年末を前にナスダックは11連騰。
昨年とはだいぶ様相が違います。
昨年はポジションを減らすだけのために値も見ずに売るだけであった。
一方、今年は打って変わって米国は買い一色。
メディアではまたぞろ来年は売られるとか、バブル発生だとか言われている。
では、米国はバブルなのか?
PERが18倍。これが高いのかまだ安いのか?
世の中の物差しが無い状況なのだろう。
日本のバブル期のPERは確か40倍。
当時は入社前でしたが世の中が浮かれてたのは事実でしたね。
誰も彼も株でシーマを買っただの、一見株なんて興味なさそうなご婦人が億円の株式を売買しているなど
驚いたものです。
世の中もタクシーに夜中乗れずに銀座から自宅までタクシーを探しながら歩いていたら、自宅に着いていたとか
ありました。
ああ言うのがバブルの姿なんだと思います。
そこから見ると米国の現状はそこまで浮かれている感じはしない。
失業者だって十分に居るし、薔薇色の夢を語っているわけでは無い。
実態に沿っていると言う印象が強い。
当然にマーケットは上昇し続けるわけでは無い。
何処かで止まるはずだ。
要は将来的に株式を購入する筈の投資家が先高感から今株式を買うことにより株価が上昇して将来株式を買う筈の投資家が居なくなってお腹いっぱいになった状態が天井なんだろう。
お腹いっぱいだから買い手が減り、そこで調整に入る。
それまでにどんなに利益が出ていてもお腹いっぱいにはなる。
それが何時なんだろうか?
PERもPBRもROEも、実は後付けなんだろうと思います。
だから、今はお腹一杯なのか?それは判らない。
個人的には未だだとは思ってはいるけれど。
国内の話で言えば、全然お金は余っている。
自信が無いだけだ。
それと、マーケットを語り行動することが減っている。
自信の問題だけでは無い。
株式を売買する技術が減っているように思う。
あたかも、原子力発電所を廃止して数年経ったら技術者もその技術そのものも無くなり
伝承されなくなった結果、新たな発電所を作ることも保守することも出来なくなるようなものかも知れない。
ネットトレーダーで蘊蓄を語る人は居る。
でも、それらの人はトレード自体が本業になっている方で本業ではなく運用としての株式を持つ方たちへの影響は限定的だ。だから、業者たる我々の責任は大きいのかも知れない。責任と言っても運用結果への責任ではなく、マーケットの世界を知らしめる責任かな。
そんな事を考えつつ、年末を迎えました。
たぶん、年内の更新はこれ迄になると思います。
本年もいろいろお世話になりありがとうございました。
良いお年をお迎え下さい。