凡そ、平凡。-ohyoso,heibon.

副業的サラリーマンの競馬バカが、そんなコトとは全く関係なく、日々のうつらうつらしたことをあーだこーだと語る、趣味の駄文。

そして久々に、夏のドラマ評。

2010年07月28日 | テレビドラマ
…つうか、すっかりドラマやら映画やらの紹介ブログになっている気がしないでもありませんが、



まぁ、日常的に書こうと思うネタも他にないですし。

てなわけで、曜日順に。

ジョーカー 許されざる捜査官

フジテレビ火曜21:00。
主演:堺 雅人
共演: 錦戸 亮 鹿賀丈史 大杉 蓮 りょう
   平山浩行 井上正大(ディケイド)
   (敬称略)

映画「ジェネラルルージュの凱旋」にて天才救命医を演じた「個性派」堺 雅人さん、
初の主演ドラマ。
…つうか、何気にこの人が出演しているドラマって結構観ているのですが、いやー、どのドラマ観ても「目が笑ってない」役柄なんですよね。
そして、今回。
全く目が笑ってない。

神奈川県警捜査一課の班長・伊達。
「仏の伊達」の異名を持つ彼、基本、温厚で人当たりが良いが、犯人確保の際に腰抜かしたりオシッコちびったりで、同僚・部下からは常に馬鹿にされる。とはいえ、「役立たず」ではなく、疑問に思ったことはとことん追わないと気が済まないタイプ。
しかし、被疑者・犯人がかならず捕まえられる訳ではない世の中。
追っても追っても、結局は「証拠不十分」で逮捕出来なかったり、「圧力」をかけられて調書を改竄しなければいけなかったり、と、結局は目の前の犯罪を見逃すこととなる。
…しかして、一方で、そんな「逃げ延びた犯人」が次々と「神隠し」に遭っている。
「神隠し」…社会的抹消。…「殺す」のではなく、「制裁」として、存在自体を抹消すること。
これが、「仏の伊達」と呼ばれる彼によって下される「判決」。


配属されたばかりの刑事で、伊達の親友の妹「宮城」に、杏ちゃん。
兄同様、強い正義感で絶対悪に挑もうとして、常に弱い現実を突きつけられながらもめげない根性娘役。
普段はヘラヘラしていながら、「虐待」の過去から異常に「暴力」「悪」を憎む鑑識官「久遠」に、「ぬれ煎餅」錦戸くん。
飄々としていて本音の読めない課長「井筒」に、鹿賀さん。
伊達の行きつけのバーのバーテンダーで、伊達の正体を知る男「三上」に、大杉 蓮さん。
そして、伊達の元恋人・元県警の警察官で、「神隠し」を追うフリーライター「片桐」に、りょうさん。

まぁ、なんつうんでしょうか、…現代版「必殺仕事人」のようではありますが、まぁ、それだけでもないだろう、と。
実際、伊達の行動は、2話であっさり久遠に看破されてしまいます。
つまり、一話完結で「悪」に制裁を下しながらも、伊達自身も追いこまれる羽目になる。
「あらま、来週はどうなっちゃうの?」的な作りになっております。

しかして…観ていて堺 雅人さんが、どんどん「ウッチャン」に見えてくるのは何故だろう?

個人的には「犯罪を犯罪で裁くことなんかできない」と思ってます。
…が、「必殺」にしてもね、なぁんか観ちゃう。


宇宙犬作戦

テレビ東京金曜深夜。
出演:戸次重幸 片桐 仁 高梨臨 ディーノ(犬)
(相変わらずの敬称略)

…えー、昨年から今年初めまで、ワタシがハマりまくった「シンケンジャー」に、「ピンク」役で出演していた臨ちゃんの最新作でありますが…。
つうか、戸次さんて…「33分探偵」に出てた、暑っ苦しい刑事さんですな。
それから、片桐さん…コックローチ・ドーパント(仮面ライダーW)。
どっかで観たと思ったら。

えー、…内容は…
これ、説明しようがあるか?
かなり厳しいな。

2512年。
惑星プードルの「美しすぎる大統領(「金麦」の壇れいさん)」は、「戦争・貧困・自然破壊・失業・お肌のかさつき」などの危機に瀕した世界を救うため、地球人の血を引き、全てテキトーな性格の犯罪者・マルコ(戸次さん)、植物系宇宙人で融通の利かない公務員のモジャット(片桐さん)、戦闘用アンドロイドだけど家事手伝いのオハナ(臨ちゃん)、高性能翻訳コンピュータだけど所詮「犬だからどっか行っちゃう」スプート29(ディーノくん)の4名(?)に、重要な使命を与える。
それは、「かつて様々な危機を切りぬけた地球人達の記録を、宇宙の様々な星から探し出してくる」こと。

作戦名は…
「宇宙”犬”作戦」。

えー、賢明な方はお気づきでしょうが、この作品、まるっきり…
アメリカの大ヒットドラマ「スタートレック」のパクリです。
日本で初めて「スタートレック」が放送された際のタイトルは、
「宇宙”大”作戦」
でした。

しかし…内容は全く、真逆。
まったりもったりしたものを深夜時間帯になんとなーく観たい方にお勧め。


ハンマーセッション!

TBS土曜20:00。
えー、…ライダー役者達使った二番煎じ的ドラマだろこりゃ、なんて馬鹿にしてたら、案外最後まで観ちゃって、不覚にも最終回にホロっときちゃった「タンブリング」の後番組。
…つうか、この時間帯、「マンガのドラマ化」しかやらないんでしょーか。

出演:速水もこみち 志田未来 比嘉愛未 小日向文世 濱田マリ 六平直政 宮坂絵美里
   (そして敬称略)
   学生役に・・・フィリップ君。

はっきり言って、「フィリップ君役以外の菅田将暉くん」が観てみたい、それだけです。

まぁ、時間つぶしに観る分には止めません。
しかし、内容的に別に語る気も有りません。

逃亡中の天才詐欺師が行き掛かり上、高校教師になる…
意味が判らん。


GM~踊れドクター

TBS日曜21:00。

えー、何て言うか、「喰いタン」以降、何かに目覚めてしまった東山紀之さん=ヒガシの、
「今度は医者ですか」ドラマ。

出演:東山紀之 多部未華子 椎名桔平 生瀬勝久 吉沢悠 小池栄子 大倉忠義 八嶋智人 大和田信也
(やっぱり敬称略)

つうか…あのー、このキャストって…
ヒガシ&大倉君⇒「必殺仕事人2009」。
多部ちゃん&大倉君⇒「ヤスコとケンジ」。
どっちも他局じゃないですか。

総合診療科の研修医として明峰病院に配属となった小向桃子(多部ちゃん)は、移動中の飛行機の中で緊急患者に出くわす。
拙い知識で何とか対応しようとするが上手くいかない。
そこに、隣に座っていた「自称ダンサー」の男・ファイヤー後藤(ヒガシ)。
「こんな症状もわからないのか、だから日本の医者はダメなんだ」と一喝すると、あっさり処置してしまう。
その腕前に感心しながらも、明峰病院総合診療科に出勤する小向。
しかし、そこには…
院長の娘と結婚するも浮気がばれ、更には決意して立候補した学部長選挙に大差で敗れて「総合診療」に左遷された氷室(椎名さん)はじめ、「ダメ医者」の烙印を押されてヤル気のない人々(生瀬さん・吉沢くん・小池さん)と、そんな医者達に失望する看護士(大倉くん)。
とたんに「職場に危機」を感じた小向は、空港で別れた「自称ダンサー」を探そうとする。

一方、若い頃の「ダンサー」の夢を捨て切れず、アメリカで「総合診療=GMの天才」を称されながらもその地位を捨てて日本に戻ってきた、ファイヤー後藤。
頼みの綱の「芸能プロ」を訪ねるも…すでに廃業。
途方に暮れているところを、小向に拾われる。
「とりあえず、うちの病院でバイトして」、と。

こうして何故か、「目的の違う二人」が、「病院のお荷物」となっている「総合診療科」の立て直しに懸かることとなるわけですが…。

ストーリー展開自体はですね、ハッキリ言ってメチャクチャです。
所謂真面目に描かれる「医療ドラマ」とは真逆。
…つうか、この配役で既に「真面目な医療ドラマ」をやるとはまるっきり思えないのは確かですが。
しかし、ここで「医療の現実」みたいなものを描くつもりはないんでしょうが…
個人的に、「医者に対して持っていた素朴な疑問」は少し、見えてきた気がします。

「私、専門じゃないんでわかりません」的な対応。

「いやー、これこれこーゆう感じで、具合が悪いんですけど」
「あー、それなら耳鼻科に」⇒「いやー、特に悪いとこはないようですね、内科へ」⇒「あれ?…耳鼻科で何て謂われました?…おかしいなー」
…って、患者が医者に解らないことが解るか!!
つうか、患者に訊くな!!
それが解んないから病院に来てるんだろが!!!

…と、何回、言いそうになったことか。

つうかね、だから医者嫌いなんですよ、ワタシ。

…っていうワタシが、ファイヤー後藤の台詞で納得してしまいました。

「日本の病院には専門馬鹿はいても、総合診療なんてない。
 病気から症状は勉強しても、症状から病気を診断できない」と。

ちなみにタイトルの「GM」は、ゼネラル・メディスン=総合診療。
それこそ「症状と問診から病気の正体を探る」診療であります。
要するに、「医療ドラマの形をした探偵ドラマ」。

そこで、「喰いタン」の出番。

主演のヒガシ、「喰いタン」「必殺仕事人2009」「2010」以降、こんな役ばっかし。
主人公のファイヤー後藤、自分の信念と興味のあること以外には全く反応せず、常にマイペース。あくまで「ダンサー」を目指し、その経過でたまたま「総診」でダメ医者達を鍛える(ダンサーにする)こと以外は全く考えてない。下手すると患者のことすら考えない。
むしろ、ダメ医者達の方が、患者に対して真剣になったりするんですが…。
まぁ、全て「結果オーライ」的な展開。

ドラマ的には、ここまで個性的な役者さん達そろえて面白くなかったらヤバイくらいのモンですから、確かに面白いです。
でもまぁ、…
ヒガシだけでなく、椎名さんにしろ八嶋くんにしろ、小池栄子さんにしろ生瀬さんにしろ…多部ちゃんまでもが、
「この人のこのキャラ、前のドラマの『これっぽく』てぇ感じなのか?」
という観は拭えない。
むしろ、吉沢くんだけが「初の試み」的役柄。
そういう意味では、全く「新しい」感じはありません。

それこそ、「類型的」に、「喰いタン」や「西洋骨董洋菓子店」や「踊る大捜査線のスピンオフ」「パコと魔法の絵本」なんかを観ていて、「ああ、あの役は良かったな」なんてぇ思っている方なら、まぁ、オススメいたします。
そういうキャラがたくさん出ているドラマ、っていう見方すると、結構良いかも知れません。















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