古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第三十九章 乍恐奉願口上書付 其の五十七

2015年04月02日 05時19分33秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

「乍恐奉願口上書付」第十三頁、上の三~四行目

 

解読 有之分三四人追戻され罷帰り御座候。作

    男ヲをひ候筋ハ先頭立之様ニ奉存候。

 

読み これ有る分、三四人追い戻され罷り帰り御座候。作

    男を追い候筋は、先ず頭立ての様に存じ奉り候。

 

解説 「有之分」・・・奉公に参りこれ有る分。奉公に行っている人の内。 「追戻され」・・・三・四人が追い戻され。 「罷帰り」・・・これも読むのは困難です。 「御座候」・・・「候」はほとんど見えません。 最後は「作」で、次行最初は「男」。「作男」・・・農作業に傭われている人。 「をひ候筋」・・・「をひ」は「追い」です。次の「ス」の様な字は「候」で、「追い候筋ハ」・・・追い出した人間は。 「先」・・・まず。 「頭立之様ニ」・・・頭立てと言う役職の者の様に。 最後は「奉存候」・・・存じ奉り候。(一般の人なら兎も角、役付きの者が率先してひどいことをしている。)