古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第三十九章 乍恐奉願口上書付 其の五十八

2015年04月03日 08時05分41秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

「乍恐奉願口上書付」第十三頁、上の五~六行目

 

解読 若ひ毛の之致方何ニ恐て取鎮り難成哉、此段

    難解奉存候。當村ニかまひなき事と

 

読み 若い者の致し方何に恐れて取り鎮まり成り難きや、此の段

    解し難く存じ奉り候。当村にかまい無き事と

 

解説 「若ひ毛の之」・・・「毛」はヒラカナの「も」です。若い者の。「若」が難解。 「致方」・・・致し方。振る舞い。行動。 「何ニ恐て」・・・何を恐れて。 「取鎮り」・・・これも読むのは困難。騒ぎが治まる。 「難成哉」・・・成り難き哉。騒ぎが鎮まる事が出来ないのか。 最後は「此段」・・・この事が。此の字も読みにくい。 六行目、「難解」・・・解し難く。解らない。 「奉存候」・・・存じ奉り候。慣用語です。 「かまひなき事と」・・・関係ない事と。