市場では円安について懸念を言われている。果たしてその懸念は当たっているのか?
ここで考えるのはプラザ合意。
ウィキペディアから引用すると
1980年代前半、レーガン政権下(レーガノミクス)のアメリカ合衆国では、前政権から引き継いだ高インフレ抑制政策として、厳しい金融引締めを実施していた。米ドル金利は20%にまで達し、世界中の投機マネーがアメリカに集中した。ドル相場が高めに推移したことで、アメリカには輸出減少と輸入拡大による大幅な貿易赤字がもたらされた。一方で、高金利により民間投資は抑制され、需給バランスは改善された。結果として、インフレからの脱出には成功した反面、国際収支が大幅な赤字となり、財政赤字も累積していった
自由貿易を守るため、協調的なドル安路線を図ることで合意した。とりわけ、アメリカの対日貿易赤字が顕著だったため、実質的に円高ドル安に誘導する内容だった。これがプラザ合意である。
発表翌日の9月23日の1日24時間だけで、ドル円レートは1ドル235円から約20円下落した。1年後にはドルの価値はほぼ半減し、150円台で取引されるようになった[2]
1985年と言えば日本経済が絶頂期を迎える直前。上方に変化が大きかった時代だ。
その時のドル円相場は150円。あの時は高いと言われていたのだ。
前にも書いたことがあるかもしれませんが
日本の為替は歴史的に360円→180円→240円→120円→160円→80円という動き。
円から見ると100%値上がり33%下落の繰り返し。
これが80円からはトレンドが変わった。
それとともに日本経済は停滞した。
そうであるならば、この動きが反対に繰り返しても可笑しくはないのではないか?
これまでが経済から見て高すぎたのだ。
輸入が割高になれば、国内で生産すればいい。それだけ国内の雇用も増えるのだ。
円高に文句を言っていたマスコミが少し円安になったからまた批判する。
こんなものに乗せられても仕方ないのではないか?
本来の円のバリューは150円くらいなんじゃないかと実は思っている。
デフレの時代にしか生きていない人たちには違和感があるかもしれない。
年金生活者は文句を言うかもしれない。
でもね、年金生活者は何も生産していないんだよ。
現役世代に養われている人たちだ(もうすぐ、自分もそうなるけど)
インフレだって年10%とかなら困るけど、ずっと待っていたことじゃないか!
喜んでインフレを受け入れればいい。
そうすれば、借り入れの実質負担が小さくなるのだから生産設備だって更新するようになるはずだ。
ここのところ工場の火災とか労災が増えている感じがする。
これは設備投資していないからだと思う。
日本にはインフレマインドが必要なのだ。
デフレを経験しているのは日本人しかいない。
ほとんど経験値が無い人が外から何か言っても、経験に裏打ちされたものではない。
日銀だって未知の世界に居るわけだ。
なら、このまま行っても良いのでは。
最後に少しアメリカのこと。
Bloombergから引用
S&Pグローバルが22日発表した米国の製造業・サービス業合わせた4月の総合購買担当者指数(PMI)速報値では、受取価格の指数が統計開始以来の最高水準に上昇した。企業は賃上げやコスト高の負担分を価格に転嫁しており、インフレ圧力がさらに強まる格好となっている。
総合PMIは前月から2.6ポイント低下の55.1。同指数は50を上回ると活動拡大を示す。
今回の統計では、投入価格の指数も統計開始以来の最高を記録。原材料や燃料、輸送、労働の各コスト上昇が反映された。製造業とサービス業の両方で全般的に見られる価格圧力は、インフレが当面は高い水準にとどまることを示唆している。
S&Pグローバルのチーフ・ビジネス・エコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は「多くの企業が新型コロナウイルス禍に関連した繰り延べ需要の追い風を引き続き報告しているが、インフレ高進や生活費の圧迫に加え、長引くサプライチェーンの問題や労働供給の制約など企業が直面する試練も大きくなっている」と指摘した。
サービス業PMIは4月に低下し、3カ月ぶり低水準となった。長期化する供給面の制約が影響したほか、インフレで消費者の購買意欲も損なわれた。
一方、製造業PMIは新規受注や生産が伸び、昨年9月以来の高水準となった。
アメリカはかなりイケイケになっていますからブレーキを踏むのはこれも仕方ない。
アメリカ人はこれまで不動産価格が下がった経験が無く、不動産を担保に資金を借り入れることが普通なのだから
ブレーキを踏むのはこれしかない。
あまり大騒ぎしないことだ。
株価は週末大幅安になっている。
お金は臆病だから、変化にビビっているだけではないでしょうか。
パニックにならないことです。
マーケットには一番してはいけないタイミングで一番してはいけないことをする人たちが必ずいます。
この人たちがマーケットのエサになるのです。
元気出して行こう!