古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第三十九章 乍恐奉願口上書付 其の八十一

2015年04月26日 06時42分17秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

「乍恐奉願口上書付」第十九頁、上の一~二行目

 

解読 等流出候得者、あばを切か取こニ致カ抔と若

    連中相談相詰有之由ニ御座候。左候而者

 

読み など流出候えば、あばを切るか取りこに致すかなどと若

    連中、相談相詰めこれ有る由に御座候。左候ては

 

解説 ここも用紙を上から貼っている様な箇所で、たいへん判読は難しい。 「木材等流出候得者」・・・木材などが川下へ流出すれば。 「あば」・・・漢字で書けば「網端」です。この場合は、上流から木材を川口まで流し、網で囲って水面へ保管した、その網を浮かせて置く浮き子(浮き)の事。「あば」を切れば、木材が外洋へ流れてしまう。 「取こニ致すカ抔」・・・「取こ」は「捕虜」にする事。 最後は「若」ですが、この付近は現物を見なければ判りません。「若連中」と続きます。 「相談相詰」・・・相談を煮詰めて。 次ぎも解読困難です。「有之由」・・・これ有る由。読むのは超難しい。 次ぎも難解で、「御座候」。 最後は「左候而者」・・・左候ては。そうであったら。