古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第三十九章 乍恐奉願口上書付 其の八十四

2015年04月29日 05時24分10秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

「乍恐奉願口上書付」第十九頁、上の七~八行目

 

解読 ○夫ニ付、御仕入御役所御取建被為下、

    山方仕入方ハ勿論、米麦其外諸物御商ひ

 

読み ○夫れに付き、御仕入れ御役所御取り建て下せられ、

    山方仕入れ方は勿論、米麦其の外諸物御商い

 

解説 「夫」の前の○印しの中の文字が解りません。町史では「追」か?と推定しています。「新」にも見えます。意味としては追加の「追」かも知れません。 「夫ニ付」・・・困っている事に付き。 「御仕入御役所」・・・商品仕入れ関係の役所。 「御取建」・・・お取り立て。うまく運ぶ様にし向ける事。「建」も難しい。 「被為下」・・・下せられ。「為」は「・・せ、・・させ」等と読む。敬語になります。下から返って、「下せられ」。して下さり。 「山方」・・・山仕事の世話をする人。 「仕入方」・・・商品の仕入れをする人。 「米麦」・・・麦が難解。 「其外」・・・そのほか。その他。 「諸物」・・・色々な商品。 「御商ひ」・・・売り買いする事。商売。