今週のマーケットはこれ迄の動きが逆流していた印象でした。
上昇が続いていた銘柄群が反落。特に成長株と言われるところでした。
一方、出遅れていたバリュー株は反転しているところも目立ちました。
この流れは当然と言えば当然なのですが、目先はやりすぎ感が大きかったと思われます。
日経平均のPERは22.66倍。TOPIXは2.59倍。
これが正しいかどうか?安いのか?高いのか?は別にしてこれ迄の上昇率が大きかった銘柄は100倍以上のPERを示していた銘柄が多かったように思います。
そもそも、PERの100倍とは株価が100とすれば一株当たり利益(EPS)が1ということである。
同様にPERが25倍なら株価が100に対してEPSは4ということ。
これはPER25倍を基準にするとすればEPSが4倍になることを見込んで株価を評価していることとなる。
普通の会社としての株価の定位置がPER25倍だと仮定すると
今期・来期ともに利益が2倍になればEPSが4となる。現在100倍でも2年後は25倍になるということ。
今期・来期の利益がともに50%UPなら1×1.5×1.5×1.5×1.5=5.06つまり4年で5倍。株価が変わらなければPERは20倍。
4年分の利益を先取りしていることとなる。
例えばPER300倍なら株価100に対してEPSは0.33。これが25倍に成るためにはEPSは4必要なので利益が12.1倍にならなければならない。利益倍増が4年続いて16倍。約3.5年掛かる。
利益倍増が続くのは毎年数千万円の利益の会社なら有りそうですが、マザーズ上場とはいえ上場企業にはなかなかのハードルである。
そして、株価の上昇が止まった時に投資家は冷静になってみるとそのハードルが気になることとなり株価は売られる。
暫くのところは株価が上昇し過ぎ、過大評価に成った事により株価が調整することはやむなしか?
バリュー株は株価が上昇しなかったことが株価材料となるかもしれない。
急激に上昇した株は普段の出来高よりも直近の出来高が大きく、尚且つ高株価で売買されていた訳であるから株価下落時に投げようとしてもカイ板が小さ過ぎて投げきれなくなる。
目先は高PERの株には逆風が吹くかもしれません。
その代わり、TOPIXや日経平均はそれ程下がらないのかなあ?とも考えています。
元気出して行こう!