愛丸のサッカー観戦記

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アルゼンチン―ボリビア(コパ・アメリカ)

2011-07-03 15:28:07 | 各国代表戦
観戦日 7/3(日)       

愛丸’s チェック
アルゼンチンでのコパ・アメリカが開幕。
最初の試合は、開催国のアルゼンチンとカーサでしか結果を残せないボリビア。
アルゼンチンは、この大会に掛ける意気込みは並々ならぬものがあるだろう。
6大会も優勝から遠ざかってるし、ここ2大会は、フィナールでブラジルに連敗中。
自国開催だし、この開幕戦で勢いに乗りたいはず。
普通にやれれば、ここで勝ち点を取れないってことは考えられない。
ボリビアは、なんとかして3位に食い込んで、決勝トーナメントに進出したいところ。
このアルゼンチン戦は、とにかく失点をしないようなサッカーをやってくるだろうし、それがはまればなんとかなるかも。

アルゼンチンが、のっけから失態を演じてしまった。
アグエロのスーペルボレーでエンパテには追いつくことができたが、この攻撃陣をして、ボリビア相手に1点しか取れないなんてありえないこと。
開幕戦、自国開催ってことで、かなり気負ってた部分もあるだろうが、それでも、勝ち点1しか取れなかったことは、失態以外のなにものでもない。
いい部分がなかったわけではなかったが、それでも、点が入らないことには、何の言い訳もできない。
メッシにはキレも感じられたし、テベス、ラベッシもそれなりの動きはできてた。
ただ、この先発のトリデンテがうまく連動してたかと言われれば、はてなマーク。
個人での突破に依存しすぎてたし、オフ・ザ・ボールも動きも少なかった。
個人での攻撃だけだったら、この試合のボリビアみたいに、がっちり引いて守り、中盤の選手たちが、ボールフォルダーにアタックを二重、三重で仕掛ければ、それなりに止めることができてしまう。
アルゼンチンを押さえ込むには、こういうサッカーをするんですよって見本をボリビアが見せた形に。
これを打開するには、アルゼンチンがチームにならないと。
まだ、大会は始まったばかりだし、バチスタは、うまく修正できるかどうか・・・。
W杯ではマラドーナのためにってチームの気持ちがひとつになってた気がするし、その状態に近いものにならない限り、この大会で優勝トロフィーを掲げるのは難しいだろう。
あのメンバーだし、しっかりチームになってくれさえしたら、ブラジルにも勝てるだけのものがある。
後半の頭にバネガのミスで失点し、4トップに近い形にしての同点劇は、褒められるものだが、この4トップも誰もが足元にボールをもらおうとしすぎ。
誰かひとりでも裏をつく動きができれば、ボリビアのDF陣は崩壊したはず。
中盤で気の利いたパサーがいてくれれば、それが可能なんだが・・・。
バネガが悪いってことはないが、やっぱりチャビなんかと比べると力は落ちるし、パストーレを起用しても、この男も前への気持ちが大きい。
ただ、パスセンスではバネガよりも上だし、中盤で前線をコントロールできる選手が現れれば、おもしろいチームになるはず。
守備面では、ちょっと危なっかしい場面もあったが、失点シーンも崩されたものではなかったし、及第点か。
サネッティが右のラテラルとして必要であることもわかったし、この大会、このベテランには頼りっぱなしになることだろう。
このエンパテで、グループリーグ突破が難しくなったこともないし、残りの試合をきっちり戦うことができれば、じょじょにチーム状態も上がってくるだろう。
ボリビアは、ラパスでの試合以外で、アルゼンチンから勝ち点を奪ったことが果たしてあっただろうか。
W杯予選ではラパスで5点だかを奪って勝利してたが、あの試合でのアルゼンチンは論外。
この完全フエラでの試合で勝ち点1を奪ったことは、そうとう自信に繋がるはず。
ボリビアが、このグループを突破するには、この戦い方しかない。
がっちり引いて守って、前線からの守備も怠らない。
数少ないチャンスをものにできれば、まさかの展開に持ち込むことができる。
この試合、最後まで前線で守備に貢献したマルティネスは、今後楽しみな選手。
たまにしか訪れない攻撃のシーンでもテクニックのあるところを披露してたし、ここにいいボールを何回入れることができるか、ボリビアはそこにかかってくる。
気持ちの面で、かなり大きものを得た試合になっただろうし、このまま2位通過なんてこともあるかもしれん。


スコア
1-1
<得点者> 
アルゼンチン   アグエロ
ボリビア     ロハス              

~愛丸's MVP~
サネッティ(この男、やっぱり代表の右サイドには必要不可欠な選手。守備では問題ないし、たまのオーバーラップも効果的。アグエロのゴールをアシストしたあのトラップも見事だった)