凡そ、平凡。-ohyoso,heibon.

副業的サラリーマンの競馬バカが、そんなコトとは全く関係なく、日々のうつらうつらしたことをあーだこーだと語る、趣味の駄文。

ヒーローは必ずしも完璧ではない、というか、完璧であってはならない。

2011年03月01日 | 創作駄文
というわけで、続きであります。
今回はセカンドライダーにあたる、「凱羅~Gaira」であります。

平成仮面ライダーシリーズの全部を観ているわけではありませんが、
このシリーズの主人公、大体が「完璧」ではない。
というか、欠点の方が目立つ人だったりします。

「史上最弱」、敵を見て気絶してしまうほど度胸がない野上良太郎=電王。
戦う理由が解らず、意志薄弱で対人恐怖症の紅 渡=キバ。
偽悪的で世界と向き合うことのできない天邪鬼、門矢 士=ディケイド。
ハードボイルドになり切れない半熟君の左翔太郎と、感情希薄な検索バカのフィリップ=ダブル。
無欲で自然体…に見えて、実は心的外傷に苦しみ自分と向き合えない火野映児=オーズ。

ライダーの中では一番大人で落ち着いた性格のヒビキさん=響鬼ですら、「人づきあいがうまく出来ない」
という悩みを持っていました。
(明日夢を受け入れられずに悩み、自立してゆく明日夢をみて孤独を感じる、など)

まぁ、そういった方々を主役に…っていうのは、昭和のライダー達に比べると非常に「現実的」では
なかろうか、と思えます。


で、今回のキャラクターです。

主役となる「朱雀」=御堂 輝は、「母との記憶がなく、父とは疎遠」で祖父母に育てられた、という環境にいながら、
割と「欠点らしいところがあまり見当たらない」、いわゆる「健全な良い子」のイメージがありまして、
…まぁ、逆にいえば
平成ライダーらしくない。
らしい点といえば、むしろ「戦いとは縁遠いところにいる」ということでしょうかね。

で、セカンドライダーにあたる、「白虎」。
甲斐真人という、高校生。
輝の幼馴染であり、2つ下の弟分のような存在だった彼。…ですが、成長とともに、少しずつ疎遠になっていました。

そんな彼が、年を越して新学期を迎えても学校に出てこない。
何度か家を訪ねるが、登校した振りして家を出たきり。そのまま一晩帰宅しないこともある。
ついに高校生デビューか?…というわけでもない。
ただ街中を夢遊病者のようにうろついていたり、見知らぬ場所をほっつき歩いている。
かと思えば、一日中部屋に籠っていたり…
要するに、人と接触しないようにしている様子。

輝よりも早く「召喚者」として「神獣」の意志に接触してしまった真人。
そして、その神獣がよりによって「最も人の意志から離れ、獣に近い」白虎であったことから、
現実として受け入れられず恐怖から逃げ出す毎日。
彼が戦う意味を見つけて自分と向き合うのは…


というわけで、
いわゆる平成ライダーの「主人公」的存在は、むしろこの「凱羅」であったりします。

まぁ、相棒の「白虎」にしても、性格にしろ位置付けとしても「モモタロス」や「アンク」に近いでしょうし。

このキャラクターについて構想する時(イラスト描いてるときですね)って、他の3神よりも楽しいです。
「やっぱり平成ライダーってこんな感じだよな」などと考えながら…という感じですのでね。





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