愛丸のサッカー観戦記

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バルセロナ-アルサッド(クラブW杯 SF)

2011-12-15 21:29:02 | その他
観戦日 12/15(木)       

愛丸’s チェック
サントスとのファイナルを戦うチームを決める、クラブW杯のセミ・ファイナル。
バルサは何がどう転んでも、ここで負けるわけにはいかない。
クラシコで快勝し、意気揚々と日本に乗り込んできたはず。
しっかり休養も取ったみたいだし、この試合が、実質、最初の練習って形になるかも。
とりあえず、ケガだけに注意して、楽にやっても大勝できるだろう。
アルサッドは、もうバルサとやれる機会なんてないんだろうし、ここは思いっきり戦ってもらいたい。
バルサを意識して守備に重点を置いても守れることはできないわけで、それなら攻撃的に振舞ってみるのも手かも。
バルサを驚かせる何かをやってこない限り、ただただ、無様な醜態を晒すだけ。

バルサは、ここでいいウォーミングアップができたことだろう。
ビジャのケガ、それに代わって入ったA・サンチェスも途中交代と、アクシテンドには見舞われたが、残ってるメンバーでも十分戦える。
この試合、あれだけ引いて守られても、しっかり弱点をついて4ゴールをゲット。
メッシがゴールを決めなくてもこれだけ点が取れるチーム。
それにしても、バルサは攻撃の幅が広い。
チャビがいたら、もっと効果的に崩すことができたんだろうが、その代わり、この試合ではT・アルカンタラが目立った。
最初の得点はアルサッドのミスからで、2点目もパスミスを高い位置で拾ってのものだったが、アドリアーノに出したT・アルカンタラのパスは見事。
あれだけ中央が固められてるから、使うならラテラルの選手。
これがダイヤゴナルに入ってくることで、アルサッドの守備を打ち破った。
これをやってのけたのが、T・アルカンタラとアドリアーノのコンビ。
相手を見て、その弱点をしっかりついてゴールをする。
簡単なことのように思えるが、なかなかそれを実戦でやってのけるのは難しいはず。
T・アルカンタラは、4点目になるマクスウェルのゴールもお膳立てしてるし、どうしてもメッシ、イニエスタに目がいってる隙を見事について仕事をやってのけた。
セスク、チャビを最後まで温存できたし、このままファイナルもこの男を使ってもおもしろい。
誰もが注目してたメッシだったが、ここは遊び心満載でのプレーだった。
アシストをひとつ上げたし、この試合は、これで十分だろう。
ドリブルでも日本のファンを堪能させたし、サービスのオーバーヘッドも見せてくれた。
普通だったら、あんなプレーは絶対にしないだろうし、試合の結果も見えてたらのプレーだろう。
これで日本での試合勘は万全なものにしただろうし、あとは、日曜に向けてコンディションを上げていってくれれば。
おそらく、タイトルがかかった試合だし、相手はサントス。
セスクもチャビも使ってくるだろうし、たぶん、クラシコでのフォーメーションで挑んでくるはず。
A・サンチェスが使えなくてもペドロがいるし、好調だったアドリアーノを前で使うこともできる。
D・アウベスも休めたし、駒に不足はない。
それにしても、ちょっとバルサ寄りに全てが動き過ぎなような・・・。
日本では4時間前にピッチに水をまくところを、この試合はなんと1時間半前にまいたらしい。
バルサのパスサッカーをやりやすくするためかどうかは定かではないが、ここはいつも通りの運営をしてもらいたかった。
バルサの大会ではないし、ファイナルはこういった配慮はやめてもらいたい。
アルサッドは、自慢の快速2トップを最後まで活かせなかった。
このまま使っても3位決定に響くと踏んだのか、途中交代だったし、これも賢明は策だろう。
あれだけ引いて守って、クリアもろくそこできず、DFラインで繋いではミスの連続だったら、このふたりは活きてこない。
ヨーロッパの舞台で一度は騒がれた選手たちだし、いい形でボールをもらえれば、スピード勝負でプジョルに対抗できた。
これよりも、ただ、エリア内に人をさいて守ることを選択してたし、これでは何も始まらない。
ミスの連続で失点し、逆に無様な姿を晒すことになった。
バルサは守られるよりがんがん前にこられた方がやりぬくかったはず。
バルサが相手だからとにかく守備ってチームはどこも結果を残せてない。
逆に高い位置からプレスを掛け、攻撃的に振舞ったチームの方がバルサは慌ててしまう。
アルサッドのスタッフはしっかりヘタフェ戦を研究したんだろうか。
あれが対バルサのお手本になる試合だったし、アジア王者の名が霞んで見えただけ。
レベルの低さうんぬんではなく、戦う姿勢の問題。
ただ、記念試合になるんなら、この大会自体見直した方がいい。

 
スコア
4-0
<得点者> 
バルセロナ   アドリアーノ×2、S・ケイタ、マクスウェル                

~愛丸's MVP~
T・アルカンタラ(2点目、4点目のパスは惚れ惚れするものだった。サイドからの攻撃が一番の有効打とわかってたんだろうし、この攻撃は見事だった。周囲がよく見えてるし、底知れない力を感じた。ファイナルでも見たい選手)