古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第三十九章 乍恐奉願口上書付 其の七十二

2015年04月17日 05時23分57秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

「昨夜の雷は怖かったですね。被害は有りませんでしたか。」 

「乍恐奉願口上書付」第十七頁、上の三~四行目

 

解読 和合取結ひ之了簡、出家之身分志之

    心底甚以よろしき事ニ奉存候得共、仕入木ヲ支へ

 

読み 和合取り結びの了簡、出家の身分・志『こころざし』の

    心底、甚だ以てよろしき事に存じ奉り候得ども、仕入れ木を支え

 

解説 「和合」・・・仲直り。 「取結ひ之了簡」・・・仲直りをさせる考え。取り計らい。「了簡」は難しいが、何度も出て来ます。  「出家之身分」・・・『しゅっけ』の身分、僧侶である事。 「志之心底」・・・心の奥底。本当の心。 「甚以」・・・甚だ以て。非常に。 「与」はヒラカナの「よ」の元字です。「し」が右に有るので、「引」に見えますが、ヒラカナで「よろしき」と書いています。「宜しき事」。良い事。 「奉存候得共」・・・慣用語で「存じ奉り候えども」。たいへん良い事と思いますが。 「仕入木ヲ支へ」・・・材木の仕入れを妨げ。(これは私見です。)