愛丸のサッカー観戦記

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アメリカ-アルジェリア(W杯 グループC)

2010-06-24 10:19:00 | 各国代表戦
観戦日 6/24(木)       

愛丸’s チェック
諸事情により、この試合を先に観戦することに・・・。
本来ならイングランドを優先すべきなんだろうが、どうしても、こっちが先になってしまった。
イングランド戦は、また後ほど。
アメリカは、ここまで追いついてのドロー劇を2度演じて、ここまで勝ち点2。
ここでしっかり勝利できれば、イングランドとスロベニアの結果がどうなろうと、グループ突破が決まる。
ここまでまだ取れてない先制点をきっちり奪うことができれば、勝利へぐっと近づく。
アルジェリアは、まずはこの試合に勝利すること。
イングランドとのスコアレスドローで、かなり自信はついただろうし、ひょっとしたらここもやるかもしれん。
これを考えると初戦のあの失点さえなかったら・・・。

アメリカが、最後の最後に決めてみせた。
何度決定機が訪れたかわからないが、これをことごとく、アルジェリアのGKエムボリにはじき返された。
決定的なシーンでもポストやらミスやらでGKに止められなくても決めることができず、このままグループリーグ敗退かと思われた。
イングランドが1-0とリードしてる状況が続いてたから、アメリカは、この試合に勝たないことには上には進めなかった。
90分攻撃を続けたが、点が奪えず、点が取れたのはAT。
カウンターからいい攻撃ができ、これは決まっただろうと思われる攻撃もエムボリに止められ、またダメかと思ったそのこぼれをドノバンがつめてゴール。
このゴールがアメリカを決勝トーナメントに導いた。
デンプシー、アルティドール、ゴメス、ハドルと誰もが取れなかったが、ここってところでドノバンが仕事をした。
ドノバンからのいいパスで決定機を作り出し、そのたびに決めきれず、この男もイライラしてたことだろう。
それを最後に自分が取ってみせた。
アメリカにはこの男がいないとダメ。
あれだけ攻撃しても、点が入らず、イングランドが勝ってる状況で、選手たちもそうとう焦ったはず。
だから決まらなかったってことはないんだろうが、ほんと、ここまで決まらないかと、びっくりした。
運がなかったってことで、ここで終わってもおかしくない状況で、コンフェデの準優勝もフロックかに思われた。
それがなんのなんの運がないなんてことはまるでなく、実は、最高の運の持ち主だったかも。
今後、こういう試合を経験したことが活きてくるだろうし、コンフェデの再現もあるかも。
点は決まらなかったが、いい攻撃は展開できてたし、ここを突破したわけで、アメリカが台風の目になってもおかしくない。
ドノバン、デンプシーの攻撃的な中盤のコンディションはいいし、センターのふたりも攻守で貢献できてる。
トップもからだの切れは感じられてるから、この攻撃陣が勢いに乗れば、もっと点は取れるはず。
生みの苦しみを味わったアメリカは一回りもふた回りも大きくなったことだろう。
アルジェリアは、勝たないといけない状況ではなったが、あれだけアメリカに攻め込まれると、それを耐えるのに精一杯。
守備陣の奮闘と言うよりかは、GKエムボリのバカ当たりで失点を防いでた。
このGK、4点、5点は防いでる。
正面をつくシュートも多かったんだが、これは、この男のポジショニングがいいから。
スーパーセーブが多かったわけではなく、しっかりしたポジションでアメリカの猛攻を防いだ。
ただ、ここが目立つようだとアルジェリアのグループリーグ突破はない。
もっと攻めに転じれればよかったんだが、あれだけ攻め込まれて、そこからカウンターってのもこのレベルのチームでは難しい。
それでもチャンスがゼロではなかったことを考えれば、よくやった方だろう。
ここまでの2戦で目立ったジアニ、イエブダ、ベラージも守備にまわることが多く、ベラージのオーバーラップはこれまでの2試合を比べると格段に少なかった。
後半のAT、グループ突破にわずかな望みを託し、攻撃に出たとこをつかれての失点で、これを責めることはできない。
このカウンターも一度はエムボリはストップしてるし、最後まで、このGKのレベルの高さを伺わせた。
このパフォーマンスを考えると、初戦のあの失点もしなくてよかったのかもしれん。
ほんとにあの失点が残念でならない。
これでこのグループはなんだかんだで予想通りイングランド、アメリカがグループを突破。
ただ、順位はアメリカが1位で、イングランドが2位とここは予想とは逆になった。

スコア 1-0

<得点者> 
アメリカ   ドノバン     
~愛丸's MVP~
ドノバン(いいパスを出しても決めてもらえず、90分我慢の展開が続いたが、ATにここってところで大仕事をやってのけた。このゴールが今後アメリカに与える影響は絶大)