古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第三十九章 乍恐奉願口上書付 其の六十一

2015年04月06日 08時46分45秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

「乍恐奉願口上書付」第十四頁、上の四~五行目

 

解読 難解奉存候。此度當村論事ニ不拘

    事、介様ニ奉申上候義、御思召之程

 

読み (一円)解し難く存じ奉り候。此の度当村論事に拘わらざる

    事、ヶ様に申し上げ奉り候義、御思し召しの程

 

解説 「難解」・・・解し難く。『げしがたく』。理解出来ない。 次ぎも読みにくいですが、「奉存候」。 「此度」・・・このたび。「此」の崩しに注意。 「論事ニ」・・・言い争いごとに。 「不拘事」・・・拘わらざる事。争い事に立ち入らない事。 「ヶ様ニ」・・・斯様に。この様に。「介」の崩し字が「ヶ」で、読みは呉音から来ています。「様」も読むのは困難です。 「奉申上候義」・・・申し上げ奉り候義。この様に申し上げました事。 「御思召」・・・これも読むのは困難です。『おんおぼしめし』。ご配慮。 最後は「之程」・・・これも読めません。