつものごとく、「意思を持った相手なら、それが破壊兵器だろうが友達になれる」と、その依頼を引き受ける。

こうして、仮面ライダー部の面々は、宇宙へ飛び立つことになるのだが・・・


てな感じで、とっても荒唐無稽な展開で物語は始まります。

しかし、彼らの宇宙進出を阻もうとする、謎の女スパイ。
ちらほらとその存在を見せる、「死の商人」財団X。

どうにもこの宇宙旅行、「正義の為」とはいいつつ、陰謀の影が見え隠れし始めます。

そして、女スパイが放つ「疑似ホロスコープス」を退け、衛星の攻撃をかいくぐり、ようやくXVIIの内部に辿り着いた一行。
数々の危機を乗り切って、自律装置を停止させた時…

敵であったはずの「女スパイ」インガの口から、驚愕の事実が明かされる…


えー、若干の物語的矛盾はありますが、時間軸としては「最終回一歩手前」ぐらい。
完全に結束して、ほぼ「無敵モード」になった仮面ライダー部。
ライダー二人だけではなく、全員で戦う、というところまで成長いたしました。

勢い的にね、往年のハリウッド・アドベンチャー映画を想起させる感じです。
うん。
「青春映画」つうよりね、その方が正しいですね、内容的に。

まぁー、アクションに次ぐアクション。
危機また危機。
陰謀につぐ陰謀。
そして、衛星内に隔離され、ライダーに変身できなくなった弦太郎と流星。
なす術ないまま倒される二人を、仲間たちは救うことができるのか?


ああ。

殆ど語ってしまいました。


えー、この物語、「メガMAX」の時もそうでしたが、スピードが落ちないまま、「芯」をぶれさせずに
ともかく一点に向かいます。

「友情は全てを救う」という・・・。

まー、なんつうか。

バカの一念的な。

しかし、こういうのには勝てません。

うん。


ちなみに、ここんとこの東映ヒーロー映画、「ゲストヒーロー」がアベンジャーズの如く登場しますが…

この映画では「宇宙鉄人キョ―ダイン」と「大鉄人ワンセブン」。

これ、「宇宙と鉄人つながり」で決まったそうですが・・・。

いやー、両方とも「敵役」つうのがね、なんとも…

思い切ったな、東映。