古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第三十九章 乍恐奉願口上書付 其の七十六

2015年04月21日 07時19分54秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

 

 「乍恐奉願口上書付」第十八頁、上の一~二行目

 

解読 返事被致候得共、介様な事位ニ而寺ヲ容易

    ニ可致退院等有之間敷様ニ奉存少シも□了(簡)

 

読み 返事致され候えども、ヶ様な事くらいにて寺を容易

    に退院致すべき等これ有る間敷き様に存じ奉り、少しも□了(簡)

 

解説 一行目は読みにくいですが、ご辛抱下さい。 「ヶ様な事位ニ而」・・・これくらいの事で。 「寺」の次はカタカナの「ヲ」です。 「容易ニ」・・・簡単に。 「可致退院等」・・・「退院」・・・寺を出る事。寺を出るなど。「退院」の次の字は読めませんが、串本町史に従いました。 「有之間敷様ニ」・・・これ有る間じき様に。有ってはならない事の様に。「間敷様ニ」も読むのは困難です。 次ぎも難しい「奉存」・・・存じ奉り。 「少シも」の次の字は解読出来ません。解読出来ない文字は「□」で表します。 最後は「了」。