フランチャイズ開業&読書日記・・・どこまで行くの?

2010年7月からフランチャイズ店の営業開始。サラリーマンを辞めての再スタートになります。

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日本経済に関する7年間の疑問

2010年01月11日 00時19分12秒 | 書評 その他
村上龍が司会をする『カンブリア宮殿』は結構熱心に視ているのですが、
経済にはしろうとであっても村上龍の視点というのには、
常人にはない鋭さを感じさせることがあり、
なるほどなぁと思うことがあります。

本書は、そんな村上龍が発刊している
JMM(JAPAN MAIL MEDIA)
というメールマガジンで書いていたエッセイを
まとめたものです。

7年間とは1999年から2006年の間であるので、
今から見ると若干ずれている部分もありますが、
①「景気」と「経済」②雇用と職業③小泉政権・構造改革
④変化と格差⑤アメリカと国益⑥北朝鮮をめぐって
⑦マスメディアと質問
という7大項目にわけて、見解が述べられています。


日本経済に関する7年間の疑問 (生活人新書)
村上 龍
日本放送出版協会

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様々な見方があっておもしろいのですが、
その中でも04年6月28日に書かれた
「幻滅」というタイトルのエッセイは興味を惹きました。

幻滅した人間の感情に焦点を当てたエッセイですが、
幻滅とは、文字通り幻から覚めて、現実に気づき、
落胆することだと村上龍は言います。
幻滅は人から力を失ってしまう。
幻滅という感情が、心的エネルギーをゼロにする。
幻滅した人間に対して、怒りや絶望感を鼓舞しようとしても
それはことごとく逆効果となる、と。


幻滅がエネルギーを奪うという話はよくわかります。
幻滅した対象に、なにか働きかけるエネルギーはもはや
生まれないでしょう。


政権交代を果たした昨年は、
日本人が「自民党」に対して「幻滅」してしまったのでしょう。
今度は「民主党」に対して幻滅してしまわないよう
祈るばかりです。



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