凡そ、平凡。-ohyoso,heibon.

副業的サラリーマンの競馬バカが、そんなコトとは全く関係なく、日々のうつらうつらしたことをあーだこーだと語る、趣味の駄文。

♪あなたぁ、わたしぃ~のもとからぁ~

2009年12月12日 | 映画
・・・・懐かしいなぁ、知世ちゃん。
てな感慨にふけるつもりでみたわけでもなく。

てなわけで、夜勤明けなので。

トートツに本題に入りますが、

時をかける少女

これまで、何度となく映像化されてきた作家・筒井康隆氏の代表作・・・・のひとつ。
一説にはご本人、結構「ジュブナイルを書くのは苦痛」だったとの話もありますが、これほどまでに世間に受け入れられた作品もないでしょう。

あまりこのテの作品に触れないワタシですら、NHK少年ドラマシリーズの「タイムトラベラー」~大林宣彦監督の尾道三部作「時をかける少女」くらいまでは観ていましたし。
つうか、何度観たかわかんないくらいですよ、知世ちゃんの「時かけ」は。
あれなかったら、尾美としのりさんだって知らなかったわけだし。ゆうきまさみ氏だって漫画家だったかどーか。

・・・・って、この話すると完全に脱線するんで、・・・・戻りまして。

えー、今回のネタにおける「時をかける少女」。
今年の夏、アニメ「サマーウォーズ」が公開されましたが、そのスタッフ(監督:細田守・作画:貞本義行・製作:マッドハウス)が、「サマーウォーズ」以前に作った「全く新しい『時かけ』」。
これが今回のネタ。

「なんでいまさら?」と言われる方もいらっしゃるでしょうが、・・・・
要するに、「以前録画しておいたものを、今さら観たから」以外になにもありません。
録画したの、まだ暑いころですよ。
サマーウォーズ公開前ですから。

やっぱりね、なんだかんだ言って、ワタシの「思春期時代の思い出の作品」のリメイクであろうと。・・・・そう思うと、「観たいけど躊躇する」部分はあったわけです。

ただ、観てみますと、・・・・
納得はできました。
ああ、そうなのか、と。

正直、最初、「うわー、欠片も残ってねぇよ」てな感じでしたけど、「これはこれで面白いか」と。まぁ、そんな感じでした。
まず、主人公の少女の名前が違う。キャラも違う。少女が恋する男の子も、幼馴染も、名前どころか設定なんて欠片も残ってない。
つうか、そもそもの舞台設定がすべて違う。
そこまで変えちゃったら、これは小説の映画化・映像化とは言わないだろーに、・・・・と思ったんですが。
きっちり仕掛がしてありまして。

主人公に「魔女おばさん」と呼ばれ、未来人である少年が「過去」に来てしまうきっかけをつくってしまった人。
過去、主人公と同じような経験をしていて、「そんなことよくあることよ」とあっさり言った女性。
・・・・彼女がそもそも元祖「時をかける少女」の「芳山和子」である、という設定になっておりまして。
・・・・要するにこの作品、これまで映像化されてきた「筒井康隆原作」の純粋な続編、という作りになっておりまして。
・・・・って、既に観ている方などは「んなの分かってるよ」てな話なんでしょうが。
ワタシ、そこら辺の予備知識がなかったもんで、観終わってから気づきましたさ。


それにしてもまぁ、現代版にすると・・・・こんな感じか。
なくもねぇな。

えー、物語の核となる「タイムリープ騒動」と「未来人との小さな恋、別れ、再会の約束」という二つは踏襲されてますが、全体的にコミカルで、どこでホロッとくるかっつうと・・・・あんまりない。おじさん世代としては。
話としては面白いけど、なんつうか、ノスタルジックではない。

・・・・逆に言うと、大林作品があまりにも「懐古的」だった、という言い方もありますが。


ちなみに主人公の声を演じたのがドラマ「任侠ヘルパー」に出演していた仲里依紗さん。
・・・・どーも、来年、彼女で「時をかける少女」の実写版が公開されるとか。

それもどーなの?・・・・という感じがしないでもないですけど、ワタシとしては。

「やっぱ知世ちゃんじゃないと・・・・」
それは無理。




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