愛丸のサッカー観戦記

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バルセロナ-バイエルン

2009-04-09 11:00:40 | チャンピオンズリーグ
観戦日 4/9(木)       
 
愛丸’s チェック        
カンプノウでの1leg。
バルサはリーガでの直近の試合が、パッとせず、一抹の不安はあるが、これはここに向けてのこと。
あのトリデンテが揃えば、爆発的な攻撃力でバイエルンをねじ伏せることだろう。
バイエルンとの相性もよく、今のバルサがここで負けることは考えずらい。
果たして、どれだけのアドバンテージを持って、2legに望めるか。
なかなか厳しい山に組み込まれたが、今のバルサならファイナルまで進むことはそう難しいミッションではないはず。
バイエルンはスポルティング戦のような攻撃力をここでも出せるかどうか。
ウォルフスブルグ戦で完敗したように守備には不安がある。
それなら肉を切らせて骨を断つではないが、攻撃で相手を押さえ込みたい。

完全にバルサがバイエルンを上回った。
まるで大人と子供。
このバイエルンの戦いを見てると、バルサはリーガでの試合の方がやりずらいはず。
前半で試合は決まってしまった。
あのトリデンテは相手がどこであろうと容赦なし。
メッシは代表戦の疲れもすっかり取れてるみたいで、切れ味最高。
狭いスペースでもなんなく突破。
どうやったら今のメッシを止めることができるのか。
メッシとマッチアップしたレルは何もできなかった。
よかったのはPKを見逃してもらったことぐらい。
メッシは右から中へカットインしてくるプレーが得意で、こう来ることがわかってても止めれない。
これにD・アウベスやらエトーが絡んでくれば、もうバイエルンのDF陣はどうすることもできなかった。
右にばっかり気を取られると、左にはアンリ、イニエスタといるし、この誰もにしっかりやられてしまった。
アンリの縦突破からの中への折り返しからメッシがスライディングしながら決めた4点目なんかは圧巻。
アンリの緩から急への切り替え、メッシの狭いDFを間に入り込むテクニック、どれもかなりの高精度。
ベスト8に残ってるどのチームのDFもこのトリデンテプラスイニエスタの個人技を止めるのは至難の技。
個人技だけでなく、チームとして連動しながら崩せるのもバルサの強み。
誰もフリーにはできないし、バイエルンがこんな事態に陥ったのも仕方ないか。
バルサはこの攻撃ばっかり目立つが、いいのはネガティブ・トランディション。
この攻から守の切り替えがばつぐんに早い。
これではバイエルンも速攻に移れないし、高い位置でボールを失ってしまう。
ポゼッションサッカーを究極に高めながら、このネガティブ・トランディションの速さで相手にチャンスを与えない。
このサッカーがシーズンの最後まで続けば、夢の3冠を拝むことができるかも。
かなりのアドバンテージを持って、ドイツに乗り込むことに。
リーガとの兼ね合いもあるし、このメンバーで戦わずしても、しっかり結果は残せそう。
あの強いバルサが完全復活。
問題はバイエルン。
試合の入り方が完全におかしかった。
全体を引いて守るのでもなく、自慢の攻撃力を全面に押し出したわけでもない。
とにかく中途半端。
個人能力で劣るわけで、守るならチームで守らないといけなかったんだろうが、それがまるでできてない。
これではバルサの思う壺。
好き放題やられてしまった。
守備的な布陣だったのかどうかわからないが、ラームは使わないままだし、シュバインシュタイガーの位置もどっちつかず。
アルティントップに何を期待しかのも伝わらないし、なんだかバラバラ。
守備で破綻し、攻撃もトニを活かすシーンは皆無。
リベリがたまにバルサのレベルに近いプレーを見せることはあったが、これで点が生まれることもなかった。
匂いを感じ取れたのはリベリと、ゼ・ホベルトの飛び出しぐらい。
V・ボメルなんか古巣相手に気持ちが高ぶってたのかもしれんが、怒鳴るばっかりで、自分はいったい何をしてたのか。
バイエルンは守ることにおいては、リーガの中位以下のレベル。
攻撃でどうにかしないと、ホームでも痛い目を見るかも。
やるべきことはひとつしかないわけで、もう失点を恐れず、前に前に行くサッカーでなんとかしてもらいたい。
けが人の影響もあるんだろうが、ここにルッシオ、ヴァン・ブイテンがいてもそうそう結果は変わらなかったはず。

スコア 4-0

<得点者> 
バルセロナ   メッシ×2、エトー、アンリ
~愛丸's MVP~
メッシ(疲労感たっぷりだったのは帰国後の1試合のみ。またまたあの切れきれメッシが戻ってきた。ドリブル、シュート、パスどれも最高レベル)