凡そ、平凡。-ohyoso,heibon.

副業的サラリーマンの競馬バカが、そんなコトとは全く関係なく、日々のうつらうつらしたことをあーだこーだと語る、趣味の駄文。

久々に、今シリーズ(春)ドラマ総評。

2012年06月29日 | テレビドラマ

つうても、毎度ながら「観ていたドラマ」だけですが。

・・・いやぁ、視聴率的にどうだったかはわかりませんが、今シーズンは粒揃い(観ていたものに関しては)だったと。

とはいえ、敢えて、順列をつけるとしましたら・・・



◎フジ・火曜21:00~「リーガル・ハイ」

主演:堺雅人・新垣結衣
共演:里見浩太郎 生瀬勝久 小池栄子 田口淳之介 矢野聖人   
脚本:古沢良太
プロデュース:稲田秀樹
企画:成河広明 加藤達也
(敬称略)

「真実の追求など二の次。勝つことこそが正義であり、勝ったものだけが正しい。裁判とはそういうもの」
と豪語し、不敗神話を築きあげ、今なおも連勝記録を更新し続ける・・・敏腕かつ悪徳弁護士・古美門健介(堺雅人)。

「正しい人が幸せになれない世の中であってはならない」
ともかく「理想」と「真実」を追求し続けようとする新人弁護士・黛真知子(新垣結衣)。

ひとつの「冤罪事件」を巡って、ひょんなことからタッグを組むことになった、この「最強のバルタン星人」と「未熟なウルトラウーマン」。

さらに、古美門に深い恨みを持ち、古美門を倒すことだけを生きがいとする、二人の「元上司」・大手弁護士事務所のトップ・三木(生瀬勝久)と、暗躍する謎の美人秘書(小池栄子)。

毎度、黛が拾ってくる「厄介な弁護」に難色を示す古美門を上手く説き伏せ、更に、黛と古美門の精神的支えとなる、老事務員・服部(里見浩太郎)。

「どんな手を使ってでも勝つ」正義の悪人と、「何が何でも真実を追求する」朝ドラヒロインの、法廷外裁判バトル・・・

まぁ、そんな感じでしょうかね。

えー、先だって最終回を迎えました。

・・・いやー、最初っから最後まで、「パロディと小技と捻り技とボケまくりと長台詞」の連続。
「決してマトモに描こうとしない」スタンスで、やもすれば重くなるハズのネタを、ともかく徹底的に「笑える」方向で描く・・・
まー、これは賛否両論だし、好き嫌いは分かれるよなぁ、と。

ワタシは、ともかく「堺雅人さんの怪演」に毎度笑わされました。

ちなみに、毎回録画で2回ずつ・・・・それでも飽きませんでしたね。



○TBS・日曜21:00~「ATARU」

主演:中居正広 栗原千明 北村一輝
共演:村上弘明 嶋田久作 玉森祐太 利重 剛 田中哲司 中村靖日 千原せいじ 生野崎謙 光宗薫 中村昌也 三好博道 菅原大吉 奥貫薫
(敬称略)

「事故か、事件か」
「捨てヤマ」と呼ばれる案件にひたすら拘る刑事・蛯名舞子(栗原千明)。
日々繰り返される疑問・・・・解明しないまま放置される案件を追えず、・・・・それどころかマトモに捜査さえさせて貰えないことに嫌気がさし、「辞職」を決意したものの、捜査一課長(嶋田久作)から圧力をかけられた上司・沢(北村一輝)から、「強制的に1か月の有給休暇」を命じられる。
とある事件を独自に捜査を開始したところ、事件現場で何故か「マスタードとケチャップ」をもったまま倒れている若いホームレスを拾うこととなる。
自らを「チョコザイ」と称するその青年は、どうも脳に障害を負っているようであり、行動・言動は不可解、手に持ったマスタードをひたすら啜り、インターネットカフェで寝泊まりし、なぜか決まった時間に海外ドラマ「シンクロナイズドスイミング刑事」を観る。
そんな彼をほっておけない・・・というより、興味を抱いた舞子は、彼を家に招き入れ、父親が経営するアパートに住まわせることとする。

「サヴァン症候群」…チョコザイ君の「障害」であり「才能」ともいえる。
舞子が拘って追い続ける「捨てヤマ」の数々を、卓越した「情報収集力」と「検索能力」で解明し、意味不明と思える「キーワード」で解決へと導く。
いち早くその能力に気づいた舞子と沢。
彼の身辺を調べつつ、保護を続けることにするが・・・。


「障害も、才能も、それはその人の個性にすぎない」

劇中で、沢が言った台詞ですね。
なんか、一言で表す言葉が見当たらなかったので・・・

いやー、正直、出来上がりとしては「リーガル・ハイ」と甲乙つけがたい。
こっちが◎でも良かったんですが、・・・
放送中に「観直した回数」で、決めました。
ごめんなさい。

「障害者を主役にして、更に刑事ドラマ」って、ちょっと観る前に抵抗があったんですが・・・
まー、最初の流れでまるっきり払拭されましたね。
面白い。
バカバカしい。
そして、深い。

ただ、「SPEC」が映画化された流れでそのまま東芝日曜劇場でこれ、かぁ・・・・
なるほどねぇ、てな、奇妙な感じもありましたが。

演出的に、「SPEC」+「新参者」=・・・てな感じだよなぁ、と思ったら・・・
まるっきりそういうスタッフで製作されてました。
解りやすい。

いやー、それにしても・・・
まあ、リーガル・ハイといい、コレといい・・・
なんで「コワザ」と「ボケ」の連続なんだろか。
つうか、細かすぎるぞ、ボケが。
(ナンシー?夏色の?・・・・なんて、解る人いるのか、40代未満で)


▲フジ・月曜21:00~「鍵のかかった部屋」
主演:大野 智
共演:戸田恵理香 佐藤浩市 宇梶剛士
(敬称略)

大手弁護士事務所にて企業法務専門の仕事をする芹沢(佐藤浩市)。
ある日、顧問弁護士を務める葬儀会社の社長が、謎の死を遂げる。
末期がんを患っていたこと、現場が「密室」であったことから、警察は「自殺」と断定。
しかし、社長の友人と会社の司法書士の二人は、この「自殺」に疑問を抱き、芹沢に事件解明を依頼する。
もともとカネにならない「刑事事件」に興味もなく、「推理ドラマ」が大嫌いな芹沢は、
後輩で、「どんな案件でも真実を追求する」
・・・というより、ともかく「好奇心が先行する」生真面目弁護士・青砥純子(戸田恵理香)に、
この事件を丸投げしようとするが・・・

事件の解明に難航し、半ばあきらめていた二人の前に、ふと、偶然現れた、セキュリティ会社の男。
一見地味で目立たないこの男=榎本径は、二人の話を耳にして、こう、呟く。
「やぶれない密室など、この世に存在しません」

「密室は、破れました」


先の二つの作品に比べると、割ととっつきやすい出来になっているのは、さすが月9といえます。
・・・いや、むしろ、月9で「深夜ドラマでも良い」このテの作品を持ってきたのは、むしろ冒険だったのかもしれません。

全編、密室。
・・・と、謳うだけあって、11話全てが「密室殺人」でございます。
・・・まぁ、若干「そりゃねえだろ」的なトリックも有りますが・・・・。
話としては楽しめました。
登場人物が大野君と戸田ちゃんと佐藤さんの3人だけで、あとは殆どゲスト、っていう作り、なかなか徹底してました。
どうも原作の「榎本」、最初からその正体が読者に明らかにされているようですが…
こちら、最後まで「匂わす」程度で、明らかにしておりません。
ここらへん、演出的には上手かったな、と。
「まぁ、知っている人だけの秘密にしておいてください」、みたいな。
ワタシは全く原作を読んでませんので、その「匂わし加減」を楽しめました。

それにしても、まぁ、今作の戸田恵理香さんの「徹底した地味さ」加減。
最初誰だかわかんなかったし。
(独特の呂律の回らなさ加減で解りましたが・・・・)

しかし、最近のドラマって、「好評ならスペシャル作って映画化しますよ」風味なんだろか。
これの最終回も、「まだ先が作れますよ」だったし。
(それいったら、前者2作もそうですが・・・)



△TBS深夜「コドモ警察」
…まぁ、あの…「33分探偵」の人達が「西部警察」作ったらこうなった、つうか。
まんまですやん。
面白いけど。


△日テレ土曜21:00~「三毛猫ホームズの推理」
嵐の相葉君、初主演作・・・。
うーん、そもそも、何故イマドキ「赤川次郎」てぇのもありますが…
マツコデラックスのキャラクターが強烈過ぎましたね、殆どストーリーを覚えてません。
つうか、猫自体の登場場面が少ない。
殆どマツコが説明しちゃうし。
なんか、狙ったところと逆行っちゃった、つうか、最初の半分と後半戦が明らかに脚本違うつうか、方向性違うし。
テコ入れ入ったんだろうなぁ。



てなわけで、結構ですね、ワタシとしましては豊作(つうても上位3作だけで、その3作だけで1週間楽しめたつうハナシ)でしたな、今シーズン。

つうか、・・・まともなドラマ観てません、全く。
「笑えなきゃダメ」になってきたのかもしれませんが・・・。

まあ、もともとそういうドラマの方が好きだし。