上記のチャートはニューヨークダウの5分足。
東京の朝4時、FOMCの結果発表とともに落ちて終わる。内容自体は予想された通りでしたが、パウエルの記者会見とともに落ちていった。これは何を意味するのか?おそらく、FRBと市場の対話不足なんじゃないか?パウエル議長の資質の問題かもしれない。これがバーナンキやイエレンが同じ会見をしていたとして、同じ結果になっただろうか?違った動きをしていたと思います。
それを受けて東京市場は昨日のソフトバンクの流れを受け、同株は続落。日経平均も300円安程度でした。その後ソフトバンクの株価は持ち直しプラス転換するものの日経平均はズルズル下げる。20600円は以前書いたように1月の高値からの下落率とほぼ同じですから止まるのかと思いました。
そして昼に日銀政策決定会合の内容が出てきて、何も変更なしでした。これはチョット違和感がありました。せめて何かしらのアクションがあると考えていましたから結果としてはハズレとなりました。
それを受け、日経平均はそこから200円下げる。でも、買い物が入らない。クイックのニュースでも出てましたけど、20500円以下の権利行使価格のプットオプションが急騰。この権利行使価格のプットの売り手は20000円は割らないという相場観で売っていたはず。それが売却したプットのプレミアムより3倍とかになったのでそれに慌てたプットの売り手がヘッジの先物売りを出していたのでしょう。フリーホールみたいでした。
結局のところ日米の金融当局の会議においては何も出なかった。それが本日の下落を誘発した形でした。
さて、当局頼みなのも悔しいので現状を見てみよう。
株価は年初来安値。為替は111円台ですからリスクオフになったと言えそうです。
日米ともに株価が下げている訳ですが、この時期の売り手はやはりオイルマネーかな?それに先物でどったんばったんやるファンドが動きを加速させているのだろう。だから時価総額が大きい銘柄がなかなか浮上しないのだと思う。原油安とサウジ問題の影響だと思います。
ただし、日本のマーケットの現状はそろそろ下値に届いているのではないかとも思っています。
①直近のデータによると裁定取引の残高がほとんど無くなった。12/14現在では売り残6362億円・買い残7277億円差し引き915億円です。こんなの今まで見たことありません。このペースなら売り残の方が大きくなる可能性がある。つまり、裁定解消売りはもう出ない。
②今年の外国人の売りは現物株5兆1991億円・先物6兆7239億円 合計で11兆9230億円です。幾ら日本株をアンダーウエイトにすると言っても、これ以上の売りは自分の首を絞めるはずです。年金などの海外機関投資家は残高をゼロに出来るはずもないので打ち止めは近いと思っています。
みんなこの下落には恐怖心が芽生えていると思います。もう少しの辛抱だろう。日本のEPSが短期間で20%も落ちるとは思えない。
大きくジャンプするには深く屈まなければいけない!
遠くまで飛ぶには長い助走が必要なのだ!
まだ書きたいことあるけど、今日はここまでにします。