凡そ、平凡。-ohyoso,heibon.

副業的サラリーマンの競馬バカが、そんなコトとは全く関係なく、日々のうつらうつらしたことをあーだこーだと語る、趣味の駄文。

「いつもより派手に行くぜ!」

2011年08月18日 | 映画
てなわけで、今年のライダー&スーパー戦隊の夏映画。

実のところ、公開2日目(8月7日)のレイトショーで、とっくのとっくに観ていた訳ですが…
なんせ、更新する間がなくて。

「海賊戦隊ゴーカイジャー THE MOVIE 空飛ぶ幽霊船」と、
「劇場版 仮面ライダーオーズWONDERFUL 将軍と21のコアメダル」
でございます。

実のところ、「意外に掘り出し物的感覚で気に入っている」ゴーカイジャー。…先の「劇場版 海賊戦隊ゴーカイジャーVSゴセイジャー…」もしっかり観に行ってましたわ。
あれはあれで、なかなか期待した以上の出来…つうか、戦隊版「レッツゴー仮面ライダー」てな感じて面白かったんですが…

て、今回はその話でなく。

①「海賊戦隊ゴーカイジャー THE MOVIE 空飛ぶ幽霊船」
 
夏映画の「戦隊モノ」つうのは、どーしても「二本立ての前座扱い」ですからね、尺が短い。…テレビ放送の1本分くらい。
…つまり30分弱。
あんまり細かい話は作れないし、これまでの戦隊モノ夏映画のパターンからすると、なんだか「新しい玩具の登場」がメインになっちゃったり。
…まぁ、本作についても「番外編」であることは確かなのですが、…
まぁ、新しい仕掛けは出さず。
新たに「大いなる力」を得ることもなし。


宇宙をさまよう謎の「幽霊船」。
その中には、「どんな願いでもひとつだけ叶えてくれる秘宝」=ゴッドアイがあるという。
ゴーカイシルバーの報告でその幽霊船が地球に飛来したことを知ったゴーカイジャー。
早速お宝探しへと…。
しかし、…
「偶然地球に来た」と思われた幽霊船。
幽霊船を操るのは、既に死者となった伝説の海賊・ロスダーク。
ゴッドアイを持つものの、その力を使うことができない。…それは、この秘宝が、「命あるものの願いしか叶えない」為。
宇宙をさまよい数々の宇宙海賊を狙って生体エネルギーを得てきたロスダークの次の狙い、
それはゴーカイジャーの「命」、であった。


とまぁ、こんな話。

去年の夏映画「ゴセイジャー」に続きましての3D映画。
で、…まぁ、3D向けに派手な演出なのは勿論、なんですけど、
ともかく「ここまでやったか」…つうのが、戦隊モノ恒例の「巨大ロボ戦」。
全編CG。
いやぁ、動く動く。
中にスタントの人が入ってたら大変なことになっているに違いないくらい。
生身の格闘シーンを凌駕する出来。

ストーリーとしては短く良く纏めた上で、細かい仕掛け(お楽しみシーン的な…)も適度に入れた、てな感じ。
なかなか飽きずに観れました。


ただ、早々に「VS」やっちゃって夏映画、つう、変則スケジュール。
35周年戦隊としては、異例の3本目劇場版…作ることになるんでしょうかね。
じゃないと「春のイベント」がないものなぁ、東映。


②「劇場版 仮面ライダーオーズWONDERFUL 将軍と21のコアメダル」

前々から書いてましたが、正直ね、ネタからしてあんまり期待してなかったんですよ。
「レッツゴー…」の出来が良かったとはいえ、ワタシの中ではまだ「MOVIE大戦」の失敗が後を引いてます。

が、…

これはね、面白い。あえて「最終回までの話」に繋がなかったのも、良い選択。


時期的には鴻上会長がヨーロッパに行って「アンク(ロスト)」のミイラを発見した辺り…
ですが、いろいろ細かく「立ち位置」が異なる設定。

…で、ノリとしては「もし○○が△△だったら…」みたいな感じで。
「アンク(ロスト)が登場してなくて、ドクター真木のところにアンク以外のグリードが集結している」状態です。
で、これに違和感持たないようにして観るとですね、…
なかなか矛盾なく、「らしく」観れてしまうわけですよ、この映画。


ヨーロッパ・ドイツにて、「800年前の封印」を解く作業を行う、鴻上会長・秘書里中君と調査隊。
発掘作業の際にその「異変」は起きる。
封印は解かれたが、それと同時に「最強の錬金術師=ガラ」を復活させることとなり、調査隊は全滅。
鴻上会長と里中君はガラに捕えられてしまう。
復活とともに「世界の破壊と創造」を宣言したガラは、ヨーロッパの森と東京・新宿新都心の時空を繋ぐ。

新宿に現れた「森」。そして、歪められた時空。
この事態に「メダル」との関連性を感じ、映司とアンク、バースコンビ、そしてグリード達までが「森」に集まる。
しかし、それこそが「ガラ」の罠であった。
現れたガラと鵺ヤミーの力に、悉くコアメダルを奪われる一行。
そして更に、時空の歪みが「裏返し」を引き起こし、新宿周辺の一区画が、「江戸時代」を入れ替わってしまう。
この「裏返し」に巻き込まれたオーズコンビと比奈は、周辺にいた都民と共に江戸の町へ。

そして現代では、ガラの「侵略=崩壊」が始まろうとしていた…。


電王でもないのに「江戸時代」って、なんだかなぁ…と。
観る前はそう思っていたのですが、これがなかなか「ああ、なるほどね」てな感じ。
要するに「東映ドラマコンボ」なんですな。(MOVIE大戦は「相棒」じゃねぇだろな)

現代人たちが現れたことでパニックになり、彼らを追い出そうとする江戸町民。
状況が把握できず逃げまどう現代人。
…しかして、この事態を収拾するのが…
暴れん坊将軍=マツケン。

現代人も江戸町民も関係なく助けようとする映司を見ると、何のためらいもなく助太刀し、江戸町民を諌める。
そして映司達に「町民たちと仲良く」と助言。

こうして映司たちは、江戸の町に馴染みながら現代に戻る道を模索することに…


てな感じで「始まり」ます。

映画のパンフレットに書かれた製作陣の話を読みますと、この企画自体、「東日本大震災」以前に始まり、
あの震災によって、「テーマ」を大きく変更した、とのこと。
夏の頃には、みんなが映画をちょっと観れるような余裕も出てくるかも、と。
ならば、「ともかく楽しく」「ともかく元気になる」作品を目指そう、と。
街の破壊や人が亡くなってゆくシーンなどは書かない。
敵を「怖く」しない。
話はファミリー向けに明るく楽しく、単純明快に。

ああ、なるほどなぁ、と。

なんつうんでしょ、「娯楽映画」って、楽しいものなんだよな、てぇことですよね。
「あんまり考えない=α波が出た状態」で入って、テンションを適度に上げたり下げたりして、最後には穏やかな気分で終わる、つうか。

そういう意味では、「レッツゴー…ほど『ピンチに次ぐピンチ』ではないけれど、皆の力で災難を乗り切る」的作風は、なかなかテーマにも時流にも合ってましたし、作風も全体的に、どこか「和やか」な感じでありました。

まぁ、…もしかしたらこのライダー映画、
「オーズじゃなきゃできなかった」かも知れません。
(超電王とも違うし、ダブルじゃテーマ的に難しい)



ちなみにワタシが観に行った日の某映画館。
日曜のレイトショーですからね、そんなにお客さん入っていなかったんですが…
相変わらず「ライダー映画って不思議」と思ったのが、観客の年齢層。

…子供連れ、一組だけ。
あと、全部大人。
しかも、壮年の夫婦から、20代のカップルまで…。
比較的多いのが、30~40代。

なんかね、「ジブリ映画じゃねぇの?」てな感じでしたな。











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