愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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チリ-スイス(W杯 グループH)

2010-06-22 00:58:18 | 各国代表戦
観戦日 6/21(月)       

愛丸’s チェック
初戦、しっかりホンジュラスに勝利したチリ。
最終節にスペイン戦を残してることを考えれると、このスイス戦で勝ち点3を積み上げたい。
スイスの強固な守備をいかにして崩すことができるか。
それが一番の焦点になる。
ビエルサは攻撃あるのみと言ってるみたいで、南米予選2位の実力をこおで思う存分発揮してもらいたい。
スイスは前回のW杯から足掛けで連続無失点試合記録でイタリアに並んだ。
この試合23分まで無失点を続けると、時間では最高になる。
それだけスイスの守備は固いってこと。
この自慢の守備でなんとかこの試合で勝ち点1が取れれば、最終節のホンジュラス戦を楽に戦うことができるだろう。

両チームのいいところが出たいい試合だった。
このW杯で、一番の好ゲームと言っていいかも。
チリは、ビエルサが宣言した通り、自分たちの持ってる力を存分に発揮した攻撃サッカーを展開。
前半の30分にベーラミが退場になり、数的優位に立ってからは、更に攻撃を分厚くしてきた。
後半のはじめに、M・ゴンサレス、バルビディアを投入し、これがどういうシステムと言っていいかわからないぐらいの超攻撃的布陣。
ただ、これでも、なかなか鉄壁のスイスを打ち破ることができなかった。
サンチェスの個人技などで、決定機は作り出せるんだが、ベナーリオの好セーブだったり、DF陣のからだを張ったプレーなんかで得点が奪えず。
だいぶチリも焦ったのか、ボールの周りが悪くなりだしたところで、スイスの一瞬の隙をついて途中交代のパレデスがうまく突破。
ここでベナーリオをかわして、角度のない位置で、慌ててシュートではなく、ファーへのクロス。
これをM・ゴンサレスが叩きつけるヘッドで、やっとスイスからゴールを奪うことに成功。
前回大会ではフランスが、この大会の初戦ではスペインが牙城を崩せなかったスイスのあの鉄壁の守備をチリが打ち破った。
このM・ゴンサレスのヘッド、ただ普通にヘディングしてたら、間違いなくグリシュティンにストップされてた。
叩きつけることによってグリシュティンのタイミングを外したし、このボールへの対応も難しくした。
これだけ難解なプレーじゃないと、スイスからは点が奪えないってこと。
ここから何度かスイスに決定的なシーンを作られたが、なんとかゴールを死守し、チリが喉から手が出るほどほしかった勝ち点3をゲット。
この勝利で2連勝とし、最終節のスペイン戦でそう無理をせず戦うことができる。
まだスペインの結果が出てないが、おそらくスペインは、ホンジュラスとの一戦で勝ち点3を取るだろうし、こうなると、かなり最終節が熱くなる。
どこも2勝1敗で並ぶことになるし、そうなると得失点での勝負に。
チリはこの試合もっと点が取れてた感じもするし、それが痛手にならないといいんだが・・・。
ただ、この攻撃性には頭が下がるし、見てておもしろいサッカーを展開してくれた。
スイスは、W杯での無失点最長時間の記録を樹立したが、その記録もこの試合が敗戦ってことになると浮かばれないものに。
ただ、その記録に恥じない守備は見せてくれた。
これほどまでに守備でいいサッカーを展開するチームはそうはいない。
かなりチリに押し込まれても慌てるシーンがなく、誰もが自信満々でプレーしてるからこそ、見てておもしろいものになるんだろう。
スリリングなサッカーをやらせたらスイスがナンバー1かも。
ベーラミが前半の30分に一発レッドで退場になり、この数的不利な状況で、よくあそこまでチリに猛攻に耐えたものだ。
できることなら、最後まで無失点でいってもらいたかったが、それはチリがこのスイスの上をいっただけ。
終盤、デルディヨクに決定的なシーンが訪れ、決まったかに思われたシュートも枠の外。
あれが決まってたら、スイスがこのグループ突破の最有力候補になったのに・・・。
スペイン戦ではいい動きで、これはやってくれそうな雰囲気をかもし出してたデルディヨクが、あの大事な場面で外してしまうとは。
それにしても、スイスのあの守備の固さは世界でもナンバー1かもしれん。
この大会、守備的に振舞うチームは多いんだが、その守備的なサッカーとは一線を画してる。
組織だったあの守備を崩せるチームはそうはいないだろう。
ベーラミが退場になってなかったら、無失点記録を伸ばしただろうし、そう考えると、やっぱりあの退場劇がチームに与えた影響は大きかった。
なんとか最後のホンジュラス戦では多くの点を取って、このグループを突破してもらいたい。
攻撃でもそれなりの駒は揃ってるし、こちらでも魅せてくれるはず。

スコア 1-0

<得点者> 
チリ   M・ゴンサレス     
~愛丸's MVP~
サンチェス(決定機を決められないシーンは目立ったが、この攻撃的なチリの選手の中で一番輝いてる選手。この男のテクニックはブラジル人にも引けを取らない)