古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第三十九章 乍恐奉願口上書付 其の七十

2015年04月15日 07時23分49秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

「乍恐奉願口上書付」第十六頁、上の七~八行目

 

解読 同様ニ而東令僧申条承知難致只何も

    角もなしニ若ひ毛の之振舞致方無之抔と

 

読み 同様にて、東令僧申し条承知致し難く、只何も

    角もなしに若い者の振る舞い致し方これ無し抔と

 

解説 「同様ニ而」・・・同様にて。 「東令僧申条」・・・「十」の様な字は「申」です。東令和尚の言い方。言い分。 次は読みにくいですが、「承知難致」・・・承知致し難く。承服出来ない。 「只何も角もなしニ」・・・何も彼も無しに。何もかも無しに。何事も無しに。 「若ひ毛の之」・・・若いものの。若い者の。「ひ」と「の」の間に有る字は、「毛」で、ヒラカナの「も」の元字です。 「振舞」・・・これも難解です。ふるまい。行動。 「致方無之抔と」・・・致し方無しなどと。仕方が無いナドと。