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咲ちんのパパ上日記

子育て日記のはずがいつの間にやらラーメンとツエーゲン金沢とマンガのことを書いてます。

心技体ここに極まる相撲マンガ「バチバチ」8巻

2010-12-13 14:29:30 | マンガ
私の愛読する週刊少年チャンピオンは最近アツいマンガが多いのですが、その中でも1・2を争うアツさを持っているであろう作品が佐藤タカヒロ先生の「バチバチ」ではないでしょうか。
先日もNHK「MAG・ネット」で取り上げられ、いまさら紹介するのもナンでしょうがこのたび末広がりの8巻が発売されましたのでご紹介をば。

簡単なあらすじは…
相撲界を追放された元大関の息子・鮫島鯉太郎が弱小の空流部屋に入門し、いろいろと反発しながらもライバルたちと戦いその才能を開花させていく、ってところです。

ですがこの8巻の主役は鯉太郎じゃなくて兄弟子の吽形でしょう。
吽形は普段は無口でおとなしい性格ですが相撲に対する闘志は人一倍持ち、同部屋の同期・阿形とはよき友でありよきライバルです。
その吽形が十両から陥落した大鵠と対戦することになります。
過去に吽形は大鵠と対戦し、故意に膝を痛めつめられた過去があったのです。

この大鵠(以降ブタフグと称します)がもう私がいままでに読んだマンガの中で三本の指に入るくらいのイヤーなキャラなのです。
不遜な態度で相手をおちょくり反則技もいとわない徹底的な嫌われキャラ。
この作品は虎城親方はじめ悪役キャラも多いのですがよくもここまでムカつくキャラを思いついたものです。
でも吽形はどんな挑発に対しても決して顔に出さず我慢します。
このような設定ならばもう吽形さんガンバレ!ブタフグ倒せ!って気持ちになって読む側も力が入ってきます。

膝を痛めながらも幕下優勝目指し土俵に上がる吽形と腐っても元十両のブタフグ、果たしてどちらに軍配が上がるのか!?
もうこの対戦は目が離せないほどすばらしい描写の連続で息継ぐヒマもないくらい面白いのひとこと!
また鯉太郎がこの取組を見て何を思うのか、彼の内面の成長も気になるところです。

あとこの8巻では同じく兄弟子で道化師的な役割の白水がよかった。
鯉太郎が同期のドングリこと渡部に一瞬のスキを突かれて初黒星を喫したときに厳しい口調ながらも励ましたり、ブタフグにフルボッコにされながらも兄弟子の取組を見届けようとしたりとカッコいいんですよ。
キャラの一人ひとりがとてもよく描かれているところがまたこの作品の良いところですね。
川口さんは謎だけど…

こんなアツい作品を山形県酒田市から届けてくれる佐藤先生にはホント頭が下がる思いです。
今年現実の角界はいろいろありましたけど来年はこの作品に負けないくらい盛り上がってほしいくらいの良作です。
これからの鯉太郎の成長、そして空流部屋の活躍が楽しみです。

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